http://www.asyura2.com/14/senkyo176/msg/456.html
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「この国では「恫喝」が大手をふるう社会に変質してきた。メディアもそれを後押ししている。:山崎 雅弘氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/16097.html
2014/12/16 晴耕雨読
https://twitter.com/mas__yamazaki
昨日の選挙結果は、2014年の日本人の多数派の意思を可視化した内容だと思う。
ポリタスの記事(http://bit.ly/1zi8G5G )で指摘したような社会の変化、原発再稼働や特定秘密保護法などの諸政策に「イエス」と言う人も「ノー」と言う人も、2014年の日本では少数派だった。
2014年の日本人の多数派は、そうした問題に対して「別にどっちでもいい。自分には関係ない」という意思を表明した。
ポリタスに寄稿した人の中にも、選挙の前に多くの人の目に触れる媒体で意見を表明する機会を与えられて「選挙なんて行っても現実は何も変わらない」と、堂々と書く人が何人かいた。
何かの動きが現在進行中の時、「別にどっちでもいい。自分には関係ない」とはその動きを「今のまま進めてもかまわない」という同意表明でしかない。
「他に入れる政党が無い」というのは投票所の「入口側から見た風景」であり、結果で社会がどこに向かうかという「出口側から見た風景」が欠落している。
「『平時的思考』をする人は、『どうしていいかわかるときには、正解を選ぶ。どうしていいか正解がわからないときには、何もしない』という原則に従います」内田樹『街場の戦争論』ミシマ社、p.262
戦後最低という選挙の投票率を考える時、この内田さんの指摘も重要なヒントかもしれない。
昨晩は8時から各局の選挙番組を確認した後、一番ましだと思われたテレビ朝日の『選挙ステーション』を観ていたが、8時40分頃、突然フィギュアスケートが始まった。
その後も何度かスケートの映像が挟まり、それが終わると女性アナが「ここで、いったん選挙に戻ります」とコメント。
何の番組なんだ。
途中に何度もスポーツ競技の中継が挟まる「選挙速報番組」とか、過去に観た記憶がない。
これも今回の選挙を象徴している。
テレビ局への恫喝文書を送りつけてきた政党が選挙に大勝して、選挙速報番組の司会者が党首にお追従笑いで愛想を振りまきながら、第一声が「おめでとうございます」はないだろう。
大手紙も在京テレビ局も、投票率の低さを表面的に嘆いて見せるが、今回の選挙では改めて、大手メディアがいかに脅しや恫喝と戦わない「ひよわな体質」であるかを感じた。
在京テレビ局が政府にいじめられても、大手紙は他人事のように傍観し、全然助けようとしない。
恫喝文書の作成者も選挙で当選した。
恫喝文書を在京テレビ局に送った与党が選挙で大勝し、恫喝文書の作成者も当選したことは、この恫喝の手法が「有効な方策」として社会的に容認されたことを意味する。
脅迫に屈して人事を変更した大学の例も含め、この国では「恫喝」が大手をふるう社会に変質してきた。
メディアもそれを後押ししている。
沖縄選挙区で自民党所属の前職が全4区で敗れたが、外務・防衛両省の幹部は「沖縄の選挙結果が辺野古移設の政府方針に影響を与えることは特にない」として、移設を強行する姿勢を崩していない(琉球新報)http://bit.ly/1yQFD6G
「民意を問うのが民主主義の王道」じゃないのか。
「選挙区で落選した自民党の全候補が比例で復活当選したため、政府関係者は『必ずしも政府への反発が強かったという分析はできない』と強弁するなど、結果を矮小化する意図も」
比例での復活当選は「本土の票で沖縄の民意を覆す」ことを意味し、沖縄県民を愚弄する構図が浮き彫りになっている。
「選択肢」とは実質的に「想像力」の同意語だと思うが、想像力を働かせない人は、選択肢も「ごくわずかしか自分には与えられていない」と思い込んでしまう。
ほとんどの問題で、AかBかの二択だと考える。
その状況を「おかしい」と感じても、CやDを想像する代わりに「選ばない」ことを選んでしまう。
先に引用した内田氏の指摘は、次のように続く。
「とりわけ受験秀才たちは誤答を病的に恐れるので、『どうしていいか、わからないときには何もしない』というルールが身体深く内面化している」
答案用紙の選択肢の中から選ぶ思考で飼い慣らされると、自分で創る選択肢も「ありうる」とは夢にも思わない。
想像力を働かせない人の割合が国民の中で増えれば、国の指導者は「この道しかない」という言葉で簡単に国民を誘導できる。
他にも選択肢が存在することは巧妙に隠され、そこに近づく者は恫喝する。
戦後、日本の戦争指導者たちは異口同音に「個人的には反対だったが、開戦の道しか無かった」と弁明した。
安倍晋三首相は14日、自民党本部で記者会見し、「憲法改正は悲願であり、自民党結党以来の目標だ。
そのためには国会の3分の2以上の議席に加え、国民の理解が重要だ。
憲法改正の必要性を訴えていきたい」と憲法改正に積極的な姿勢を示した(毎日)http://bit.ly/12QL9NK
自説に都合の悪い事実には目を向けず、都合のいい事実だけで現実を語ろうとする「歴史修正主義者」の本領発揮という印象。
@HuffPostJapan 安倍首相、「ZERO」村尾キャスターの質問を無視 イヤホンを外して話し続ける(全文) http://huff.to/1wv5m7J
沖縄県民が移設に反対しているのは自衛隊でなく外国軍の基地です。
日本政府が一貫して、自国民でなく外国軍の側に立っているので、沖縄の日本人がそれに抗議しているという構図です。
@hamaakira 沖縄も日本領土ですから国土防衛を担う政府が国防上の理由で基地の移設を施行するのは当然です
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