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民主党代表海江田万里氏落選の不思議
東京都第1区(千代田区・港区・新宿区)で民主党党首の海江田氏が落選された。基本的にどの選挙区でも選挙前に動向調査のようなものをやる。今回、準備期間が短かったために事前調査が出来なかった可能性がないとは言えないが、党首の落選は党のイメージ低下に直結するのでどの党も党首の選挙区で事前調査をやらないことはまずないはずだと思う。
今回の選挙で民主党はもともとかなり劣勢を意識していたはずだ。その証拠に大部分の幹部が比例と重複立候補していた。自民党候補に得票数で2倍以上の差をつけて当選した岡田克也副党首でさえ重複立候補だった。民主党は東京選挙区で比例1位を19名に付けている。つまり、同じ比例順位なら惜敗率が高い方から当選ということなので、党首は特別待遇で比例順位を単独1位にしておくこともできた。まず、この点が疑問だと思う。比例順位で1位が一人だけとなっている政党はかなりあるからだ。
次に、選挙運動中、海江田氏はあまり自分の選挙区に居なかった様子。党首として他の候補の応援に回っていた。短期決戦の場合、候補者本人が選挙区に居るか居ないかでかなり差が出やすい。このことも選挙では常識と言っていいことで、この意味でも今回の海江田氏の日程は疑問がある。
かなりの方が指摘されているが、今回、民主党は立候補者が少ない。維新との協力と言っているが、維新も民主も出ていない選挙区はかなりある。このことが、ある意味、自民の批判票の受け皿に共産党がなり、共産党躍進のきっかけを作った。もっとも、共産党がはっきりと反原発とか反TPPを打ち出していたことが躍進の最大の理由だろうが。
ただ、民主党候補が居なかったことが、比例票の伸びを抑えたのは確実であり、例えば、比例九州では鹿児島県内の民主党候補は川内氏だけで、しかも維新の党の候補とかち合ってしまった。鹿児島一区で当選された自民党候補の得票を川内氏と維新の党の候補の得票合計は上回ったのだから、維新との話し合いがどうされたのか、それを知りたいものだ。
しかも、比例九州で民主党は1位を佐賀二区の大串氏一人に与えていて、比例2位が14人もいた。佐賀二区の自民党候補は現職の佐賀県知事で落選するはずがないし、玄海原発再稼働に積極的な候補者だった。この人を相手に戦うのは大変だから比例で優遇しようという考え方もあるかも知れないが、反面、比例で優遇するからあまり頑張るなというメッセージにもなる。実際、佐賀二区では当選が11万4千票であり、二位が8万2千票で比較的差は大きくなかった。九州で民主党から比例順位1位を単独でもらえれば、選挙運動をしなくても当選は確実だから、候補者本人は別にしても選挙運動の現場は気が緩む。それだけ、玄海原発再稼働に積極的な候補者の得票を多くする効果があったはずだ。
民主党の国政選挙担当副代表は岡田克也氏だ。彼は2011年の福島第一原発事故直後に大間原発工事続行を最初に言い出していた。
大間原発は世界初の全量MOX燃料の原子炉で、出力は他の原子炉と比べても最大規模の138万キロワットだ。しかも最新型の改良型沸騰水型原子炉をほぼそのまま使う様子。本来なら、実験用として出力の小さな全量MOX燃料の原子炉を造ってから試行してから、大型のものへと進むべきだと思うが、最初から現行で最大出力の138万キロワットの原子炉でやろうとしている。普通のウラン燃料はその使用済み燃料を5年程度水冷すればあとは乾式キャスクに移すことが出来るが、MOX燃料は、使用後、少なくとも数十年は水冷が必要だとされる。それだけ発熱量が大きいし、中性子を出し続ける期間が長いのだ。中性子は水で遮蔽するしかなく、中性子が多く出ているものを乾式キャスクに移すことはほぼ不可能だ。一説によると使用済みMOX燃料は500年間水冷が必要だという。青森県庁の資料ではこの水冷期間の長さのことは触れられていない。
2014年12月15日20時55分 武田信弘
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