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「安倍総理、舌は何枚、有るのやら」閻魔
1)一枚目舌:持って生まれた舌。
2)二枚目舌:安倍総理はブエノスアイレスでのIOC総会において福島原発事故について「状況はコントロールされている」、「汚染水の影響は福島第一原発の港湾内0.3平方キロメートルの範囲内に完全にブロックされている」と述べていたが、東電や規制委員会が公表している事実から、これらが嘘であることは明らかである。事実を無視する嘘つき舌。
3)三枚目舌:安倍総理は選挙公約になかった特定秘密保護法を、民意を無視し十分な国会審議をせずに強引に成立させた。さらに安倍総理は、特定秘密保護法の成立後に「私自身がもっともっと丁寧に時間をとって説明すべきであったと、反省している」と述べたが、特定秘密保護法案について世論の反対の声が日に日に増している時には、丁寧な説明をせずに、特定秘密保護法成立後という安全地帯に入ってから、このような反省をしたところで、みずから丁寧な説明を行う機会を設けることもしなかったのであるから、何の反省にもなっていない。これは政治家として卑怯であり、無責任というものであろう。自らの発言に責任を持たない嘘つき無責任舌。
4)四枚目舌:自民党は一昨年の衆議院議員選挙の公約において「原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立を目指します。」と述べていたが、安倍総理は原発を「重要なベースロード電源」とすることや核燃料サイクルを維持する「新エネルギー基本計画」を閣議決定し、原発の再稼働を進めている。原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立を目指す姿勢など全くない。公約違反の嘘つき舌。
5)五枚目舌:安倍総理や石破幹事長(当時)は集団的自衛権の行使容認について「衆院選と参院選の公約に掲げると党議決定し、国民の審判を経た」と言っていたが、公約でも選挙でも集団的自衛権の行使を憲法解釈の変更によって行うと言ったことはない。安倍総理は、歴代の内閣が維持してきた集団的自衛権の行使は認められないとする憲法解釈を、自らの意に沿う委員からなる単なる私的諮問機関の見解に基づいて、集団的自衛権が行使できるように憲法解釈の変更を閣議決定した。公約違反の嘘つき舌。
6)六枚目舌:安倍総理は、集団的自衛権の行使に関する事例説明において、「いまや海外に住む日本人は150万人。さらに年間1,800万人の日本人が海外に出かけていく時代です。その場所で突然紛争が起こることも考えられます。そこから逃げようとする日本人を、同盟国であり能力を有する米国が救助・輸送している時に、日本近海で攻撃があるかもしれない。このような場合でも、日本人自身が攻撃を受けていなければ、 日本人が乗っているこの米国の船を、日本の自衛隊は守ることができない。これが憲法の現在の解釈です。」と述べ、憲法解釈の変更による集団的自衛権行使を可能とする必要性を訴えた。しかし、武力紛争が起きた時に米国が米国艦船で日本人を救助・輸送することなどあり得ないことは軍事常識である。仮に米国が救助・輸送している時にその艦船が攻撃を受けた場合は、艦船に乗っている日本人自身も攻撃を受けることになるのであるから、個別的自衛権を発動して反撃することができる。これにより日本の自衛隊は日本人を守るために米国艦船を守ることができるのであって、憲法解釈の変更による集団的自衛権行使を可能とする必要性はない。
むしろ、安倍総理は、日本人が乗っていない米国艦船が攻撃されている場合に、近くに居る自衛隊が相手を攻撃して米国艦船を守るためには集団的自衛権の行使を認める必要があることをこそ国民に誠実に説明すべきである。米国艦船を守るために自衛隊が相手を攻撃した場合には、相手は日本のどこでも攻撃する可能性があり、国民に犠牲者が出る可能性はあるが、米国艦船を守るために集団的自衛権を行使しなかった場合には日本が他国から攻撃された場合に米国は犠牲を払ってまで日本を守ってくれるか心配であるから、集団的自衛権を行使して米国を守る戦いに参加する、ということを国民に誠実に説明すべきである。
安倍総理の上記事例の説明は、国民に真意を隠して、自らの考えを達成しようとする不誠実な説明である。真意隠しのごまかし説明舌。
7)七枚目舌:安倍総理は積極的平和主義を唱えているが、現在世界で起きている紛争を解決し平和を達成するために、紛争当事国やその友好国、国連などに、どのように積極的に働きかけているのか。また韓国や中国など近隣諸国との友好関係を増進し平和な関係を築くために何を積極的に行っているのか。安倍総理は、集団的自衛権の行使容認など、自衛隊が海外で武力を行使する活動範囲を広げることばかりを行っている。安倍総理の積極的平和主義は、その実、積極的海外武力行使主義である。また安倍政権は従来の原則武器の輸出を禁止した武器輸出三原則を防衛装備移転三原則に変更した。防衛装備移転三原則の実態は武器輸出解禁三原則であることは明らかである。積極的平和主義も防衛装備移転三原則も、あえて実態を隠すために用いた用語法である。言葉の置き換えによる実態隠しのごまかし舌。
8)八枚目舌:安倍総理は外国訪問において、集団的自衛権の行使容認について閣議決定したと説明し、賛意を得ているようだが、集団的自衛権の行使に関する三要件について説明していない。すなわち、我が国が集団的自衛権を行使できるのは、「わが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合において、これを排除し、わが国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないときに、必要最小限度の実力を行使する」場合であるが、安倍総理は外国訪問においてこのことを説明していない。外国政府がこれを知れば、安倍総理のごまかしの説明に驚くことであろう。ごまかし説明舌。
9) 九枚目舌:安倍総理は原発の規制基準について、我が国の規制基準は「世界で最も厳しい規制基準」であると言っていた。しかし、欧州では原子炉格納容器を守る二重防護壁が全ての原発に装備されており、また日本では装備の先送りも認められている「フィルターベント」を標準装備している。更に、欧州の原発には、核燃料が溶け出すメルトダウンが発生した時に備えて、溶けた核燃料を受け取る為の「コアキャッチャー」という特殊な受け皿が設置され、溶けた核燃料が直ぐに冷めるような構造となっている。日本の規制基準では「コアキャッチャー」の設置を求めていない。
また、アメリカでは原発事故が発生した際の避難計画を規制委員会が審査し、実効性のある安全な避難計画が確立していないと原発の稼働が認められないが、我が国の規制基準では避難計画を審査の対象としていない。我が国の規制基準は「世界で最も厳しい規制基準」ではない。現実を把握する能力の欠如した嘘つき舌。
10)十枚目舌:安倍総理は平成15年10月からの消費税10%増税を景気条項に基づき延期することを決定し、この決定について国民に信を問うために衆議院を解散した。しかし、国民は国会における立法により景気条項を認め、景気条項による判断を内閣に委ねたのであるから、景気条項に基づく消費税増税の延期について改めて国民に信を問う必要はない。安倍総理による今回の解散の決定は、野党の選挙準備が整わないうちに選挙を行うことにより、政権の延命を図ろうとするものであり、真意を隠す偽装解散である。さすがに消費税増税の延期について国民に信を問うということでは解散の大義がないと思ったのか、アベノミックスの継続について国民に信を問うということに変えた。そして、選挙が終わるや、アベノミックスの継続についてよりも、選挙公約に明示せず、また選挙期間中に安倍総理や自民党候補者の誰も国民に信を問うと明言しかった集団的自衛権の行使容認の閣議決定や憲法改正についての支持が得られたと主張し始めた。安倍総理得意の真意隠しのごまかし舌。
(十一枚目舌以下続く)
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