http://www.asyura2.com/14/senkyo175/msg/862.html
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総務省トップページより
ネトウヨも真っ青のトンデモ発言…衆院選候補者“極右ヘイト”ランキング(前編)
http://lite-ra.com/2014/12/post-688.html
2014.12.08. リテラ
中盤に突入した14年衆院選。本サイトが先日公開した「衆院選候補者“女性の敵”ランキングhttp://urx2.nu/eZhp」には「反吐が出る」「めまいがする」などの声が多数寄せられた。だが、くだんのセンセイたちの差別意識は“女性”に対するものだけではない。民族差別煽動、歴史の修正、戦争賛美……ニコニコしながら有権者に手を振る彼らの心の裡は、そんな危険な思想に溢れているのだ。
しかも、在特会などの排外主義デモを繰り返す市民団体との関係が疑われる候補者も少なくない。ヘイトスピーチが国際問題になっている昨今、日本の立法・行政を委託される国会議員の本性を国民は見抜かなければならないだろう。というわけで、衆院選に出馬している“極右ヘイト”候補者をランキングにしてみた。下位から順に発表していこう。
ヘイト批判に“国連にチンコロしたのは朝鮮系団体”と…ネトウヨ丸出しのルーキー
★第15位 山田賢司(自民党/兵庫7区)
安倍チルドレンとして前回衆院選で初当選した山田賢司氏。その名を一躍有名にしたのは自民党のヘイトスピーチ対策等に関する検討PT初会合での発言だ。既報のとおり、「国連に“チンコロ”しているのはどんな団体か。ネットで調べると、ほとんどが朝鮮総連など朝鮮系の団体だ」「人権をうたう団体は、日本をおとしめるために人権団体と言っているだけ」などという陰謀論をおしげもなく披露。まさに“ネットde真実”というやつだが、会合での様子を収めたYouTube上の動画を見ると、他にもドヤ顔でこんな発言をしていたことが分かる。
「右翼車両よりもむしろ左翼のほうがうるさい。取り締まりや、排除をすべきではないか。不法占拠もあわせて、なぜこのまま放置しているのか、対処していただけるのか」
「左翼は言うと、やっぱりうるさいから、ちょっと押さえ気味に言おうということなのか」
もはや“ネトウヨ的”というより完全にネトウヨである。だが、それもそのはず。今年11月23日には「〜検証〜いわゆる従軍慰安婦展in西宮」なるイベントで山田氏の講演会が予定されていたことが、主催団体「凛風やまと・獅子の会」のブログ上で確認できる。実はこの団体、在特会の元大阪支部長と言われる人物を中心に活動する「行動する保守」系の団体。つまり、山田氏はヘイト勢力とズブズブの関係だったというわけである。ヘイトスピーチ法規制検討PTにこのような人物を参加させている自民党ってなんなのか。新人なので15位にとどめておいたが、思想や発言のヘイト度だけをとると、かなり上位に入るはず。まさに怪物ルーキーの登場である。
自分の主張に反対する国民に「日本人やめますか」と恫喝する元警察庁長官の息子
★14位 城内実(自民党/静岡7区)
以前から安倍首相のおぼえがめでたく、第二次安倍内閣では外務副大臣を務めた城内実氏。警察庁長官だった父・康光氏ともに、日本最大の右翼団体「日本会議」と深く関わりを持っており、ゴリゴリの宗教保守としても有名だが、彼をランク入りさせたのはなんといってもその物言いのトンデモぶりである。
たとえば、13年12月に、「『秘密』の定義が十分明確ではない」として特定秘密保護法案を批判した国連人権部門のリーダー・ピレイ氏に対し、「場合によっては謝罪や罷免(要求)、分担金の凍結ぐらいやってもいい」と発言したことを覚えている人も多いだろう。
