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石破氏は精力的に全国遊説をこなしている
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141213/plt1412131530004-n1.htm
2014.12.13
★鈴木哲夫の核心リポート
12・14衆院選は、自民党優勢のまま終盤戦に突入した。安倍晋三首相以下、閣僚や党幹部は与野党激突の重点区へのテコ入れを強めている。こうしたなか、石破茂地方創生担当相が地道に走り回っている。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が、石破氏の胸中に迫った。
自民党の応援弁士で、人気のトップは小泉進次郎復興政務官だ。これに次いで応援要請が多いのは石破氏だという。先週末も3日間で、東京と千葉、神奈川、京都、大阪、和歌山、愛知、兵庫を回り、実に29カ所で演説した。
この精力的な全国遊説の背後には、石破氏の悔しさと、次への狙いが隠されている。石破氏に近い前職が解説する。
「本当なら、今回の衆院選は、石破さんが幹事長として仕切るはずだった。9月の内閣改造・党役員人事で、安倍首相は石破さんに大臣就任を要請したが、要は幹事長外しが目的。石破さんが長く幹事長を続ければ、現在でも地方組織で人気があるのに、ますます地方を掌握することになる。来年の総裁選で不利になりかねない、という理由もあったと思います」
これに対し、安倍首相に近い関係者は「沖縄県知事選で、石破氏は候補の一本化に失敗した。安倍首相は『石破氏には選挙調整能力がない』と判断して幹事長を切った」と語る。
安倍首相としては、石破氏より、谷垣禎一幹事長や、岸田文雄外相に対する評価が高いようだ。
ただ、石破氏の地方での人気は侮れない。
これは、野党時代に石破氏が全国を回り、小さな地方選挙も応援に入り、信頼を築き上げてきたからだ。地方組織には「石破氏は自民党が下野して苦しいときに、一緒に頑張った同志」という意識がある。
東京の地方組織幹部は「石破さんに『地方の声が分かっているのは、あなただ。来年の総裁選に堂々と出たらいい』と言ったら、真剣な目になってうなずいた」という。
あまり知られていないが、石破氏は今回の解散を「日本創生解散」と命名している。記者会見で「アベノミクス解散」と明言した安倍首相への対抗心とともに、「選挙後にやるべきは地方創生。それをやるのは自分という意思表示だ」(前出の地方組織幹部)という。
安倍首相は「自民党優勢」報道を受け、長期政権も視野に入れ始めているが、それに付き合っていたら石破氏の旬も過ぎてしまう。
前出の石破氏に近い前職は「石破さんの選挙戦での全国行脚は総裁選への布石だ。『石破は元気』『石破が選挙後の地方創生では主役だ』と存在感を示すことが狙いだ」と語った。
来年9月の総裁選へ向けては、谷垣氏を「リベラル派の有力候補」として担ごうとする動きがある。衆院選の陰で早くも、さまざまな思惑が見え隠れしている。
■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て、現在、フリージャーナリスト。著書に『最後の小沢一郎』(オークラ出版)、『政治報道のカラクリ』(イースト&プレス)、『ブレる日本政治』(ベスト新書)など多数。
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