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選挙特番 池上彰氏、安倍首相に容赦なし! 「改憲の野望を隠そうとはしない」〈dot.〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141215-00000008-sasahi-pol
dot. 12月15日(月)10時33分配信
アベノミクスの成否を問う今回の総選挙。結果は自民党の圧勝だったが、選挙特番はそれをどう伝えたのだろうか。
注目はテレビ東京の「池上彰の総選挙ライブ」(12月14日19時50分〜24時)。ジャーナリストの池上彰氏が各党の幹部クラスに鋭い質問を浴びせ、タブーに斬り込んでいく姿勢は他局にはなく、これまでも高い評価を得ている。今年はどうだったのか。
番組はまず、投票が締め切られた20時に、出口調査から各党の当選者数を割り出した。その時点の予測では、自民党は303議席(実際は291)、民主党は69議席(同73)と、自民圧勝の予測をした。その直後、自民党・茂木敏充選対委員長と中継をつなぎ、早くも池上節が全開になった。
「東京1区で有名閣僚などが続々と応援に来て、(民主党代表の)海江田さんをつぶそうという戦術が見えたんですけど、なかなかえげつない戦い方するもんなんですねえ」
民主党・福山哲郎政調会長には、「民主党、前回はあまりにも負けすぎた。今回もあまり増えそうもないですね」と、容赦なくその不甲斐なさを指摘する。「急な選挙だったので」との返答には、「野党はいつでも政権を狙えるよう準備すべきでは」。
政治家としての資質を問うたのは、民主党の鈴木貴子氏に対して。横にはなぜか父・鈴木宗男氏(新党大地代表)の姿があった。
「一人前の政治家として親離れしていないのでは」とまずは、誰もが感じるところに切り込む。さらに、貴子氏への質問に対し、宗男氏が答えるや、「本当に父親譲り。本人が答えるところ、またお父さんが答えた」と容赦しなかった。
同じように、次世代の党・平沼赳夫党首にも遠慮がない。石原慎太郎氏について、引退する人を候補者にするのは国民に失礼ではないかとの問いに、平沼氏はこう気色ばむ。
「だから(比例の)最下位にしたんだ。失礼ではない。男の美学だ」
これに対し池上氏はこう疑問を呈した。
「日本の政治、選挙は政策とは違うところで動いているんですね」
鈴木貴子氏は親子の情を前面に出し、石原氏は男の美学。日本の選挙は情に訴えるのが有利ということか。
池上氏の選挙特番といえば、バスツアーで関係先をまわる恒例のコーナーがある。選挙活動中の自民党・小泉進次郎氏をコンビニで発見し直撃。まるで週刊誌取材の現場のようである。単独インタビューには応じないことで有名な小泉氏だが、店内で交渉するとOK。将来の総理候補と水を向けると、
「狙ってなれるものではないので……」
という小泉氏だが、池上氏は「ということは、なれるものならなりたいと受け取りました」と突っ込んだ解釈をした。
圧巻は安部晋三首相が登場したとき。舌鋒鋭く、こう本心を引き出していった。
――街でも「今回なんで選挙するのか分からない。関心がない」という声が多かった。低い投票率での勝利は、あまり自慢できないのでは。
「しっかりと信頼を獲得するように努力したい」
――今回の選挙で、集団的自衛権の解釈についてあまりおっしゃっていなかったが。
「そんなことありませんよ。これまでテレビの討論会で何回も議論した」
――これだけの議席を確保すると、安部総理の悲願である憲法改正が視野に入ってくると思うが、ご本人の手で成し遂げたい?
「国民的なご理解が必要です。国民投票で過半数の支持を得なければいけません。理解を深めるところから進めていきたい」
――憲法改正に向けて一歩一歩進んでいく、ということですね。
「そういうことですね」
中継後、池上氏は安部首相の話を次ぎのようにまとめた。
「憲法改正の熱意、野望をまったく隠そうとされなかった」
その後も、落選が決まった民主党の海江田万里代表に「代表でいられるのか」と迫り、同じく民主党の細野豪志氏にも「自民党に替わる政党がない。民主党の責任は大きいですよね」と、手を抜くことはなかった。
今回の投票率は、前回の総選挙より7ポイント下がって52%あまりとなる見込みだ。衆院選としては戦後最低の数字だが、池上氏の突っ込みにもやや鋭さがなかったように感じられた。中継数が多く、収録済みの企画モノも盛り沢山で、各々の政治家と十分な対話ができなかったのが原因か。やや策に溺れてしまった感は否めない選挙特番だった。(ジャーナリスト・青柳雄介)
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