http://www.asyura2.com/14/senkyo177/msg/460.html
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「元日付産経新聞を見て、この国はすごいスピードで戦前戦中へと「逆戻り」していると改めて思い知らされた」
http://sun.ap.teacup.com/souun/16269.html
2015/1/4 晴耕雨読
山崎 雅弘氏のツイートより。https://twitter.com/mas__yamazaki
天皇陛下のご感想(新年に当たり)(宮内庁)http://bit.ly/14jjbM5
「この機会(終戦から70年という節目の年)に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています」天皇陛下のご感想(英語版)(宮内庁)http://bit.ly/1BsjGxe
「日本のあり方を考える」という日本語は曖昧模糊としているが、英文の「我々がこの国の未来の進路(方向)について熟慮する上で」という表現の方が、天皇のメッセージの意味がより明瞭に読み取れるように思える。
> 想田和弘 天皇の「満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び」という言葉も新鮮に聞こえる。なぜなら日本では「悲惨な戦争」などという主語のない言葉であの戦争を語ることが常態化しているからだ。しかし「満州事変に始まる」とするならば、その主語は謀略で戦争を始めた日本である。それ以外にはない。
私も同感です。
「満州事変(1931年)に始まる」というお言葉は、あの戦争が「諸外国の不当な圧力でやむを得ず行った自存自衛の戦争」でも「アジア解放戦争」でもなく「日本が自国の利益のために主体的に開始した対外侵攻」だったとの歴史認識をはっきりと示しています。
> Shoko Egawa 各紙が見出しで引用した天皇陛下のお言葉は… 「歴史を学ぶことが大切」(朝日) 「歴史学ぶことが大切」(日経) 「歴史学ぶこと 極めて大切」(毎日) 「戦争の歴史学び考えること大切」(東京) 「日本のあり方考える機会」(読売) 「日本のあり方考えていくこと極めて大切」(産経)
首相周辺とその支持者、そして読売と産経は、なぜあそこまで意固地に「歴史から学ぶ」という姿勢を拒絶するのか。
自国が過去に犯して国を滅亡の危機に陥らせた「大失敗」を批判的に検証し再発防止策を考えるのは、同じ轍を踏まないという「愛国」に他ならないが、彼らはそれと正反対の方向に邁進する。
元日(2015年1月1日)付の産経新聞朝刊。
一面トップは、先の戦争で最も悲惨な戦いの一つとされるペリリュー玉砕戦での日本軍を全面的に礼賛する記事。
元日の朝にこれを見た瞬間、正月のめでたい気分は全部吹き飛んだ。
一体、何を考えているのか。
一面トップのペリリューの日本軍礼賛記事は三面に続き、現地の島民が「日本に感謝している」という「解釈」を、真偽不明の「日本軍人礼賛の伝承」と共に掲載している。
「逸話の真偽はわからない」というのは、要するに「吉田証言と同じ」ではないのか。
元日付産経新聞、一面の左には樫山幸夫論説委員長の「覚悟と決意の成熟社会に」という記事。
「現憲法が問題の根源だ」と現行憲法破棄を提言し、「メディアも覚悟と決意を持たなければなるまい」と意味のよくわからない戦闘的な「決意表明」をしている。
元日付の産経新聞、「正論」コーナーは曾野綾子氏の「日本人よ、逆境に耐える力養え」と題された記事。
小見出しは「外敵との戦いは当然だった」。
その隣には首相夫人に近い元外務官僚の宮家邦彦による「対外発信強化元年に」という宣伝戦の提言を掲載。
元日付の産経新聞、社会面では大きなスペースをとって「今年も、来年も、生命がある限り靖国神社へお会いしにゆきます。」という靖国神社と国家神道思想の政治宣伝記事。
「遊就館」とは、靖国神社の敷地内にある、大東亜戦争を肯定・礼賛する展示施設。
元日付産経新聞の靖国神社と国家神道思想の政治宣伝記事、驚いたのは、先月末に紹介した大田實海軍中将の「最後の電文」を引用していること。
沖縄の基地問題や戦後の沖縄県民の境遇を報じる際には一切触れず、靖国神社賛美と旧軍礼賛の時だけ引用する。
元日付産経新聞の靖国神社と国家神道思想の政治宣伝記事の隣には「昭和20年 終戦…日本の大転換点に」というコラム記事。
「日本だけが悪であると断罪するGHQの思想改造」等、日本を加害者でなく「被害者」と位置づける歴史認識を繰り返している。
正月早々、一年の始まりの日から、戦前戦中の思想と価値判断を全面的に肯定し、現行憲法が諸悪の根源だと断定する記事群をこれでもかと見せられて、産経の読者は快哉を叫んでいるのか。
改憲案で「国家元首」と謳われる天皇の「新年のお言葉」を土足で踏みつけるような言葉の羅列に疑問を感じないのか。
親の家でくつろぎながら2015年の元日付産経新聞を見て、この国はすごいスピードで戦前戦中へと「逆戻り」していると改めて思い知らされた。
「爆走」という言葉が一番近い。
どの記事を見ても戦闘的な「意気込み」が充満しており、日本語の使い方が戦前戦中の新聞や雑誌のそれにかなり近づいている。
「日本語の使い方が戦前戦中の新聞や雑誌に近い」とは、具体的には論理展開や事実認識が主観的・自己陶酔的で、客観性や多面性がなく、唯一つの結論しか認めない。
「外敵や内部の裏切り者と戦う」勇壮な姿勢を美化し、語彙は情緒的かつ戦闘的で、物事が全て「日本を中心に回っている」ように理解する。
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