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民主党代表選が告示される
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52671822.html
2015年01月09日 在野のアナリスト
仏国で風刺を掲載する週刊誌シャルリー・エブド社が、テロリストに襲撃されました。凄惨で野蛮な事件ですが、ただこれを単に表現の自由で捉えていいのか、には疑問があります。宗教も風刺できて然るべき、旨をかつて代表の人物が語っていますが、この週刊誌がキリストを揶揄する風刺画を掲載すれば、キリスト教徒の過激派に襲われる懸念もあったはずです。互いの価値観、立場により風刺であるか、そうでないかは大きく異なり、それを表現の自由で一括りにすれば、怨嗟の連鎖という問題に直面するでしょう。キリスト教徒もムスリムも、互いのことを尊重する気持ちがあれば、尊厳についてどこまで踏みこんでいいか、その判断も変わってくるはずです。それがないなら、単に炎上商法をとっていた、というに過ぎないのです。
つまりムハンマドを嘲笑し、それでキリスト教徒は溜飲を下げ、ムスリムは怒りを覚え、ということで発行部数を稼ごうとするなら、必ずこうした問題は起こります。それは逆も然り。しかも今は、経済が悪化し、社会不安が蔓延している時期です。残念ながら、表現の自由という言葉の下で、リスクを冒すほどに重要な内容だったのか、には疑問が残ってしまいます。
民主党代表選が告示されました。長妻氏、細野氏、岡田氏が立候補し、三つ巴の戦いとなります。下馬評では岡田氏有利、細野氏が追う、という構図ですが、民主党代表選は何が起こるか分かりません。強固なグループ、派閥がないために最後の演説で情勢がひっくり返ったりします。政策の違いもみえにくく、野党再編なのか、党再生なのか、についても分かり難くなっています。
そんな中、岡田氏が細野氏とかわした密談を暴露、維新との合流を模索していたと発言、細野氏は維新から関西を切り離す、との話があって…と発言し、後に訂正しています。維新側は静観するようですが、これは岡田氏、細野氏ともに、維新に貸しをつくってしまった形です。しかもその背景に、岡田氏が代表選の前の網膜はく離の手術をうけ、健康不安が囁かれて焦りがある、というのですから、尚たちが悪い。しかも岡田氏を支持するのが、50代のネクスト世代で、細野氏が代表になると自分たちも一世代古くなってしまう。そうなると自分たちの代表の座が遠のくから、というのですから、尚更たちが悪い。げっそりと痩せて、人相の悪くなった岡田氏と、その背後にいる人間たちの思惑にどす黒い部分しかみえない、という告示から波乱含みの展開です。
しかも岡田氏の陣営は、党員・サポーター票では負けるが、決選投票なら勝てる、とみています。要するに岡田氏の次を狙う政治家が、票をとりまとめてくれる議員票に賭ける、ということなのですが、そんな理由で代表を決めていいのか? との疑問も残ります。4年は政権交代がない、と見定めていたとしても、その間の統一地方選、参院選は捨てるのか? 代表選後のことがまったく見えません。早々に『岡田氏有利』と報じられたのも、非常に胡散臭くさえあります。
このネクスト世代、政権失敗の戦犯であるのと同時に、官僚やメディアにとって都合がいいといった面があります。それに担がれた岡田氏と、その後にネクスト世代が代表となれば、まさに官僚、メディアにとっては望ましい体制がつづく、となるのでしょう。『岡田氏有利』との報には、ネクスト世代の思惑とともに、官僚、メディアの思惑がのっていたことになります。
日本では『火中の栗をひろう』という言葉もありますが、仏国では『火の中に手を入れる』という言葉があります。13世紀ころまで、仏国では妬けた鉄製の棒をつかみ、布でつつんで3日後に開いたとき、火傷の痕がないと無罪、とされた故事により『無罪を証明する』という意味で用いられます。立候補した議員は、万年野党となりそうな民主の『火中の栗をひろう』と考えているのかもしれませんが、その前に『火の中に手を入れる』覚悟を示さないと、仮に決戦投票になるとしても、意外な形で迎えることになるのかもしれませんね。
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