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2014-12-15 07:24:20
NHKが昨夜から、「自民圧勝。与党圧勝」と繰り返しており、耳障りです。衆院の議席減があったとはいえ、自民党は3議席減らしたわけだし、公明と合わせた与党全体でみてもわずか1議席増えただけ。選挙前とほとんど変わっていないのに、「圧勝、圧勝」と騒ぎ立てるなど、笑止千万。見苦しい。
沖縄では、「自民党は全滅」という惨憺たるありさまです。
それにしても、野党がだらしなさすぎた。「非常に厳しい選挙だ」といいつつ、野党候補の一本化すら実現できないていたらく。まさに危機感の欠如でした。「のほほん選挙」だったと言っても言い過ぎではないでしょう。「準備不足だった。安倍首相にしてやられた」などと、情けない。安倍晋三という男に政権を奪い返されてからの2年間、民主党は一体何をやっていたのか。
今回の選挙結果を振り返ると、主権者の思いは、「安倍政権は危なっかしいけど、アベノミクスなどといって経済に力を入れている。民主党よりもまだましか。今回は仕方ない、自民党に入れておくか」といったところでしょうか。
どうしても自民党に入れたくなかった人のかなりの部分が、共産党に流れたともいえます。「共産党に入れたところで、安倍の暴走を止められるわけではないが、共産党に入れることで、せめてもの意地を表したい」という、これも野党のだらしなさの表現のひとつです。
安倍政治は、これからの政権運営で必ず行き詰ると予測できます。第一に、経済政策は失敗がさらにあらわになり、消費増税を強行すれば、私たちの生活はさらにボロボロになります。
もっとも今回の選挙結果をみれば、有権者の多くが自ら「生活がボロボロになる道」を進んで選んだわけです。そのとがめは、みずから潔く引き受ければいい。ボロボロになるのは仕方ない。
安倍政権が、さらに共謀罪の制定に走り、憲法改定に動き出せば、日本列島を黒い雲がおおい、「おもてなしの国」は見る影もない。残念ながら、落ちるところまで落ちるほかない。
落ちるところまで落ちながらも、反転攻勢の芽を育てたい。逆境の中で育つ芽こそが、本物に育つ。本物の野党の力を結集しましょう。「連帯」する芽を育てましょう。「連帯」できれば、日本の明るい未来に向かって歩き出すことができます。
今回は、神様、仏様から日本人に与えられた試練です。試練を乗り越えられるかどうか、どうしたら乗り越えられるか、それが今、一生懸命に考えることではないでしょうか。
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