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2014-12-26 08:54:28

　次のダブル選挙まであとわずか1年半しか残されていない。といって、もちろんダブル選挙が本決まりになったわけではありません。しかし、ダブル選挙があっても、今度こそ「想定外に早かった。だから、準備が間に合わなかった」と、言い訳しないことが肝心です。

　再来年（2016年）夏の参院選は確定しています。安倍晋三という男にとっては、衆院選をぶつけた方が得かどうか、だけの判断です。

　憲法改定に並々ならぬ意欲を秘める安倍氏は、国会の衆参両院で発議に必要な三分の二の議席を取るべく“秘策”を練り、タイミングをはかっています。“秘策”とは、みんなが知っている衆参ダブル選挙です。民主党のお歴々だけはご存じないかのようです。

　改憲勢力は着々と周到な準備を進めています。その動きの中には、野党勢力に対する分断策も含まれています。これに対する野党勢力の結集力はどうか。

　民主党が代表選レースを始めましたが、相変わらず大局感を欠いた内輪の論理で右往左往しています。最有力候補の一人にノミネートされている岡田克也氏は、「野党結集より、まず民主党自身が立ち直ることが先決」と主張しています。野党結集論には、見向きもしない。

　しかし、民主党の立て直しなどといっておれば、百年河清を待つがごとし。黄河に澄んだ水が流れるようになるまで待たなければなりません。世界を見る大局感も、ことを進めるスピード感もない。情けない限りです。

　細野豪志氏にしても、代表選の間は「野党結集論」を封印するとか。一体民主党の連中は何を考えているのでしょうね。いまこそ、「野党結集」の旗を高く掲げ、世論に懸命に訴えなければならないのに、封印？

　そんなスピード感では、時代の進展に置いてきぼりを食い、結局、「事態のスピードが思ったより早かった。準備が間に合わなかった」となるに決まっています。

　要するに、民主党には時代の危機に対する緊張感がありません。危機感の欠如です。

　野党勢力が結集できなければ、原発再稼働阻止はムリ。TPP（環太平洋経済連携協定）交渉からの離脱もできない。集団的自衛権の行使に必要な国内法の整備も楽々と進められる。辺野古での基地建設も、野党勢力が有効な手立てを欠いたまま完工するということにならざるを得ない。

　来年は、たびたび触れますように戦後70年の節目の年です。戦後、占領軍にたなぼた式に与えられた「民主主義や平和憲法、労働法」などは、「戦後レジームからの脱却」を唱える安倍晋三という男たちの勢力に完全に取り戻されています。見事に、彼らのいう「日本を取り戻す」です。

　こうした事態を招く本当の責任は、私たち国民にあります。国民がしっかりしていないから、しっかりした野党が育たない。

　もっといえば、安倍政権を支えているのは、実は国民の相当大きな部分なのです。ヘイトスピーチなどをやってみせる右翼をはじめ、大企業のエリート社員たち、その妻たち、そして選挙に行かない若者たちが、安倍政権を支えています。そして、右往左往するばかりで結集することができない野党勢力も、結果的には安倍政権に力を貸していることになります。

