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雑感。民主代表選について
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52669785.html
2014年12月21日 在野のアナリスト
民主党代表選が来年1月18日に実施され、細野氏が出馬表明、岡田氏が前向きと伝わります。その中で細野氏は野党再編志向、岡田氏は党再建志向、と報じられますが、それほど明確な線引きができるのか? また本当にそれが争点で次の選挙までいくなら、民主党が政権政党になる日は遠い、と言えるのでしょう。過去3回の総選挙で分かった、自民1700万、公明700万、民主900万の基礎票、これをベースにして選挙戦術をくみたてなければなりません。
民主が小選挙区で自民に勝つためには、1000万票の浮動票を上乗せする必要があります。09年の選挙では、自民に危機感があったこともあり、自民は1900万票近くを集めています。この時の民主は浮動票を1500万票近く集めた。それが政権交代を促したのです。はっきり言えば、反民主票が未だに根強くあり、当時と同じぐらいの票を集めるのはほぼ無理としても、その3分の2を集めないといけないのです。票がとんとんになって、初めて互角の勝負にもちこめるのでしょう。
維新の票は、関西以外ではほぼ浮動票です。残念ながら、野党再編で民主とくっついたとしても、この浮動票がそのまま新政党にのるとは思えません。これは、党再建をしても同じで、国民に根深い反民主を覆すことは容易でないでしょう。特に岡田氏や枝野氏など、失敗メンバーがどう党再建をするか? また党再建したとて浮動票がのるか、と云われれば答えはNOです。
民主は選挙戦のCMで「夢は正社員」として顰蹙を買いました。一部では自民支持層の批判もありますが、夢とはそういうものではない、と誰もが考えます。それと同じ、目標設定がおかしいのです。民主が立てるべき目標は、自民にできないことを国民に提示する、です。自民にもできる、できそうなことを公約に掲げ、それで戦っても対立軸にはなりません。安倍ノミクスが失敗なら、対案としての経済政策を掲げる。一応、前回の選挙では中間層の拡大を掲げましたが、では具体策は? というと何もありませんでした。これでは相手の土俵、安倍ノミクスが是か非か、に乗るしかありません。つまり安倍ノミクスではない政策が、民主にないからです。
自民にできないこととは行政改革、構造改革、既得権益を打ち破ることです。政権交代で民主に期待したのはまさにそこ、なのに野田元首相など、ただの愚鈍に成り下がり、官僚の掌の上で転がされただけ。NO GAME六人衆の失敗メンバーも同じです。官僚、既得権益に嫌われている小沢氏がいたからこそ、民主にそうした期待も乗ったのに、それを追い出して、結局自分たちの力不足で官僚と戦う前から降参してしまった。それでは、野党再編だろうと、党再建だろうと、結果は変わりません。維新の江田氏と組めば、ある程度そうした期待を集めることもできますが、江田氏の政策手腕は未知数ですし、何より民主は江田氏に全権を委任するつもりもないでしょう。
自民にできないことをする、というのはそれこそ日本再建ぐらいの覚悟で挑まなければなりません。野党再編や、党再建でも自民が自滅するときには、政権がとれるかもしれませんが、そんな果報を待つのなら細野氏や岡田氏でなくとも、誰でもできます。野党としての立ち位置にこだわって代表選をするなら、1000万票の差を埋めることすら叶わないのでしょう。「夢は野党第一党」というのでは、将来にわたって野党暮らしです。「夢は政権政党」というなら、自民ではできないことを掲げ、自民とは違う政策を打ち出すしか、国民にも選択のしようがないのです。この代表選、野党再編、党再建などを基準にして戦い、それで選ぶのなら、夢すらみれないほど、現実の厳しさを知ることになるのでしょうね。
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