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[山田厚俊]【いけいけドンドンの安倍首相に壁】〜沖縄・安保、GW明けが勝負〜
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141230-00010001-jindepth-pol
Japan In-depth 12月30日(火)11時30分配信
総選挙後、3日間の会期で召集された特別国会も閉会し、本格論戦は2015年1月下旬からの通常国会からとなる。
安倍晋三首相は先の解散時、「アベノミクスの信任選挙」だと言った。しかし、12月24日夜の会見では、集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案について「国民の理解を得る努力を続けながら、来年の通常国会で成立を図る」と、“安保国会”にする決意を語った。
この安倍首相の会見を支えるように、谷垣禎一幹事長は26日、「来年はおそらく“安保国会”になる」と明言。 総選挙後、自民党ベテラン議員は「これで安倍首相はますますやりたい放題、好き放題に振舞ってくる。大変だ」と、嘆いていたが、どうやら本当だ。
本来なら、アベノミクスを推進するためどうやって成長の道筋をつけるのか、その方策を打ち出すのが筋だと思われるが、気持ちはそうではないらしい。 しかし、いけいけドンドンの安倍首相に大きな壁が立ちはだかるという。
自民党関係者は語る。 「沖縄です。今回の衆院選で、沖縄は4小選挙区で自民は敗れた。この“民意”を今後、どう汲み取っていくのかがカギとなる」 米軍普天間飛行場の辺野古移設問題の判断を見誤れば、大きな国民運動のうねりになる可能性があるとの指摘だ。この問題と安保法制の改正問題は、背中合わせで軽々に数の論理で押し切れるものではないと言うのである。
もちろん、安倍首相とて軽々に進ませられるとは思っていない。慎重に議論を進めながら、春の統一地方選で県議会や市議会で多数を確保した後、一気に解決の道筋をつける方向で考えているという。
つまり、沖縄も安保もゴールデンウイーク明けが勝負の時だと言うのである。 いずれにせよ、衆院で与党は3分の2を確保した。この勢いのまま経済も好転し、念願の安保法制の整備も進められるのかどうか。数の力だけで押し切る政治のままなら、国民の気持ちは政治から遠のくばかりであることは間違いない。
山田厚俊(ジャーナリスト)
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