14. 2014年12月12日 20:13:07
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いや、他の部分は「常識」に属することだから、面白くなかったのよ。じゃ、一応全部、コピーしておくか。 コメント欄なら、いいだろ。 開票0パーセントの当確がでる順番は 担当者の「反射神経次第」というのもちょっと面白いね。 以下、記事全文 夜8時、開票0%で「当確」の不思議 選挙だ、急げ!(9)最終回 (1/2ページ) 2014/12/12 7:00 記事保存 10日、都内のテレビ局本社で衆院選投開票日の番組会議が開かれた。4日後に迫る投開票日の速報体制についての詰めの調整だ。約1時間の会議の中では、こんなやりとりがあったという。 「8時の当確リストは何人くらいだ?」 「すでに200人を超えました。焦点は自民党が単独で3分の2以上の議席を確保するかどうかです」 2012年12月の衆院選で投票する有権者 「8時当確」とは、投票を締め切る午後8時の段階で流す当選確実の速報のことを指す。国政選挙でテレビ各局が次々と流す「○○区の××氏、当選確実」のテロップは選挙の風物詩だ。ただ、午後8時段階ではほぼ全ての選挙管理委員会で開票率0%。まだ投票箱が開いてさえいないなかで「当選確実」と打つために、報道各社は解散直後から猛烈な準備に追われる。 ■「風向き」と固定票で分析 社によって手法に差はあるが、各候補の当確を判断する材料は主に3種類ほどある。(1)独自に実施する投票行動調査(2)選挙区ごとの各陣営取材(3)開票所での観察――である。このうち午後8時段階では開票作業がほとんど始まっていないため、(1)と(2)での判断となる。それぞれ詳しく見てみよう。 (1)の投票行動調査は、公示直後から選挙区ごとに無作為に抽出した番号に電話をかけて投票先を聞いたり、投票日に投票所の出口で誰に票を投じたかを聞いたりして分析する。(2)の陣営取材は特定の候補者を支援する業界団体や後援会がどれくらいの票数を固めているかなどを現地で取材する。無党派層が流れる「風」の向きと、固定支持層の票のまとまり具合を把握することで、大まかな選挙情勢が分かるというわけだ。 状況にもよるが、地盤の強固な大物政治家がいる選挙区はこれらの事前調査で対抗馬に大差をつけていることが多い。選挙期間中に調査と取材を重ね、過去の選挙戦の動きも考慮したうえで、投開票前日までには「当選が確実な候補」を選定する。当日の出口調査の傾向と差異がなければ、投票終了の午後8時と同時に当確を流す運びとなる。 テロップで速報するテレビの場合、午後8時ちょうどに当確が流れる人もいれば5分後に出る人もいる。大手テレビ局によると「この順番に大きな意味はない」。各支局や本社では担当者が選挙用端末の前で8時になるのを待ち構え、時報と同時に当確をクリックする。速報はこのクリックの順番に流れるため、いつ流れるかは担当者の反射神経次第なのだという。 一方、接戦区は開票状況を見極める必要があるため、午後8時に当確を出すことは難しい。報道各社の「8時当確」の対象は大体同じ選挙区に集中する。選挙報道で他社と差別化を図るには、この接戦区でいかに早く正確な当確を打つかが重要になってくる。選挙管理委員会の開票作業を待っていては他社の後れを取る。多くの社は開票所にスタッフを派遣して実際の開票作業をリアルタイムで観察する。 ■開票所のレイアウトを事前に把握 12年衆院選での開票作業 開票所の作業はこうだ。開票時間になると投票箱のカギが開けられ、投票用紙が大きな机の上に広げられる。それを候補者ごとに山や束に分けて何枚あるか数えていく。報道陣は指定されたスペースに陣取り、脚立や双眼鏡などを駆使して選管職員の手元をチェック。どの候補者の投票用紙が、どれくらい集まっているかを確認する。 当確の精度は、開票作業の様子をどこまで詳しく観察できるかにかかっている。あるテレビ局では開票作業の机の大きさ、高さ、作業員の人数と配置などのレイアウトを事前に細かく選挙管理委員会に問い合わせる。どの場所に何センチの高さの脚立を置けば開票作業の様子が良く見えるかを確認するためだ。 開票が始まれば双眼鏡をのぞきながらバードウオッチングや通行量調査で使われるカウンターで票数を数え、本社にいる当確判断の担当者に連絡する。急ぐときはマイク付きのイヤホンを携帯電話につなぎ、随時、数えながら報告することもあるという。これらの作業のために、普段は報道に関わらない営業や事務系の社員を駆り出す社もある。 報道各社の総力戦ともいえる選挙速報だが、視聴者や読者からは時に抗議や冷ややかな声が寄せられる。速報性にとらわれるあまり、誤った「当確」を出してしまえば言い訳もきかない。あるテレビ局では、選挙のたびに「開票率0%で当確を出すなんて有権者をばかにしている」との抗議が多数寄せられるという。ある当確打ちの担当者は「正確さと速報性のはざまで、民主主義の意味をかみしめながらクリックするんだ」と気を引き締める。14日午後8時はもうすぐだ。 (永井央紀) |