http://www.asyura2.com/14/senkyo176/msg/797.html
Tweet |
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141223-00000525-san-pol
産経新聞 12月23日(火)13時0分配信
第3次安倍晋三内閣が24日、発足する。安倍首相は現内閣の閣僚をそのまま続投させる方針だ。来年2月の大筋合意を目指す環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)をめぐり、甘利明TPP担当相と米通商代表部(USTR)のフロマン代表が再び火花を散らすことになる。
■属国じゃない!
貴殿と自民党の大勝おめでとうございます−。甘利氏のもとに19日、1通のメールが届いた。フロマン氏からだった。2人はこれまで日米双方の国益を激しくぶつけ合い、ギリギリの交渉を繰り広げてきた。
「日本はアメリカの属国じゃない!」
自動車分野の協議では、米韓自由貿易協定(FTA)を引き合いに安全基準や環境規制を米国に合わせるよう高圧的に迫るフロマン氏に対し、甘利氏が声を荒らげることがあった。逆にフロマン氏が「本気でまとめる気があるのか!」とすごむ場面も…。
それだけに、交渉が8合目にさしかかった9月下旬の米国での日米閣僚協議、10月下旬のオーストラリアでの12カ国閣僚会合の際、甘利氏は政府関係者らに徹底して箝口令(かんこうれい)を敷いた。交渉を続けているさなか、妥協点はこんなところか…という空気が日本側から少しでも表に出れば、一気に米側に押し込まれてしまうからだった。
■電話仲間の2人
ただ、協議を重ねるたび、フロマン氏が「2人で話すから出ていってくれ」と事務方を退席させることが増えた。2人で腹を割った話し合いを続け、フロマン氏は「自分は甘利氏としか交渉しない」と公言するほどになった。頻繁に電話で話をするようにもなった。9月の第2次安倍改造内閣が発足する前には、こんな電話でのやり取りもあった。
フロマン氏「トランジットで成田空港にいる。会えないか?」
甘利氏「なんで俺が成田まで行かないといけないんだ。いま忙しい。しかも9月3日には内閣改造があるんだからね」
フロマン氏「じゃあ9月だといつ会える?」
甘利氏「内閣改造があるって言ったよね!?担当閣僚が替わっているかもしれないでしょ」
オバマ米大統領が11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議までの大筋合意を目指す考えを表明していた。フロマン氏に焦りがあったのか、甘利氏が続投するかどうか感触を探りたかったようだ。
■最終ラウンドのゴング
しかし、APECに合わせた11月の大筋合意は失敗し、越年が決まった。交渉全体の目標期限の設定も見送られた。大筋合意は参加12カ国の経済規模の8割を占める日米間の交渉の行方がカギとなる。それだけに、両政府は来年2月の決着を目指して協議を加速させる構えだ。
14日投開票の衆院選で、安倍内閣の継続が確定的となった。それにもかかわらず、バイデン氏から電話はなかった。
甘利氏も選挙期間中、自民党公認候補の応援のため全国各地に足を運んだが、街頭演説などでTPPの話題に触れることはなかった。
「アベノミクスは道半ばなんです。経済の好循環をつくる。この道しかありません!」。選挙戦最終日の12月13日も東京都世田谷区内で、街宣車にのぼり演説した。経済政策「アベノミクス」の成果と継続の必要性を訴えたものの、TPPに関しては一切、言及しなかった。
沈黙を続けてきた交渉のキーマン2人。ただ、19日のフロマン氏のメールには、祝意とともにこう記されていた。まるで交渉の最終ラウンドのゴングを鳴らすかのように。
「自民党の劇的な勝利は日本経済再生とTPP交渉妥結に向けた貴殿の努力の助けとなるでしょう」(政治部次長大谷次郎)
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK176掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。