http://www.asyura2.com/14/senkyo177/msg/494.html
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http://mewrun7.exblog.jp/22703668/
昨年末、橋下維新に関して「あら〜、やっぱ密約があったのね〜」と思わせるようなニュースが流れた。(・・)
何と公明党の大阪市議団が、衆院選が終わって間もなく、維新が提案している「大阪都構想の住民投票」に賛成すると言い出したのである。 (・o・)
まあ、相変わらずのやりクチだな〜と思ったりもするのだけど・・・。
これで橋下維新が、安倍官邸&自公与党との関わりを重視する可能性がますます高くなったように思うし。このあたりは、今後、追々書いて行きたいのであるが。mewは、このことが維新内の東西対立(江田維新との主導権争い)、そして民主党との合流話にどのような影響を与えるかも、気になっていたりもする。(-"-)
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『橋下徹・大阪市長率いる大阪維新の会の看板政策・大阪都構想を巡り、公明党が都構想の制度設計を行う法定協議会の再開を条件に、都構想の是非を問う住民投票の実施に賛成する方針を固めたことが分かった。
関係者によると、路線転換は、公明党本部などの意向という。衆院選で、維新の党が関西の公明党候補のいる6選挙区に対抗馬を擁立しなかったことなどを考慮したとみられる。
25日夜、公明党の大阪府・市両議会の幹部と、橋下氏、松井一郎知事(大阪維新幹事長)らが会談。公明党はこの席で、各党の府議・市議らでつくる法定協の再開を条件に、住民投票まで認める方針を伝えたという。公明党府本部幹部は26日、党本部などから維新への協力の指示があったとしたうえで、「都構想への賛成、反対は別として、住民投票の実施までは認めればいいということだ」と語った。
公明党は、維新が単独で作成した都構想の制度案(協定書)について、10月の府市両議会で反対し同案は否決された。両議会で維新は少数与党だが、公明党が賛成すれば過半数となる。(読売新聞14年12月26日)』
『大阪維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は26日、公明党府本部幹部と25日に会談し、看板政策「大阪都構想」の制度設計を担う法定協議会の早期再開を条件に、住民投票に向けた前向きな協議に応じることで合意したことを明らかにした。松井氏は「公明は非常に民意を大切にされる。(都構想の是非について)住民の声を直接聞こうという思いを持っているのではないか」と述べた。府庁で記者団の質問に答えた。(中略)
公明は24年の衆院選で旧日本維新の会と選挙協力。都構想への協力と引き替えに維新は大阪、兵庫の6選挙区に候補者擁立を見送った。だが、今年1月に法定協での議論の進め方をめぐって維新と対立。橋下氏が、公明の支持母体である創価学会を念頭に「宗教の前に人の道がある」と批判したため、両者の溝は決定的となった。維新が単独で法定協を進行する構えをみせてからは、他の野党会派と「反維新」で共闘してきた。(産経新聞14年12月26日)』
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公明党は12年末に維新から選挙協力を受けたこともあり、都構想に理解を示していたのだが。
昨年にはいって、橋下市長が「大阪都構想」実現に向け、あまりに強引にコトを運ぼうとしていたこともあり、公明党も自民党などの他の野党と共に反発。大阪の府・市議会の議決でも、反対に回るようになった。^^;
コレに怒った橋下市長は、昨年末の衆院選直前になって、大阪府&兵庫県内の公明党候補の選挙区に維新の候補を擁立すると。また、特に公明党幹部の選挙区には、自分と松井府知事が出馬することも考えると発言し、公明党に脅しをかけたのである。(~_~;)
『橋下氏は「公明にやられたままで人生を終わらせられない」とも述べ、公明の現職がいる大阪、兵庫の計6選挙区に、維新として対立候補を擁立する方針を明言した。市役所で記者団の取材に答えた。
