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『ひとり舞台 脱原発−闘う役者の真実−』(山本太郎/集英社)
山本太郎議員、狡猾なスキャンダル潰しの過去と御法度 ネタとしか思われない東スポ利用か
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141230-00010003-bjournal-ent
Business Journal 12月30日(火)17時0分配信
今年最後の国会開催日となった12月26日、マスコミ各社が動向を注視していた人物がいた。先の衆院選で16選を決めた小沢一郎氏だ。
小沢氏は生活の党党首として衆院選に臨み、同党としては自身の岩手4区と玉城デニー氏の沖縄3区しか当選者を出すことができず、ほかの立候補者は比例復活も叶わなかった。その結果、同党は参議院議員を含めて国会議員が4人に減少。政党助成法にもとづく政党要件を失う危機に瀕した。政党要件を失えば、毎年支給される政党交付金を受け取ることができない。2014年、生活の党は約7億円の交付金を受け取っているが、これらがなければ政党の存続は危うい。政党助成法は1月1日を期日としているため、党存続をかけて小沢氏はあと1人国会議員をスカウトしなければならなかった。
事前報道では、広島6区で当選した亀井静香氏が生活の党に合流する案が有力とみられていた。小沢氏が民主党を飛び出した後に立ち上げた日本未来の党に亀井氏が参加したことがあり、戦友といっていい仲だからだ。しかし、当選直後の記者会見で亀井氏は合流を否定した。
タイムリミットが迫る中、小沢氏が繰り出した秘策が無所属の参議院議員・山本太郎氏を合流させるというウルトラCだった。山本氏が新加入した生活の党は、新たに「生活の党と山本太郎となかまたち」に改称して再出発する。
山本氏は、13年の参院選に無所属で当選し、既存政党に所属せずに独力で政治家として活動を展開していた。とはいえ、何事も多数決で決まる国会では、どんなに優れた政治家でも、いくら立派な政策を立案しても意味をなさない。会派を結成しなければ、国会で影響力を行使できないのだ。
そうした事情もあり、山本氏は自身の旗印でもある脱原発で方向性が一致している社民党や生活の党と統一会派を組むことも模索していた。山本氏が小沢氏とタッグを組む伏線はこのときから張られていたが、今回の小沢氏との合流に関して、メディアはまったくのノーマークだった。
山本氏を加えて政党要件を満たす生活の党のやり方は、政党助成金目当てと批判されても仕方がないが、法律で認められている行為であることに違いはない。首の皮一枚で生き残った同党と小沢氏にばかり話題が集中しているが、忘れてはならないのが山本氏の存在だ。
●山本氏の突出したスキル
山本氏は俳優から脱原発運動に身を投じ、それを機に政治家に転身。立候補した際の街頭演説ではベテラン議員顔負けの演説を披露している。「俳優出身ゆえに、そのぐらいはお手の物」とも思われるが、人前で話すことに慣れているはずの俳優・タレント・アナウンサー出身の国会議員でも、集まった聴衆を前にするとうまく政策を訴えることができない。同じ人前で話すという行為でも、やはり経験がないと政策を語りかけることは難しい。今や大臣を経験して街頭演説に引っ張りだこの人気を誇る民主党の蓮舫氏でさえ、初出馬した04年の参院選における演説はたどたどしい話しぶりだった。山本氏の演説力は数多いる国会議員の中でもトップクラスと評価してもいいだろう。
演説力以上に山本氏には突出したスキルがある。それがマスコミをコントロールする技術だ。それは自身のスキャンダルを揉み消すときに本領発揮された。
山本氏は12年に脱原発運動中に知り合った女性と交際1カ月で電撃結婚しているが、この情報を真っ先にキャッチしたのは「週刊新潮」(新潮社)だった。「新潮」は関係者への取材を進め、発売日直前には山本氏本人に直撃取材を行った。「新潮」の発売日は毎週木曜日。印刷・配送などの時間を逆算すれば、原稿の締め切りは火曜日。ところが、「新潮」が突き止めた電撃結婚を「新潮」発売の2日前に当たる5月30日に東京スポーツが出し抜き、「新潮」のスクープは幻になる。
この1件だけであれば東京スポーツのスクープは偶然だったとも思われるが、不可解な現象は再び起きる。13年8月、晴れて参院選で当選した山本氏を再び「新潮」の取材班が襲う。
実は、山本氏は電撃結婚していた妻とはわずか3カ月半で離婚していた。それだけではなく、その後に知り合った別の女性と参院選直前に“デキちゃった再婚”をしていたのである。その情報を「新潮」が掴み取材を進めたが、またしても発売2日前の8月6日に東京スポーツが同じ内容の記事を掲載。「新潮」は2度にわたって単独スクープを潰されたのである。
●巧妙な危機回避術
一連の山本氏の行動について、週刊誌記者は次のように解説する。
「週刊誌は取材の最後にターゲットとする人物本人にアテ取材を行うので、発売前に本人や事務所がどんな取材をされているのかを把握することができます。『新潮』は小渕優子前経済産業大臣のクビを取ったように、執拗な取材をする。一方、東スポはスキャンダル記事が載っても、読者はネタとしか思わない。失礼ながら、永田町でも本気にはされない。山本氏サイドは『新潮』にアテられて危機を察し、機先を制そうと自ら東スポにリークしたとみられています。そうすれば『新潮』のスクープを潰すことができます。東スポにスキャンダルを取り上げられても、政治生命が脅かされるような事態には発展しませんからね」
東スポが最初に取り上げることで、「新潮」スクープは霞む。さしずめ、大火事になりそうなスキャンダルを自ら東スポーツにリークしてボヤで済ませたといったところだろうか。山本氏の巧妙な危機回避術である。
「国会議員のスキャンダル報道などでは、対象となった議員が親しい記者に頼み込んで発売前のゲラ刷りを手に入れ、次善策を練ることはよくあります。しかし、事前にほかの媒体に情報を流すのはルール違反。それをやったら、マスコミが汗水たらして取材したものがすべてパーになってしまう。そんなことを2度もされているのですから、『新潮』は相当怒っていると思います」(前出・週刊誌記者)
永田町関係者の間では「山本氏は元芸能人だけあって、自分をアピールする方法を知っている。目立つけれど、政策は全然ダメだから橋下徹大阪市長みたいな存在にはなれない」という意見が目立つ。しかし、巧みなマスコミ操作でスキャンダルを揉み消した山本氏の能力は侮りがたい。
小川裕夫/フリーランスライター
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