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大自慢の飯島氏だが…(画像は『官僚』青志社より)
自民圧勝で飯島勲の自慢が止まらない! でも選挙予測は大外れなんですけど
http://lite-ra.com/2014/12/post-730.html
2014.12.23. リテラ
「衆院選はオレが再三再四、独自予想してきたように自公連立の圧勝に終わったな」
先の衆院選を“自民圧勝”と予測していた飯島勲内閣参与。選挙の結果に、「週刊文春」(文藝春秋)12月25日号の連載でさっそくこう吠えた。しかも、今回の選挙では自分の対民主党作戦がまんまと当たったことをこう自慢げに語る。
「海江田代表や枝野幸男幹事長が当落線上だったんで、二人の選挙区に自民党最強の応援弁士を連日投入してとことん攻めろ、と、党選対の奥の院に助言したのよ」
「彼らが自分の選挙区に張り付けば、民主党の選挙戦略は崩壊だろ。この「足止め作戦」も我ながら的中したぜ」(同)
さらには、12月9日、安倍首相の地元・山口4区に入って応援演説したことを自慢げに語る。
「四十年を超える永田町暮らしだけど、専らカゴを担いでばかりの黒子役よ。それが安倍候補本人が不在の下関市での総決起集会で、初めて表舞台に上がらせていただいた。二千人近くは集まったんじゃないかな。」(12月25日号)
安倍首相の代理をつとめたといいたいのか、それとも2千人を集めたのは自分の手柄だと言いたいのかは分からないが、とにかく鼻高々なのだ。
そして、調子に乗った飯島はこれから民主党を壊滅させることができると宣言する。
「岡田克也、前原誠司、細野豪志の各氏らを次の執行部に引っ張り出すのよ。
次の大勝負は、一六年夏の参院選さ。新執行部も来年1年間、手探りで党再生だなんだやっているうちに賞味期限切れよ。そうすれば、参院選も自民党がいただきで、民主党にはその次のリーダーはもういないじゃん。旧社会党と同じ運命をたどってもらうしかないな」
確かに、現在の民主党は政策もバラバラで内部分裂一歩手前。次のリーダー不在というのも納得である。自民党圧勝を見事当てた飯島参与の予言は次も当たってしまうのか。もし飯島参与のシナリオ通りにことが進んでいけばそれは自民党による一党独裁という恐怖政治が待ち受けている。
しかし、実は今回、飯島参与の“予言”は、自分で言うほど的中しているわけではないのだ。飯島の予言が当たったのは「自民圧勝」というおおざっぱな現象だけ。選挙前の同連載12月4日号では自民党単独で300議席を予測。さらに12月18日号では、飯島は議席数について「間違いなく自民党が現有議席から上積みするよ」「小選挙区で二百四十。比例代表で七十三まで伸ばし単独でも計三百十三議席の圧勝だな」と断言していた。
ところが、実際の結果では、自民党は議席を減らし291議席に終わった。また民主党にしても前回より議席を伸ばす結果となっている。
また飯島は同じく12月4日号で、「小沢一郎、枝野幸男…大物落選候補を名指しする!」との記事中、上記の小沢、枝野以外にも、浅尾慶一郎、平沼赳夫、馬淵澄夫、赤松広隆、原口一博、高木義明を挙げ当落線上と指摘している。しかし蓋をあけたら。飯島が名指しした議員は全員当選!(高木義明だけは比例復活) まったくもって残念な結果に終わっている。
全国紙政治部記者が苦笑まじりにこう語る。
「たしかに飯島さんの言うように、自民党の事前調査では300議席をはるかに超える数字が出ていた。しかし、官邸と自民党はゆるみにつながるとこれをひた隠しにしていた。ところが、飯島さんがそれを『文春』でばらしてしまったんで、他のマスコミも追随。一気に自民党圧勝ムードが広まってしまった。官邸は頭を抱えていましたよ」
つまり、結果をはずしたのは、自業自得ということらしい。
そもそも、このところの飯島参与は、官邸の政策決定からは外され気味で、安倍首相や菅官房長官らからも疎んじられているという見方もある。
「飯島さんは一連の北朝鮮との交渉でも完全に外されていましたし、解散や選挙などにもほとんど関われていない。あの過剰な自慢は、焦りというか、逆に存在感を示すためのアピールじゃないでしょうか」(前出・政治部記者)
たしかに、ほんとうに政権の内部に食い込んでいれば、こんなに軽々しく内情を口にするわけがない。そう考えると、飯島参与もそろそろ政界の寝業師らしく安倍政権に見切りをつけて、かつての親分の息子・進次郎の参謀にでもなったらどうだろう。いや、それは、進次郎が嫌がるか(笑)。
(野尻民夫)
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