「市長職を投げ出すことになる」との質問には「致し方ない」と話した。維新の党幹事長の松井一郎氏(大阪府知事)も11日の産経新聞のインタビューに対して、公明の北側一雄副代表の選挙区である大阪16区=堺市堺区・東区・北区=からの自身の出馬と、大阪3区からの橋下氏の出馬を検討していると答えていた。(産経新聞14年11月12日)』
http://mewrun7.exblog.jp/22583612/
(関連記事『自公幹部に追い込まれる安倍+みんな解党で野党再編加速も、橋下の動きがジャマ』『誤算つづきの安倍官邸&自民+橋下離脱で、野党の協力進展と中道主体の再編に期待』)
http://mewrun7.exblog.jp/22595106/
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同時に、橋下氏らは公明党+αと協議を続けているという話も出ていたのであるが。
結局のところ、橋下氏らは出馬せず。また、公明党の候補者が出る選挙区には、維新の候補者は出馬を控えたため、公明党は大阪・兵庫の選挙区で全員当選を果たすことになったのだが。
この頃、メディアには様々な密約説が流れていた。(@@)
一つは、橋下維新と公明党幹部が密約を交わしたのではないかというもので。その内容としては「公明党が都構想に協力する」「公明党が大阪の選挙区や比例区などで維新の党に票を回す」などとが挙げられていた。(菅官房長官が両者の仲介にはいったという説もある。)
もう一つは、菅官房長官が、公明と維新の関係悪化を懸念。懇意にしている松井幹事長(府知事)を通じて、橋下氏を説得し、密約を交わしたというものだ。それは「政府の政策&国会運営において、都構想を支援する」「公明党に大阪の議会で都構想に協力するように働きかける」というものであったとされている。(・・)
橋下氏らは、公明党とも官邸とも密約はないと否定していたのであるが。<まあ、もしあったとしても、否定するよね。^^;>
この公明党の方針転換で、何らかの密約があった可能性が極めて高くなったと言えるだろう。(~_~;)
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この方針転換は、最終的には公明党の本部が決定したそうなのだが、大阪の地方議員たちは、本部で押し付けられたとして、納得が行っていないような感じで。
本部命令なので、住民投票の実施には賛成せざるを得ないものの、大阪府本部の代表も、都構想には反対すると公言しているほどだ。(~_~;)
『公明党大阪府本部の幹部は26日、都構想の是非を問う住民投票実施への協力を正式に表明した。この1年、激しく対立してきた橋下徹・大阪市長率いる維新と公明党が急接近した背景には、党本部などからの強い働きかけがあった。
「大阪府・市ともに維新が第1党という事実は重い」
26日午後、大阪市内の公明党府本部前。小笹正博幹事長(大阪市議)は、記者団に対し、方針転換の理由をこう説明した。
衆院選で、維新の党は大阪府内の政党別比例票でトップの114万票を獲得。大阪市内でも最多の33万票を得た。小笹氏は「(都構想に)一定の民意がある。有権者の意向は最大限尊重するのがうちの党の考え方だ」と、自身に言い聞かせるように述べた。
しかし、衆院選が終わった後も、小笹氏は「国民が求めているのは景気回復と福祉。都構想ではない」「橋下氏の手口にまどわされないようにしたい」と話していた。歩み寄りの気配は全くなかったが、25日夜、橋下氏らと会談し、住民投票への協力を伝えた。
小笹氏は26日、こう明かした。「党の中央から、都構想について住民が最終判断をすることを了解してもらえないかと話があった」
実は、公明党と維新が会談した前日の24日、小笹氏を含む府本部の幹部らは、東京・信濃町にいた。公明党の支持母体・創価学会の本部に急きょ、呼び出されたのだった。
「支持者を心配させない方がいい。住民投票までは認めればいいのでは」
創価学会幹部に言われ、府議らは維新との対立の経緯を必死に説明した。さらに党本部から、議会と首長との関係を正常化するよう求められ、最終的に住民投票まで認めることを決めたという。
こうした流れに対し、橋下氏から「宗教の前に人の道がある」などと激しく批判されてきた公明党の府議、市議らの不満は収まらない。
