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第47回衆院選挙について
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52669167.html
2014年12月14日 在野のアナリスト
第47回衆議院選挙が行われました。当ブログを書いているときはまだ半ばで、結果は予測が雑じることをお断りしておきます。各社の出口調査で、自民300、公明35、民主70、維新30、共産20、次世代10程度、と出ています。自民、公明、民主が微増、維新、次世代が減、共産が倍増、ということになりますが、自民はこの結果を圧勝として捉えています。ゆり戻しがなかった、という意味ではその通りですが、わずか2年で行われた選挙で、ゆり戻しがない、と喜べるのかどうか? またさらに戦後最低を更新した投票率に対し、何の責任も感じないのか? 自民が低投票率でしか勝てない政党に成り下がった、という意味で、本当に国民の支持が得られているといえるのか? 様々な問題を投げかける選挙、ということにもなるのでしょう。
まず野党は、この結果をうけて党執行部への不満が爆発するでしょう。かといって、執行部を刷新したぐらいで、流れを変えることもできません。民主はマニフェストをとり上げたときにも述べましたが、対抗勢力をめざす、という海江田代表の志の低さからして問題がありました。選挙協力をとりつける目的で、過半数の候補を立てなかったこともありますが、政権をとるためにどういう戦略を立てるか? それこそ日々検討していれば、突然の解散に焦ることもなかったはずです。その怠慢もさることながら、目標設定の低さが士気を下げる、これが致命的です。
維新は橋下共同代表が「民主とは組まない」と発言、それでは維新に投票しても意味がない、と野党候補一本化を台無しにしたことが問題です。選挙期間中、露骨なバラマキを主張しましたが、財源問題はクリアしているものの、実行性については民主党政権に交代したときで、国民は懲りています。それに対して大阪府、市の実績をアピールしますが、仮に橋下氏が選挙に出て「私はこういう実績があります」と言うならまだしも、そうでないなら意味がありません。橋下氏の我の強さが、悪い方に、悪い方にと転がっている印象が強く残ります。
次世代は存在意義すら問われました。悪目立ちばかりで、田母上氏の離婚問題、公明排除発言から始まり、偽者選挙応援まで。共産は逆に、自民も嫌、民主もダメ、維新も選びたくない、という層からの票を集めた。逆に存在意義を認められた形です。永田町は国民に占める割合とは大きく異なり、右系が多くなっていますが、共産がその対立軸になったのです。また低投票率で基礎票の強さも影響したでしょう。ただ、共産の候補は高齢者が多く、それはこれまで落選しても出馬し続けたことの裏返しでもありますが、これからが大変そうではあります。
与党ですが、中盤戦では自民単独で3分の2、ともされたときから大分押し返されました。しかも低投票率でしか勝てない、となると風が吹けば一気にオセロの駒はひっくり返される。安倍首相が自分のやりたいこと、国民の意見を無視し続ければ、それこそ魅力的な政党がでてきた時点で、自民は大きく議席を減らす。この失敗を教訓に、野党は4年後などといわず、すぐにでも再編にむけて動きだすでしょうから、次の選挙に勝てる自信はなくなります。それこそ、その頃には安倍ノミクスで日本は大きな苦境にたたされているでしょうから、尚更危機感も高まります。それは公明も同じ、基礎票しかとれない政党は風に弱いのですから、トカゲの尻尾はいつもびくびくと怯えなければなりません。風のない選挙が今後もつづくなら、公明不要論も出てきます。
公選法違反が問われる候補も当選していますが、自民党政権がつづけば検察は不起訴、審査会でも、補助の弁護士が不起訴誘導することが確実です。それで安泰、ということならこの国は中国を笑えないほど、腐敗が蔓延っていることの証左にもなります。腐敗と政治の貧困が語られる韓国でさえ、国民の怒りで検察が動くというのに、です。大雪や寒波も与党有利に働きましたが、この国でもっとも風を避け、国民が風邪をひいているぐらいがいい、と思っていたのが官邸だったなら、ビタミンC不足の解消にはウルトラCぐらいないと、この国の政治は変わらないのかもしれませんね。
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