http://www.asyura2.com/14/senkyo176/msg/162.html
Tweet |
“自民300議席超”への疑問(永田町徒然草)
14年12月10日
No.1719
http://www.liberal-shirakawa.net/tsurezuregusa/index.php?itemid=1658
日本国民の約半数の人々が、「毎日毎日、テレビや新聞で“自民党300議席超え”と報道されているが、どうしてなのだろう ?」と思っている。それが普通の感覚なのである。いま多くの日本国民の感覚に反し、かつ多くの日本国民が望んでもいない“自民党300議席超え”という現実が起ころうとしている。そのカラクリはこうである。
有権者の25%の人々を取り込んでしまえば、衆議院495議席の3分の2が取れるという“システム”があるからだ。そのシステムとは、いうまでもなく“小選挙区・比例代表並立制”という選挙制度だ。いまこの場で、小選挙区・比例代表制という選挙制度の是非を論じるつもりはない。日本国民は、この制度を作り、そして厳然としてここにあるのである。
この制度の中で、安倍・自公“合体”体制側の候補者に投票すれば、“自民党300議席超え”という恐ろしい現実になるのである。そういう中でも「何が何でも私は安倍・自公“合体”体制側の候補者に投票する」いう人々に対して何を言っても虚しい気になる。ファッショというのは、いつも全体主義的で反自由主義的、非論理的で反文化的であったことを歴史は教えている。
安倍・自公“合体”体制は、“全体主義的で反自由主義的な思想”と“非論理的で反文化的な手法”で、25%の有権者を取り込もうとしている。マスコミがその先頭に立って、その役割を果たしているのだ。本来コミニュケーションは極めて人間的営為であるが、マスコミニュケーションは時として非人間的な行為をしてきた過去がある。商業的マスコミニュケーションは、よほど監視しないとそういう行為を行う危険性がある。
わが国のマスコミは、いまや安倍・自公“合体”体制の僕(しもべ)に成り下がっているのが実情である。“陰に陽に”という言葉があるが、わが国のマスコミは昔から“陰に”政権の僕としてその役割を果たしてきた。しかし、平成24年の前回の総選挙から“陽に”すなわち積極的にその役割を果たすようになった。このことを日本国民は銘記しなければならない。
今回の解散・総選挙から、わが国のマスコミは安倍・自公“合体”体制の僕として日本国民をその陣営に取り込むべく、露骨かつ攻撃的にその役割を果たしている。太平洋戦争の際に、大本営発表を垂れ流した時と同じようだ。多くの人々を長く騙し続けることはできない。しかし、多くの人々を一時的に騙すことはできる。彼らは、12月14日まで騙せればそれでよいのだ。だからマスコミは、狂乱して“反自由主義的かつ反文化的”な宣伝工作をしているのだ。
以上が冒頭の疑問に対する私の回答である。私は日本国民の25%の人々が“全体主義的で反自由主義的”だ、とは絶対に思っていない。これは私の長い政治生活の中で培ってきた国民観である。しかし、一瞬だけなら国民がそのようになることはあり得るとも思っている。ブッシュ大統領がイラク戦争を仕掛けた時は、アメリカのみならず多くの国の国民が騙されたではないか。
覚醒した日本国民に求められているのは、“自由主義的かつ論理的・文化的”な行動である。安倍・自公“合体”体制とその僕であるマスコミが行っている攻撃と戦うことである。敵は物量戦で攻撃してくる。一方こちらは鉄砲でこれを撃ち落とすしかないのだ。しかし、ベトナム人民はこれで打ち勝ったのだ。私たちも恐れずに、智慧をもって戦おう。
今日はこのくらいにしておこう。それでは、また。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK176掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。