26日午後1時頃から府本部で開かれた緊急会議では「地元からの疑問に、どう答えたらいいのか」「なぜこういう判断になったのか」などと、幹部らに説明を求める声が噴出したという。出席者の一人は「みんな消化不良だが、幹部も説明できる立場ではないだろう。決まった話を押し付けられただけだ」と力無く言った。(読売新聞14年12月27日)』
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ただ、この方針転換には、公明党の地方議員だけでなく、他の野党から批判が出ていたという。
『代表の佐藤氏が「住民投票の実施まではきちんと協力する」と説明すると、集まった地方議員は「議論が拙速だ」「素晴らしい案だから住民に諮る、というのが本来の姿」と反発。「自民党支持者との友好関係が崩れてしまった」「ポスターを外された」など、来年4月の統一地方選への影響を懸念する声も上がった。
これに対し、佐藤氏ら執行部は「住民投票の日程は公党間の合意で動かせない」と言及。最終的には、府・市両議会の議員が議論したうえで、決着を目指す方針で落ち着いたという。
会合後、佐藤氏は記者団に「都構想に全面的に協力するのではない」と強調。10月の府・市両議会では都構想案に反対しており、「基本的なスタンスは変えていない」と語った。(朝日新聞14年12月26日)』
『市役所で開かれた公明市議団の会議で、小笹正博団長(府本部幹事長)が、所属議員らに諮らず住民投票実施に賛成という党方針を決めたことを謝罪した。
26、28両日の府本部会合ではトップダウンの決定に不満が噴出したが、この日は法定協や市議会で都構想反対の立場から問題点を追及することを確認。市議団幹部は、党本部の意向に従い、住民投票実施のため来年の2月議会で協定書議案に賛成することを決めた。
また市議団の見解を1枚の書面にまとめ、この日市役所で対応を協議していた野党の他会派に提示。「(都構想に)反対の姿勢に変わりはない」との一文を明記するなどし、待(まち)場(ば)康(やす)生(お)幹事長がそれぞれの控室を回って了承を求めた。
他会派との幹事長会議では「協定書の中身に反対しているのに採決で賛成するのは自己矛盾だ」と公明に抗議する声が続出。自民の柳本顕幹事長は「理解できない」と批判。共産の山中智子幹事長は「(方針転換を)思いとどまってほしかった」と話す。
待場幹事長は記者団に「苦渋の決断だ。私も議員として矛盾を感じる」と吐露し、住民投票では「(反対多数により)都構想をつぶし、橋下市長にご退場いただく」と語気を強めた。(産経新聞14年12月29日)』
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他方、橋下氏はかなりルンルン気分になっている様子。(@@)
維新の党は、いまや大阪の市議会だけでなく、府議会でも少数野党になっているため、もし議会に任せていたら、都構想を実現するメドがなかなか立ちそうになかったのだけど。もし住民投票に持ち込めば、まだ橋下氏&維新はそれなりに支持があるので、住民から多数の賛成を得られる可能性があるからだ。(・・)
『都構想の住民投票への道筋が開けた維新側には、歓迎ムードが広がる。都構想の制度設計を行う法定協議会は、30日に再開されることが決まった。
橋下氏は26日、公明党の方針転換について「30日の法定協でのやりとりを見てもらえればいい」と、笑みを浮かべて繰り返し、住民投票実現への手応えをにじませた。大阪維新幹事長の松井一郎・大阪府知事は仕事納めのこの日、府幹部を集めた会議で自信満々に語った。
「来年は変化の年になる。それを想定して、いろいろ考えてほしい」(読売新聞14年12月27日)』
30日に急遽開かれた大阪府、大阪市の法廷協議会では、橋下市長は「公明党さん」と持ち上げてみせ、最後はにんまりしていたとか。
公明党が途中でいったん持ち帰りたいと言い出すと、維新が府議にトイレ休憩をとらせて、松井幹事長が「トイレ休憩の間に考えをまとめてほしい」と決断を促すなど、圧力をかけたという報道もあった。^^;
