http://www.asyura2.com/14/senkyo177/msg/177.html
Tweet |
39歳で保守党党首に就任した英国のキャメロン首相/ウィキペディアより
【コラム 山口亮】民主党が救いようのない理由(2):政治家の能力に当選回数は関係なく、代表選の立候補に推薦人はいらない
http://www.sakurafinancialnews.com/news/9999/20141228_2
2014年12月28日 11:38 さくらフィナンシャルニュース=東京
■ 民主党の代表選では玉木雄一郎氏に一定の期待
海江田万里代表が、先の衆議院選挙で東京1区の小選挙区で落選し、比例代表でも復活当選しなかったことで辞任したことを受けて、民主党の代表選で、何人かの名前が挙がっているが、いずれも古いイメージの残る名前であることは否めない。
個人的な見解では、私は、玉木雄一郎氏が立候補することはいいと思うので、立候補を検討してほしいものだ。長妻昭氏も、年金問題で人気が頂点だったときに、2009年の小沢代表辞任後の代表選になぜ立候補しなかったのか、悔やまれる。2009年の時に立候補し、当選していれば、首相になれたはずなので、自分の主張することができたはずだ。
諸外国のリーダーの年齢からいって、45歳の玉木氏は何ら遜色がないので、立候補を検討するべきだと思う。蓮舫氏も立候補し、議論に参加することはいいので、推薦人集めに成功してほしいものだ。
■ オバマ、キャメロンなどの諸外国の実例をからも、政治家の能力に当選回数は関係ない
米国ではバラク・オバマ大統領やジョン・エドワード副大統領候補などは、弁護士としての一定の業績を持ち、上院議員1期途中で、予備選の大統領候補として脚光を浴びたが、あくまで討論会での弁術の巧みさなどで頭角を現せたのであって、同僚議員の推薦があったわけではない。
イギリスのキャメロン首相は、「若手による改革」を唱えて、労働党内閣時代の野党保守党の党首になったのは、当選回数2回の時、「影の内閣の教育・技能省」39歳のときだった。
日本でも、政治家のキャリアで当選回数が重視されているのは、もともとおかしい。田中直紀元防衛大臣(衆議院4期、参議院3期)や、田中慶秋元法務大臣(衆議院6期)が、当選回数ゆえに能力があったとは考えにくい。もっとも、野田佳彦前首相や、安倍晋三首相も当選衆議院5回で首相となっているし、馬淵澄夫氏も当選3回の時点で民主党代表選には出馬できているので、玉木雄一郎氏が、今回代表に就任してもなんら、おかしくない。
実際に政権担当時の能力を見てみても、当選回数と政治家の能力に特に相関があるとは思えない。実際に、橋下徹大阪市長も、国政では「当選0回」なわけだが、国政に一定の影響力のある政党を結成できているという意味では、能力があったわけだから、当選回数を重視するのはそもそもおかしい。
■ 代表選出馬に推薦人数は必要ない
そもそも、代表選に一定の推薦人が必要というのがよくわからない、非合理的な規定だ。民主党の場合でも、20人の推薦人が必要だが、衆議院議員が70人余りの政党で、20人は多すぎる。以前にも若手とされる議員から推薦人数を10人とするように申立てがされるなどしていたが、今すぐ撤回するべきだろう。
これは自民党でも、小泉純一郎元首相や河野太郎氏が立候補しようとするときに、障害になっていた。小泉純一郎元首相や河野太郎氏も、最終的に推薦人を確保して立候補できたが、改革のブレーキになっていたのだ。
特に党勢が縮小した時の代表選で立候補に推薦人がいるとすると、古い地盤を持つ議員の方がより残っているのだから、党勢を伸ばすようなタイプの勢力の意見は反映されにくくなり、党の活性化にとってもネガティブだ。
民主党が変わりたいのであれば、いますぐ、代表選の推薦者の人数の制限は撤回して、代表選を行うべきだろう。これは海江田万里代表の決断でできなくないはずだ。
海江田氏の日本政治に対する最後の置き土産にできるだろう。【了】
やまぐち・りょう/経済コラムニスト
1976年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後、現在、某投資会社でファンドマネージャー兼起業家として活躍中。さくらフィナンシャルニュースのコラムニスト。年間100万円以上を書籍代に消費するほど、読書が趣味。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK177掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。