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2014-12-22 04:50
今回は、民主党の代表選について書きたいと思うのだが。その前に、コメント欄のご意見に対するコメントを一つ。(xtcさん、長年にわたって、いつもコメント有難うございます。m(__)m)
11月19日(解散翌日)に海江田代表に、新党結成を直談判しに行った前原誠司、細野豪志、松本剛明、長島昭久氏の4人に関して・・・
「長島さんはともかく、他の3人は穏健保守&リベラルといってもいいのでは?」というコメントをいただいたのであるが。
他の方も誤解すると行けないので、敢えて私の見解を書くなら、細野氏はヨコに置くとして、mewは、前原氏と松本氏は決して「穏健な保守」ではないと。2人ともみしろ、長島氏に負けず劣らず、かなり保守度・タカ派度が強〜いタイプだと思うです!(・・) kippari
まず、「穏健な保守」とは一般的に「中道右派」のことを指すのだが。長島氏も前原氏も松本氏も、決して「中道」に属してはいないと明言していいだろう。
その中でも、長島氏は、超親米的保守タカ派であると同時に、安倍首相らと同じ日本会議系の超保守派の活動にも一部加わっており、民主党内でも最右翼と呼ばれていることは、周知の通りだと思うのだけど・・・。
前原氏は、2000年代前半、小泉元首相と同じ超親米のネオコン・ネオリベ(新保守・新自由主義派)として名を馳せた人物で。どう見ても、「穏健な保守」でも、「リベラル」でもないし。<だから、維新の橋下徹氏と気が合うのよね。^^;>
また松本氏は、父親が防衛庁長官だった影響があるのか、民主党内で最も防衛政策通だと言われるほどの安保軍事オタク。前原氏と考えが共通する部分が大きく、こちらも新保守タカ派だと言っていいだろう。(-"-)
<ちなみに松本氏は、初代首相・伊藤博文が母方の曽祖父に当たるんだって。(・・)>
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前原氏は、安保軍事の面では、長島氏や松本氏のアニキ分的存在で。2000年代初めから、あの自民党の軍事オタクの石破茂氏らと、集団的自衛権や9条改憲を含む安保軍事政策に関して勉強会を行なっていたほどだし。
この十数年、自民党の防衛族や、後には長島氏、松本氏らとも日米安保の関連団体の会合やシンポジウムに定期的に参加しており、近年は米国内でも定期的に安保関連の講演を行なっているほど。<民主党政権の時代から、米国の講演で、勝手に集団的自衛権の行使を認めるべきだと主張していたりするし〜。(-"-)>
最近は、自らが会長になって、民主党の保守系議員を集めた「防衛研究会」なる勉強会を作っており、今年6月には安保基本法案の骨子案を発表していたほどだ。(@@) <もちろん長島氏も松本氏も参加しているです。>
『民主党の保守系議員らでつくる勉強会「防衛研究会」(会長・前原誠司元代表)は4日、集団的自衛権行使の要件などを定める「安全保障基本法案」の骨子案を発表した。
集団的自衛権の行使を限定的に認める内容で、日本維新の会、みんなの党の見解と合致するものだ。限定容認に慎重な海江田代表と距離を置き、党内の「海江田おろし」を加速させるとともに、野党再編につなげる狙いがある。
前原氏は、13人が出席した会合で、集団的自衛権について「民主党もしっかりと議論し、認めるべきだ」と述べた上で、「政権を取り返したい」と強調した。
会合には、民主党政権時代に外相を務めた前原氏と松本剛明政調会長代理のほか、元防衛副大臣の渡辺周、長島昭久両衆院議員らが顔をそろえた。日米同盟を基軸とした現実的な政権担当能力を示す狙いがある。(読売新聞14年6月5日)』
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前原&野田Gは、2000年代初めぐらいから、民主党の改革(鳩菅時代を強制終了&党の保守化)を目標にして活動していたのだけど。
当時は野田Gに所属していた松本氏は、05年に前原氏が代表になった時に、政調会長に抜擢されることに。前原・野田Gらと民主党を保守化させるため、党の基本方針(綱領)や安保政策を変更する準備を行なっていた。<ただし、前原氏は永田メール事件のため半年で辞職したため、方針変更は実現できずに終わったんだけどね。>
ただ、その後、06年に新代表になった小沢一郎氏に寄って行き、重用されることに。10年からは野田Gを離れて樽床Gに属したものの、肝心の樽床氏が12、14年と連続して落選して、グループは消滅状態にあるため、最近はまた前原氏や長島氏らの保守系議員と活動する機会が増えているようだ。(~_~;)
