http://www.asyura2.com/14/senkyo176/msg/755.html
Tweet |
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/f0985ecd464b16237737c90aae07f804
2014年12月22日
原発再稼働、集団的自衛権行使、財政と社会保障、グローバル経済とTPP、日米安保条約と米軍基地、経済成長神話と中間層喪失。まだまだ、日本を取り巻く、中韓北の近隣世界を見るだけでもキナ臭いわけだが、米中露のパワーゲームを中心とする対立などを俯瞰的に見ていくと、我が国の安倍自民政権が、1強多弱で、これからの4年間、好き勝手なことが行われ、滅茶苦茶に国を引っ掻き回す不安は、幾分和らぐ。
筆者も、不思議なのだが、新年早々から始まる通常国会において、安倍晋三が、集団的自衛権が、速攻で行使可能なものにする為の法案成立に血道を上げるであろうことを想像すると、身の毛も弥立つわけだが、世間では、政治なんて知ったことか風に動いている。多くの国民が馬耳東風さながらな雰囲気で、雑踏をかき分け、仕事に家事に遊びに興じている。何ひとつ怖いものが存在しないように振る舞っているのだから、国民総白痴と云う腹立ちまぎれの言葉も浮かぶ。
しかし、最近、筆者は、国民すべてが白痴になっているわけでもなく、無知蒙昧なわけでもなく、合理的な抵抗を示しているのではないかと思うことがある。09年に政権交代をした後の日本の政治は、党派を超えて、日を追うごとに激烈に劣化している。この政治の劣化に歩調を合わせるように、国民の感情も、かなりのところで劣化している。こうなると、何をやってもダメじゃないか、と云う社会的人間の勘が働くのかもしれない。
どの辺が、行きつく先か判らないが、「行きつくところ」と云う壁にぶち当たるまで、世の中は動かないだろう。狡賢く考えれば、そういう「空気」が蔓延しても、何の不思議もないのだろう。自分がやるとか、誰かがやるじゃなく、この辺が「行きつくところ」じゃないの?と多くの国民が感じる時、何かが起きるのだろう。その「行きつくところ」が経済的疲弊なのか、軍事やテロの威嚇による恐怖なのか、その辺は判らない。
ただ言えることは、経済情勢が上向きになる可能性はゼロに近く、国民の銭ゲバ根性を見越した「滴り落ちるおこぼれ戦術」がバレバレになり、誰もが、そんなものはないと気づく事は、ほぼ必然的に想定できる。たぶん、1年持たずに露呈するだろう。安倍晋三は、嘘の上に、嘘のデータを乗せて、強弁と恫喝を繰り返すだろうが、黒田は流石に、そこまで恥さらしをする勇気はないだろう(笑)。このような経済状況は、1年以内に、現役世代及び蓄えのない高齢者を直接痛めつけるから、社会不安は増幅する。
日米協定の中で、どのような取り決めがなされるか未定だが、1月からの集団的自衛権関連法案の推移如何では、自衛隊の海外派遣に、安倍晋三が前のめりになるのは確実だろうから、この行為に対する派生的に起きる国民の戦争への参加と云う恐怖が現実化するだろう。この情報は、ネットメディア中心に、連鎖的想像を掻き立て、すわ徴兵制だ、テロだとかまびすしい状況になる可能性も大いにある。
こうなって、初めて、日本の国民は「本当にヤバイかも?そろそろ動こうか」と思うようになる。そこに、参議院選挙が接近する。これでは、自公政権は崩壊する。既存勢力は、安倍晋三では生き残れないと思うのは当然で、霞が関、財界、マスメディアが動き出す。当然、自民党内でも、安倍おろしに火がつく。このような状況になれば、醜聞情報が飛び交い、足の引っ張り合いが起きる。起きなければ、おそらく有権者の「反自民」と云う意思表示が明確になるだろう。それはあくまで、サイレントマジョリティなのだが、投票行動に結びつく。
今回の選挙に敗れ、野党再編だ、受け皿作りだと騒ぎ立てるが、コアな政党もなく、コアな政治家も不在になった状況では、野党の糾合で弥縫策をつくり上げても、骨折り損かもしれない。それよりも、民主も維新も共産も、生活も、経済が崩壊する社会、戦争をするとかテロの脅威が増大するとか、社会が騒乱状態になることを想定して、次なる社会のビジョンを明確に提示できた政党に投票が集まることを肝に銘じておくべきではないのか。結局、これからの世界が、どのように動いていくのか、推量する器量の問題になるもかもしれない。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK176掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。