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雪のなかで、岩手4区の候補者の演説を聞く有権者ら=岩手県花巻市、福留庸友撮影
小沢一郎氏、背水の陣 地元張り付き「ロッキード以来」
http://www.asahi.com/articles/ASGD56QYSGD5UJUB015.html
2014年12月9日13時55分 朝日新聞
岩手4区で16選を目指す生活前職の小沢一郎氏(72)が地元に入り、背水の陣を敷いている。県議、首長、業界が支える「小沢王国」はかつての勢いを失いつつある。自民は安倍晋三首相や菅義偉官房長官らが現地入りし、揺さぶりをかける。
「留守ばかりしていたが、皆様のお力を頂き、主張を貫いて参りました」
6日、花巻市。約100人を前に小沢氏はビールケースに乗って訴えた。「久しぶり」。演説後は支持者と握手。これまでは選挙期間中ほぼ立ち寄らなかった地元に6、7両日は張り付き、計30カ所を回った。
陣営幹部は「選挙区をこまめに回るのは(1983年の)ロッキード事件判決後の選挙以来じゃないか」と語る。
93年に自民を離れ、新生、新進、自由、民主など各党を移ってきた小沢氏。「先生に全国の同志を支えて頂き、地元は私たちで守ってきた」。15後援会を束ねる後援会連合会の小笠原直敏会長(69)は言う。後援会の下に130支部があり、選挙カーの遊説やポスター貼りを支える。
だが、支持者も高齢化が進む。「号令を掛けても年寄りばかりで動けない。人口減少社会だな」。別の後援会幹部がつぶやく。
9日、北上市。自民前職の藤原崇氏(31)の応援に安倍首相が駆けつけた。「みなさんで変えていきましょう。若く元気な藤原を勝たせて下さい」。約600人を前に声を張り上げた。
藤原氏は前回、3万票差で小沢氏に敗れ、比例で復活当選。北上市の事務所には業界団体や企業の推薦状が並ぶ。約2千枚届き、「前回から大幅に増えた」という。
前回まで小沢氏だけに推薦状を出した運輸会社は、今回は両氏に送った。同社は「小沢氏には世話になってきたが、長期政権になりそうな自民を無視するわけにはいかない」と言う。陣営幹部は「風向きが変わってきた」と感じる。
藤原氏はこの2年、週末に地元に戻り、「いつでも会える衆院議員」をアピールした。後援会は前回のゼロから16に増えた。
5日、奥州市の個人演説会。小沢氏と20年以上歩んできた5期目の渡辺幸貫県議も駆けつけた。2年前、小沢氏の民主離脱を機に袂(たもと)を分かった渡辺県議は「選挙の度に増税反対とか美辞麗句を並べる。そんなやり方に疑問を感じた」。
首長の対応にも変化が出始めた。前回は小沢氏を支持した奥州市の小沢昌記市長は「前職の2氏を支持する」と、両陣営の催しに顔を出した。1月の花巻市長選では、自民などの支援を受けた上田東一市長が、小沢氏に近い県議らが推す現職を破った。
ただ、ある首長は「小沢氏はまだ影響力があり、政権党の自民も敵にしたくない。両方と良い関係を保ちたい」と言う。
岩手4区には、共産新顔の高橋綱記氏(67)も立候補した。党岩手中部地区の瀬川貞清委員長は「小沢氏は嫌だが、安倍政権に不満も強い人の受け皿になれる」と話す。(寺沢尚晃、伊藤唯行)
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