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尚、細野氏に関しては、mewは、正直なところ、その政治理念を把握できないところがあるのだ。(~_~;)
というのも、先日『細野がコウモリ化?〜野党再編派のはずが、自主再建を第一にと発言。労組票に配慮か。http://mewrun7.exblog.jp/22663648/』という記事でも触れたように、その時々によって、発言内容や立ち位置が変わることがあるからだ。(-_-;)
細野氏は、確かに安倍氏らのような戦前志向の国家主義者(ナショナリスト)的な考えを持った超保守派ではないし。いわゆるネオコンやタカ派でもないと思うし。改憲や安保軍事に関する発言をきいていると、「穏健な保守」or中道右派と見てもいいのかな〜と思っていた部分もあるのだけど。<本人も12年ぐらいまでは「中道ド真ん中で行くべきだ」って主張していたし。13年夏の参院選でも「しっかりと穏健な保守という考え方をベースに方向性を示す」と言ってたし。>
ただ、mewは、民主党が12年末に野党に戻り、細野氏自身が、党内の保守系議員と活動する機会が増えた&維新やみんなの党などと野党再編の協議をするようになってから、やけに「保守」という言葉を多用するようになったな〜と感じている。
<13年1月に民主党が新綱領を作る際には、保守派の主張に応じて、結党の基本精神だった「中道民主」という言葉を削除する方針を決めちゃったしね。(-"-)>
* * * * *
たとえば13年3月の自分のブログの記事には、「私自身は、保守という言葉にこだわりを持っています」として、このような見解を書いている。
「保守主義とは元来、人間の合理性に警鐘を鳴らす立場をとり、営々と持続してきたものは、自然で人間性に適したものであるとする考え方です。保守について考えるときに、問わなければならないのは、明治以降の日本のあり方を保守する立場に立つのか、この時期を特別なものとみなしてわが国の悠久の歴史を保守する立場に立つのかということです。
私から見ると、自民党は明治以降の日本の忠実なる保守政党。私は後者の立場に立ちます。つまり、日本に古くから存在してきた公を担う市民の意識や、多様な共同体を大切にする社会や価値観を保守するという立場です。」
また、今年1月に立ち上げた細野G(自誓会)のパンフでは、『集団的自衛権の行使も視野に「民主党は現実主義に根差した安全保障の議論を促す必要がある」として、安全保障基本法の制定を超党派で進めることを提案した』りしてるわけで。
集団的自衛権の行使に関しても、中道・穏健な保守派路線を歩んでいた民主党の海江田執行部とは、考え方に少し差が生じ始めていたように思われる。^_^;
<今でも過度な新自由主義を批判し、格差是正や共生社会を重視する主張をしているところを見ると、リベラル派であるとは言えるだろう。^^;>
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ちなみに、松本氏のwikipediaには『総務大臣の原口一博、民主党副幹事長の細野豪志と共に「ごますり3人衆」と揶揄された』という記述がある。(~_~;)
<『党内では野田グループに所属していたが、次第に野田佳彦と距離を置き、小沢一郎との距離を縮め、2009年に衆議院議院運営委員長に就任して以降は、総務大臣の原口一博、民主党副幹事長の細野豪志と共に「ごますり3人衆」と揶揄された。また2010年9月14日の民主党代表選挙では菅ではなく小沢に投票した。また、青山会(樽床グループ)の幹事長も務めている。野田グループ退会後はしばらく特定のグループには所属していなかったが、2010年に樽床グル−プ結成に参加し同会幹事長に就任・・・。』
この記述は、09年12月に週刊文春に掲載された『“独裁”小沢一郎に急接近する民主党の「ごますり三人衆」』という記事を元ネタにしたもの。その記事の該当部分もアップしておこう。
『「小沢支配が強まる中で、反小沢の牙城と言われた野田、前原・枝野グループなどからも小沢氏に急接近する『転向組』が相次ぎ、党内が疑心暗鬼の状態になっている。『ごますり三人衆』がその典型だ」(民主党関係者)
その三人衆とは、松本剛明衆院議院運営委員長、細野豪志党組織委員長兼企業団体委員長、原口一博総務相のこと。松本氏は野田グループ、細野氏は前原・枝野グループの中心メンバーだったが、今や自他ともに認める小沢氏側近。原口氏も野田、前原両氏らと同じ松下政経塾出身ながら、最近の小沢氏への接近ぶりはすさまじい。』
細野氏も松本氏も(原口氏も)、それなりにマジメで、勉強熱心な政治家だと思うし。その時々で、自分の与えられた仕事を懸命にこなすという点では評価したい部分もあるのだけど。
