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小渕議員のドリル
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52669569.html
2014年12月19日 在野のアナリスト
理研がSTAP細胞は再現できなかった、と発表しました。しかしこの問題、ここからがスタートです。STAP細胞はES細胞では? との疑惑が予てより提起されていますが、実際に論文ではキメラマウスの作成に成功した、とされます。STAP細胞がないのなら、作成にはES細胞なり、何か別の細胞が使われたということです。誰がそれを行ったのか? 亡くなった笹井副センター長か? それとも別の人物か? そして論文作成の際にも、単なる間違いではなく、データを捏造した可能性も指摘されます。それはES細胞と、STAP細胞との違いを隠すためにも行われたはずです。では、それを指示したのは誰か? また実際に作成した人間がそこに疑義をもたなかったのか?
理研は以前にも検証していますが、STAP細胞様のものが確認された事実は残るのですから、その事件性について改めて検証しなければ、理研の信頼は取り戻せないのでしょう。1500万円以上かかった今回の検証作業。再現できないことが確認された上で、その実をとるためにも、さらにもう一歩踏みこんだ形での検証が必要となってくるのであり、幕引きにしてはいけません。
公選法違反で捜査をうけている小渕議員が、家宅捜索の前にハードディスクにドリルで穴を開け、隠蔽工作を図っていた疑惑が生じています。小渕氏側は「パソコンの交換時期」としますが、誰も信じません。であれば廃棄したパソコンの使用履歴、また廃棄する前にデータを移し替えたはずですから、その新規のパソコンの購入時期と中身、電動ドリルの購入、それは10年来つづけてきた、ということですから、それらについてもきちんと説明が必要です。またこの問題が、1ヶ月半も警察庁が隠蔽していたことも、問題のある行為だったといえます。
穿った見方をすれば、すでに解散を前提に女性2閣僚を切った、とされる安倍政権が、警察の公表を止めたのではないか? とさえ勘繰れます。1ヶ月半前なら、まだ解散について宣言されていませんから、警察はいつ発表しても良かったはずです。しかも警察は、こうした反抗的態度をとる容疑者の行動については、すぐに公表することも多い組織です。その口を1ヶ月半、止めていたのは政権側としか思えません。小渕氏ともども、安倍政権も疑惑の塊のようになってきました。
しかもこの問題を、政治資金収支報告書における政治資金規正法違反、として報じるメディアも多いですが、補填となれば有権者への供与になりますから、規正法違反になると同時に、公選法にかかわります。捜査の入り口と、出口は異なるのですから、そのことも合わせて報じる必要があります。これだけ明確な違反にしては、メディアが及び腰なのはやはり安倍政権への配慮が滲む、といった部分も見え隠れする。この国は本当にどうかなってしまったようです。
ソニーピクチャーズエンタテインメント(SPE)が、北朝鮮の金正恩氏に関するコメディー映画の上映を中止しました。サイバー攻撃で情報が流出、信用が失墜していますが、さらに上映中止で米国から批判をうけています。テロに屈する国、世界は日本に向けるそうした評価を、また強めたことでしょう。日航機ハイジャック事件の超法規的措置に始まり、日本といえばテロに屈する国、と見られています。SPEは厳密には日本企業と言い難いですが、ソニーと一体的に扱われており、また米国でもそのように報じられます。そのような国が、武器輸出に補助金までだして、国全体で注力して本当に大丈夫か? 色々な意味で不安にさせられてしまいます。
しかし日本で最も、情報流出するととんでもないことになりそうなのが、警察です。政治の介入など、暴露して欲しいという考えが湧くほど、その暗部は注目されます。今回の経緯についても、もやもやしたまま真実が明かされることはないのでしょう。北朝鮮からも与しやすい、とみられている安倍政権では、北朝鮮のサイバー攻撃もないのかもしれません。ただメディアが情報操作する国では、誰かがドリルで穴を開けて真実を覆い隠している、そんな疑いが一層強まるのでしょうね。
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