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民主党新代表有力の細野豪志氏。菅、野田内閣では原発担当大臣を続けたが・・・ photo Getty Images
細野豪志代表が誕生したら、野党再編へ民主党分裂も!?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41495
2014年12月20日(土) 歳川 隆雄「ニュースの深層」 現代ビジネス
■岡田克也代表代行の昇格を細野グループが阻止
民主党は第47回総選挙で11議席増の73議席を獲得したが、海江田万里代表が落選したことと、当初目標の三桁100議席に遥かに及ばなかったことで事実上の敗北である。
同党は12月17日の両院議員総会で、海江田代表の辞任に伴う党代表選を1月7日告示・18日投票で実施することを決定した。と同時に、132人の衆参院議員の他、地方議員、党員・サポーター(約23万人)も郵便投票で参加する。
14日の投開票日夜から翌日にかけて、辞任表明した海江田代表と枝野幸男幹事長は後継代表に岡田克也代表代行を昇格させるべく年内の両院議員総会での代表選出を画策した。
が、いち早く細野豪志元幹事長擁立グループが動き、細野氏は17日、代表選出馬の意向を固めた。その直前に地方組織から地方議員と党員・サポーター参加の「開かれた代表選」実施の声を上げさせて流れを作ったのが奏功した。
現状では、維新の党との新党結成を含む野党再編を視野に入れる細野氏が代表に選出される可能性が高い。官公労や自治労など労組依存体制護持の党再建派は岡田氏を担ぐ意向を崩していない。
国会議員レベルでは、大畠章宏前幹事長(日立製作所労組出身)率いる「素行会」(約15人)、赤松広隆前衆院副議長(旧社会党出身)率いる「サンクチュアリ」(約15人)、野田佳彦元首相率いる「花斉会」(約10人)などが岡田氏支援グループである。数の上では岡田氏支持グループが細野氏支持グループを上回る。
一方、細野氏の自前のグループ「自誓会」(13人)以下、前原誠司元外相率いる「凌雲会」(約15人)、長島昭久元防衛副大臣が中心の勉強会「国軸の会」(6人)が細野氏を担いでいる。松本剛明元外相はグループに属していないが、細野氏を支持している。因みに、敗者復活で475人目の当選者となった菅直人元首相は旗幟を明らかにしていない。
■野党再編なら民主党分裂も!?
政界の第一線から退いた仙谷由人元官房長官は、筆者に以下のように語った。
「小沢(一郎元代表)を含めた民主党第1世代は、鳩山(由紀夫元首相)、菅、横路(孝弘衆院議長)、赤松、海江田、そして私も役割を終えた。小沢の時代も終わり、鳩山は引退した。海江田は落選、菅は辛うじて惜敗率で残った。私は出馬も叶わなかった。ここは、手垢がついた第2世代もパスすべきではないか。民主党再建は細野ら第3世代に任せるべきだと思う」
自民、公明両党の巨大与党の受け皿になるためには、新しい顔で再スタートする民主党主導で野党再編を実現するしかないと言うのである。ただ、維新の党も決して一枚岩ではない。労組依存の民主党との合流はあり得ないとする橋下徹代表(大阪市長)と、民主党の細野・前原グループとの新党結成を目指す江田憲司代表の間には微妙な温度差がある。
野党再編を口に出すのは容易だが、仮に「細野代表・前原幹事長」が誕生し、来春の統一地方選挙前に細野執行部が維新の党との合流で動けば、民主党は分裂の危機に直面する。
細野氏を支えるインナーサークルは、頭脳役の後藤祐一元政調副会長(当選3回・経済産業省出身)、手足となる階猛副幹事長(4回・元弁護士)と笠浩史国対筆頭副委員長(5回・元テレビ朝日記者)が中核を形成している。
細野氏優勢は党員・サポーターの参加でより強まったが、参院民主党に今なお影響力を待つ輿石東参院議長も細野氏支持に傾いていると言われており、非労組系の羽田雄一郎参院幹事長らが細野陣営に加わる可能性が高い。
不確定要因は、ギリギリ勝ち上がった馬淵澄夫選対委員長と若手の一部に待望論がある玉木雄一郎政調副会長の2人が自らの代表選出馬を含め態度を明らかにしていないことである。
いずれにしても、弁が立ち、オーラもある細野氏が代表に選ばれれば、1月26日召集予定の通常国会の代表質問、15年度政府予算案を巡る衆院予算委員会審議が面白くなることだけは間違いない。
1月18日には43歳の野党第1党党首が誕生するのではないか。
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