『公明党の離反で野党の包囲網が瓦解(がかい)し、大阪維新の会が大阪都構想の住民投票に前進した。30日に急(きゅう)遽(きょ)再開された大阪府、大阪市の法定協議会で、来年1月13日に協定書をまとめることが決まった。野党側は法定協の解散などを求めて反対したが、“公明票”を得た維新が押し切った。
このまま府市両議会での協定書議案可決、住民投票へとつなげたい維新代表の橋下徹大阪市長は公明批判を封印し、「公明党さん」と持ち上げる姿勢に転じている。
「議会で実質的な議論がないまま否決されたので、本日、同じ内容の協定書を提案する」。年の瀬の市役所で再開された法定協で、橋下氏はこう切り出した。
1月13日に協定書をとりまとめ、2月の両議会に提案するという日程をそらんじた上で「住民投票実施まで承認いただきたい」。一気に語り、背もたれに体をあずけた。
両議会で協定書議案を否決した野党は反発。自民市議は「否決の重みを受け止め、法定協の解散も含めて検討すべきだ」と求め、民主市議も「住民投票に値しない」と続けた。だが、橋下氏は淡々と突っぱねた。
「議会(の判断)は民意の状況で変わる」
これまで野党は自民、公明、民主系、共産が結束することで法定協、両議会での過半数を確保してきた。しかし公明が今回の衆院選での維新の党の得票を重視し、維新側に回ったことで都構想包囲網は瓦解した。(中略)
橋下氏は法定協終了後も「公明党さん」と配慮をみせ、こう持ち上げた。
「やはり民意に真摯(しんし)に対応されている。市民のみなさんに決めてもらう姿勢を僕は高く評価している」(産経新聞14年12月30日)』
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『橋下市長 “大逆転”にニンマリ 天敵・公明が味方に
大阪市の橋下徹市長(45)の看板構想で、10月の大阪府市の両議会で否決され暗礁に乗り上げていた「大阪都構想」を巡って、30日、制度設計(設計図)を作成する法定協議会が約3カ月ぶりに大阪市役所で再開された。
敵対していた公明党の“急転賛同”を得て、住民投票で是非を問う流れを復活させた橋下市長は、この日の法定協で、一度議会で否決された協定書案をたたき台に修正協議を行い、来年2月議会に議案提出することを提案。自民など他会派から反対意見が出たが、公明が賛成に回り、了承された。
御用納めを終えた市役所で、頓挫寸前だった看板構想が天敵・公明の“ナゾの翻意”によって一転。大逆転の格好で、都構想実現への動きを再度つかんだ橋下市長は、会議後、ほくそ笑みとも映る笑顔を隠せなかった。(中略)
公明党が橋下市長の提案について「持ち帰る」としたが、15分の暫時休憩がとられ、松井一郎大阪府知事が「トイレ休憩の間に考えをまとめてほしい」と求めた。
結局、休憩後に採決がとられ、公明も賛同。賛成多数で、来春の住民投票を目指す橋下案が了承された。デイリースポーツ14年12月30日)』
『支持母体の創価学会、公明党本部のトップダウンの方針転換に府議、市議の不満はくすぶる。維新側が橋下氏提案の日程を採決しようとした際、清水氏は一時的に「持ち帰らせてほしいということが考慮されていない」と反発。
法定協会長の今井豊・維新府議が「トイレに行きたい」とあわてて休憩を切り出し、橋下氏らが控室で公明側と協議。再開後には橋下氏が協定書への態度保留のままで日程のみを決めると強調し、採決に移った。(産経新聞14年12月30日)』
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橋下氏としては、一度はアウトかと思った都構想の息をつなぐことができたわけで。この最後のチャンスに賭ける意気込みも大きいのではないかと察するのだけど。ただ、来年4〜5月の統一地方選や住民投票の結果、都構想の実現が困難or不可能だと判明した場合には、橋下氏は市政でも維新内でも急速に求心力が低下する可能性が大きい。(・・)
つまり大阪都構想が成功するか失敗するかは、今後の維新の動向&野党再編の流れにも大きく影響することになるわけで。そのことも踏まえて、しっかりとウォッチして行きたいmewなのだった。(@@) <もちろん願うは、橋下&松井コンビの失脚だけどね。>
THANKS
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