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NSC(国家安全保障会議)をやたらに持ち上げるメディアに思う
http://www.amakiblog.com/archives/2015/01/08/#003073
2015年01月08日 天木直人のブログ
きょう1月8日の新聞をみると、やたらにNSC(国家安全保障会議)について書いた記事が目立った。
なぜだだろうと思ったら、きのう1月7日でNSCは設立一周年だという。
だから特集記事だというわけだ。
いつのまにかもう一年がたったのだ。
一年ほど前には、あれほど鳴り物入りで騒がれ、つくられたNSCだった。
しかし、NSCはこの1年間、何をしたというのか。
何か役に立つ事があったか。
そもそも、どんな活動をしたというのか。
80名にも及ぶ官僚を集めた日本の国家安全保障政策の要であったはずだ。
朝日は書いている。
次第にその機能を高めつつあるという。存在感を増しつつあるという。
これは過去一年間、ほとんど機能していなかったということだ。
東京新聞は書いている。
そこで行われる議論は、特定秘密保護法の特定秘密に指定されるから厚いベールに閉ざされたままだ、と。
大げさだ。神格化し過ぎだ。その実態を知ったら失望するだろう。
産経新聞は書いている。
谷内事務局長は日中首脳会談の実現をめざし、楊けっち中国国務委員と会談を重ね、見事に合意文書をまとめ上げた、日中首脳会談に道筋をつけた、と。
ウソもいいところだ。
さぞかし谷内事務局長は面はゆいことだろう。
首脳会談で日中関係が改善したというのか。
あの合意文書で日本が得たものがあったというのか。
NSCは一年目に設立された時から意味のない組織であることが運命づけられていた。
NSCの前身である安全保障会議に審議官として2年間つとめた経験のある私が言うのだから間違いない。
谷内正太郎事務局長と同期である外務官僚OBの私が言うのだから間違いない。
谷内事務局長は義理を果たしたからもうすぐ辞めるだろう。
これ以上続けても何も出来ない事を本人自身が一番よく知っている。
いや辞めたくても安倍首相の手前、すぐに辞めるわけにはいかない。
そんなNSCや、谷内正太郎NSC事務局長の苦悩を、メディアは何も分かっていない。
いや、実は分かっているのだ。
設立一周年の各紙の記事をよく読むとそれがよくわかる。
苦し紛れに特集記事を書いている。
NSCは、谷内正太郎事務局長が辞めたとたん事実上の終焉を迎えることになる。
それまでどう持たせるかだ。
はからずも特集記事がそれを教えてくれている(了)
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