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2014-12-21 09:00:02
民主党代表選は、自主再建派と野党再編派との二つの勢力争いだそうです。落選して代表を辞任せざるを得なかった海江田万里氏は辞任するにあたって、「私は党の団結に心血を注いできた。民主党がどこかの党と一緒になったり割れたりするのは悲しい」と述べたのだとか。海江田という人は最後の最後までダメ代表でしたね。
民主党の代表選は1月18日。おそらく細野豪志、岡田克也の二人の決戦となるのではないでしょうか。細野氏は野党の大同団結をめざす再編派であり、岡田氏は自主再建派と見られています。ほかに取りざたされる前原誠司氏は再編派だから、仮に名乗りを上げれば、細野氏と票を食い合う。
それにしても解せないのは、この機になっても野党一本化の機運がそれほど強まらないことです。岡田氏らのように、自主再建派が根強い勢力を保っています。その裏には、連合など労働組合側の思惑が働いているようです。
民主党が自主再建にこだわれば、それは民主党が「オレが一番正しい」という独自路線を歩むことを意味します。つまり、共産党の独自路線と似通った行き方です。
それは、共産党が戦後70年かかっても現在程度の勢力にとどまっているように、批判勢力、万年野党にとどまることを意味します。共産党に見るように、万年野党は「オレは正しいことを主張している」と、言っていればいいのですから、極めて楽チンです。政権党としての責任はないし、居心地は抜群なのです。
労働組合連合体の中心には、原発再稼働に賛成する電力労連や、大企業経営の労組ボス、自動車総連などがにらみをきかしており、民主党を自民党の補完勢力にとどめておく戦略を取っています。
しかし、政権を狙わない政党は、支持者に責任を持つ政党と言えるでしょうか。支持者が望む社会づくりのために四苦八苦の努力をせずに、「きれい事だけを並べ立てている」だけで、政党としての本来の役割を果たしているといえるでしょうか。
日本のリベラル勢力は、苦しみながらも大同団結して強い敵にあたり、打ち破ったという成功体験がほとんどありません。その長い過程で積み上げた体験は、仲間内で相手を批判し、自らは一種の”純化”の道を進んで、結果として分裂する歴史でした。
しかし、日本に残された時間はほとんどありません。来年は敗戦から70年。世界情勢も風雲急を告げつつあります。資本主義の行き詰まりがより鮮明に表れ、矛盾が爆発点に達しそうだからです。
そうした状況下で安倍政権のまま突っ走れば、日本がまた破局を迎えるのは明らかです。来年は、まさに「のるかそるかの年」になるのは間違いないのではないでしょうか。
にもかかわらず、民主党は相変わらず内輪の論理から抜け出せていません。そんな政党に私たちの税金から政党助成金を出すのはご免こうむりたい。
大同団結をめざす勢力がまとまり、自公政権に対抗できるよう一刻も早く戦列を整えて欲しいものです。そのためにも民主党は早く分裂して、リベラル勢力の大同団結を図ってもらいたいものです。
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