コメント
01. 2014年12月26日 10:10:05 : 3k5KGZ3E0M 野党結集を果たして落ちる国民生活を 回復させるのが国会議員の仕事なのに 岡田も細野も、ァヘの手の上で踊らされている。 野党分断ではなく、まず野党結束。 「この道しか無い」のよ。民主党の議員諸君。
02. 2014年12月26日 10:48:25 : hC3MVBNDHI 悪徳１０人衆がいまだに大きな顔して党再建が第一などとほざいている民主党に将来はない。さっさと解党しすっきりした形で野党再編に向かう方が良い。
03. 佐助 2014年12月26日 11:35:11 : YZ1JBFFO77mpI : 439YTZK3Rc 政治的対立概念は「二大政党制の腐敗＝不信」なので，小選挙区制により一党独裁を50％の有権者は選択し自民党が大勝しているのスギナイ。これは二大政党制の機能不全であることを認識することです。日本は自民党一党以外は小党分裂乱立選挙なので，中選挙区制の復活でも，少数党に有利な配分率にしても、自民党が過半数を取れることになる。 英国の場合，保守党・自由民主党・労働党の議席数から二大政党制は一時的に崩壊しているのです。従って日本は自民党以外多数の小政党が乱立しているために自民党が過半数以上占めていると考えた方がよい。しかも自民党は公明党との連立政権です。 もしも一党独裁下の国家も自壊します，自民党は公明党と連立を組んでいます，従って一党独裁政権でありながら連立政権になります。そのために二大政党制の腐敗＝不信が働かないことになる。つまり日本の二大政党制は2030年頃までおあずけとなっている。 安倍自民党は憲法改正しなければならない。そして、非核三原則を反故に核武装化して、米国にＮＯと言える日本をめざしてシャフルすることなんです。自民党を半減させないと一党独裁下の連立政権は続くことになる。 ただし公明党は憲法改正には異論を表明しています。安倍軍国後継政権は，憲法改正。そして、非核三原則を反故に核武装化して、米国にＮＯと言える日本をめざしてシャフルする政党と連立を組むのが本音です。 だから自民党の非核三原則に賛同する民主党の一部と維新との連立を視野に入っていると思われる。自民党中心の新たな枠組みの連立も考えられる。だが民主党がハト派とタカ派に分裂すると，維新の平和的革新的な勢力が民主の平和的革新的なハト派と組む可能性がある。社会主義共産党と宗教の公明党は別なので，四つに集約される可能性がある。これを三つまでに集約は困難であるしこれだと何時になっても自民党独裁政権が続くことになる。自民党をなんとか半減させる。これしか方法がない。弱肉強食社会から脱出するためには，自民党を分裂させることしかない。 これが沖縄の血の海と世界恐慌(信用収縮・金融)で国民の不満が一気に加速すると，自民党を分裂・半減させることが出来るかも知れない。維新は橋下氏の一時辞任によりハト派の平和的革新的な勢力が多数なので，自民党と民主党のタカ派勢力と互角に戦えるかも知れない。
04. 2014年12月26日 13:00:36 : YTyV8b7noU 自民党は　憲法改正世論誘導に最大の目標をおくでしょうね 着々と進行中です イエスかノーかで　判断させるはず さて　野党は対抗策はありますでしょうかね
05. 2014年12月26日 13:45:35 : bBTXeuhjlU だから期待していても無駄だって 菅から前原まで腐ってるんだから 腐っていても立ってる木あるでしょ、あの状態だよ 腐ってるんだから、成長力というものは無い ましてや、何かを生み出すなんてね 絶対に、このままズルズル行く 「そのつもり」のはずだ メディア、官僚、アメリカにも都合がいい 小沢は簡単な方簡単な方に行き過ぎるきらいがある しかし、もう簡単な手というものは無い 邪魔になれば、選挙でも検察でも「殺す手」はいくらでもある これを見せ付けられて動ける人間は、そうはいない ＣＳＩＳ直属のスパイも大量にいるのだしね ある程度のところで、こりゃ駄目だなと思うんなら、次の手を考えたほうが良い
06. 2014年12月26日 17:57:30 : EmeyDqc9MA 　間に合わなかったことを総理大臣のせいにしているところが救いよう無い。 選挙の準備ができていない、ということはイコール政権担当能力が無い、ということ。
07. 2014年12月26日 19:13:27 : ga7GPbd6as 今の民主党ならつぶれてもらって結構だ。しかし ・原発再稼働に反対する人は多数 ・集団的自衛権行使容認に反対する人は多数 ・特定秘密保護法案に反対の人は多数 ・消費税を限りなく上げるのとは誰もいやなはず 国民の意識がそうであるかぎり民主党なるものがつぶれても希望はある。 そうでないのならこの国は国民の生活が破壊される。

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