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谷垣自民党幹事長も佐賀入り/(C)日刊ゲンダイ
知事選3連敗か 安倍自民が推す“佐賀の橋下徹”の嫌われ方
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156229
2015年1月7日 日刊ゲンダイ
今月11日投開票の佐賀県知事選がガ然、面白くなってきた。当初は自公が推薦する前武雄市長の樋渡啓祐氏(45)の圧勝とみられていたが、「年末には対抗馬の元総務省官僚、山口祥義氏(49)との差が数ポイントになり、完全に尻に火がついている」(地元の選挙関係者)といわれている。
この選挙を落とせば、滋賀、沖縄に続き、知事選3連敗になる安倍政権はもう必死だ。菅官房長官、三原じゅん子女性局長、河野太郎衆院議員、佐藤正久参院議員、稲田朋美政調会長、谷垣禎一幹事長と、大物を次々に投入しようとしているが、引き離せない。というか、やればやるほど、地元の反発を買っているような状況だ。
「そもそも、候補者擁立からして、中央主導で地元無視。“佐賀をなめるな”と言われているんです。前知事の古川康氏が突然、知事職をぶん投げ、衆院選に出馬したうえ、樋渡氏は古川氏の総務省の後輩です。菅官房長官がポロッと口を滑らしていましたが、樋渡氏は古川氏の後継指名、禅譲のようなものなんです。その古川前知事は辞める直前、佐賀空港へのオスプレイ受け入れに前向きな発言をした。樋渡氏は、<前知事の発言を重く受け止める>と明言しています。これでは地元の反発も当然ですが、自民党は分かっていない。中央から大物を送り込めば勝てると思っている。とんだおごりであり、勘違いです」(現地で取材をしているジャーナリストの横田一氏)
■“敵”をブログで徹底攻撃
地元の多くの首長や県議、農協、有明海漁協などは山口氏の支援を表明。山口氏は「中央対地方の戦いだ」と訴えている。自民党は青ざめているが、もうひとつ、樋渡氏が苦戦している理由がある。「佐賀の橋下徹」と呼ばれるほど、攻撃的で、敵が多すぎるのである。
「敵と味方を峻別し、敵にはブログなどで徹底的に攻撃するのが特徴です。新聞記事に文句をつけ、朝日記者を名指しで批判したこともあります。そんな樋渡氏の実績は、最年少市長になると、市立の武雄図書館にTSUTAYAやスタバを入れて、来場者を100万人に増やしたことですが、そのために子供用スペースが潰された。公共性より商業主義の人物で、顔をしかめている行政関係者は大勢います」(横田一氏)
選挙結果が見ものである。
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