ただ、チョット、権力に敏感なタイプで、権力をとることに貪欲な部分があると言えるのではないかと思ったりもする。(@@)
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ところで、先週、1月に行なわれる民主党の代表選に、細野豪志氏が一番手として、正式に出馬表明をしたのであるが・・・。
今、出馬候補として名が挙がっている岡田克也氏や前原誠司氏は、今週中にも出馬するか否か、最終的に判断するとのこと。
前原氏は、細野氏の支持に回る可能性を問われ、「自分が出ることもあれば、誰かを推すこともある」と述べるにとどめたという。
他方、こちらも有力候補とされている枝野幹事長は、「細野氏は支持をしない」と明言。岡田氏が出馬した場合は、同氏を支持する意向を示したという。<岡田氏が出馬しない場合は、枝野氏が出馬する可能性があるようだ。(・・)>
『民主党の岡田克也代表代行は20日、来年1月の党代表選に立候補するかどうかについて、24日召集の特別国会が閉幕する26日ごろに決断する考えを示した。前原誠司元外相は26日までに判断すると表明し、枝野幸男幹事長は岡田氏が出馬すれば支持する意向を示した。出馬表明済みの細野豪志元幹事長を含む代表選の主な構図が、年内にも固まる情勢となってきた。
岡田氏は20日、津市内で記者会見し「現時点で結論を出していない。非常に重い責任があるので、任に値するか考えを巡らせている」と述べた上で、判断時期について「年内いっぱいだと、少し間に合わない」と語った。周囲には「必ずしも26日までということではない」と話している。
前原氏は東京都内で記者団に「特別国会が終わるまでには、仲間と相談して最終的に出るか出ないかを含めて対応を決めたい」と説明。これに先立ち、BS朝日の番組で、細野氏の支持に回る可能性を問われ、「自分が出ることもあれば、誰かを推すこともある」と述べるにとどめた。
枝野氏は岡田氏について、同じ番組の収録で「私の考え方に近い。出ると確信している」と語った。この後、さいたま市内で記者団に「(岡田氏は)経験と安定感が十分な方だ。間違いなくリーダーになり得る」と指摘。「私が今回代表選に出ない方が強い態勢をつくれるのではないか」とも述べた。一方、枝野氏は番組収録で、細野氏を支持する考えはないと明言した。
細野氏はBS朝日の別の番組で「民主党の再生が最優先だ。その上で、民主党の考え方と同じ人がいれば結集する可能性はいろんな形で探っていく」と語り、当面は党再建を重視する姿勢を改めて示した。(時事通信14年12月20日)』
『民主党の枝野幸男幹事長は20日午前、BS朝日の番組で、来年1月の党代表選で立候補が取り沙汰される岡田克也代表代行について「出ると確信している」と述べた。そのうえで「(野党再編を目的としない)私の考え方に近い」と語り、出馬すれば支持する姿勢を示した。岡田氏は代表選への姿勢を明確にしていない。
枝野氏は出馬表明をした細野豪志元幹事長や出馬が取り沙汰される前原誠司元代表について「考え方が違う」と強調。野党再編論は「わが党への批判を真正面から受け止めなければならない。再編はその批判から逃げることだ」と指摘した。(日本経済新聞14年12月20日)』
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今月15,16日に共同通信が行なった調査では、何と枝野氏が「新代表にふさわしい人物」のトップに選ばれたとのこと。
『「一定の評価をいただいているのは大変光栄だ」
枝野氏は、共同通信が衆院選直後の15、16両日に行った電話世論調査で「新代表にふさわしい人物」のトップに選ばれたことについて、会見でこう答えた。
調査では、枝野氏が18.3%、新代表に推す声が強い岡田克也代表代行が16.7%、細野豪志元幹事長13.2%、前原誠司元外相13.0%−と続いた。党内にも「人気の高い枝野氏の動向は気になる」(党幹部)との声もある。(産経新聞14年12月18日)』
もしかしたらこれは期待度というより、世間的な知名度の順かもな〜と思ったりもするのだけど。<民主党政権時代は、枝野官房長官、岡田副総理が、またここ何ヶ月かは枝野幹事長と岡田副総裁がオモテに出る機会が多かったしね。>
ただ、もし岡田氏と枝野氏がタッグを組んだ場合は、中道系の議員、党員の支持をかなり集められる可能性が大きいと思われ・・・。
果たして、前原氏らが細野氏の支持に回るのかどうか、その場合、細野氏は「自主再建」路線ではなく「野党再編」路線に主張を転換する可能性があるのかどうか、その辺りもしっかり見ておく必要があると思うmewなのだった。(@@)
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