城内氏といえば、かつて人権擁護法案や人権侵害救済法案批判の急先鋒だったことでも知られるが、日本会議の機関誌である「日本の息吹」では「人権擁護法案通しますか、それとも日本人やめますか」と書いている(08年4月号)。自分の主張に反対する国民に向かって日本人をやめろ!と恫喝するとは、とても国会議員の発言とは思えない。
また、城内氏は毎日新聞のインタビューで「(靖国神社の代わりに)無宗教の新たな国立追悼施設を創る案はどうですか」と問われ、こんな回答をして周囲を唖然とさせたこともある。
「霊にも民主主義があって、亡くなった方(靖国の祭神)一人ひとりに確認したら、全員反対すると思いますよ。見えないものに守られ、動かされている感覚こそ、霊性なんです」(14年6月13日付)
もっとも、この城内氏、ネトウヨにはイマイチ受けがよくない。バンクーバー五輪女子フィギュアスケートを視聴した際、自身のブログで「私は日本をこよなく愛する者であるが、韓国のキム・ヨナ選手がどうみてもだんとつであった。悔しいがとなりの韓国にわが日本は完敗した。」と書いたことで、ネトウヨたちがコメント欄に殺到。炎上したこともあった。他にも城内氏のブログは、内容もさることながら、とにかくひとこと言いたくなる文体。ネトウヨに嫌われるネトウヨ政治家ってちょっと救いがないかもしれない。
ヘイト勢力だけでなく統一教会も…“テレビ局に圧力”の実行犯は極右人脈のデパート
★第13位 萩生田光一(自民党/東京24区)
先日は“自民党に批判的な報道をするな”という脅しともとれる通達を在京テレビキー局へ送付して、大顰蹙を買った自民党副幹事長の萩生田光一氏。そんな萩生田氏にもヘイト勢力との関係が浮上している
村田春樹という、国政選挙にもたびたび出馬する極右政治団体「維新政党・新風」と深く関係を持つ人物がいる。彼が「東京代表」を務める「外国人参政権に反対する会・全国協議会」は、今から約10年前に誕生した市民団体で、在特会と共同してヘイトデモや集会などを頻繁に繰り返していた。14年現在、同会は活動を縮小しているが、在特会のHPには今でも「協賛団体」として名が連ねられている。
そんな「外国人参政権に反対する会」のHPを見ると、「当会主催集会に出演(もしくはメッセージを)頂いた国会議員・地方議員リスト」というページがある。実はそのリストのなかに、稲田朋美氏(福井1区)、衛藤晟一参議院議員らと並んで、萩生田氏の名前が載っているのだ。
萩生田氏は他にも、神道系極右団体・神社本庁直轄の「神道政治連盟国会議員懇談会」、「日本会議国会議員懇談会」、「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」幹事長代行、超党派保守議員組織「創生『日本』」と、ほとんどの右翼系組織とつながっている。
だが、萩生田氏が一番問題なのは、統一教会との関係だろう。今年の10月に統一教会多摩文京区が主催した「祝福原理大復興会」なるイベントに、萩生田氏が来賓として出席していたと「週刊朝日」に報じられたのだ。入手した同集会の資料のなかに、萩生田候補の名前が記載されていたという(14年12月05日号)。
ちなみに、統一協会系の団体「世界平和連合」は反共右翼的組織で、集団的自衛権の行使容認を求めるなど、安倍政権の政策や方針と近く、実際に安倍首相やその周辺とのつながりを指摘する声が後を絶たない。今後も注視せねばならないだろう。
教育界を支配する歴史修正主義者の急先鋒!しかもあのワールドメイトから巨額献金
★第12位 下村博文(自民党/東京11区)
安倍首相の盟友であり、文部科学大臣を務めた下村博文氏も、「神道政治連盟国会議員懇談会」をはじめ、「日本会議」や、「創生『日本』」に関わる極右議員だ。ここに「親学推進議員連盟」事務局長という役職もついてくるので、さしずめ麻雀に喩えれば、メンタンピンにドラ1で満貫である。
さて、下村氏といえば、「日本教育再生機構」との関係を筆頭に、歴史修正主義的な言動を繰り返してきたことで有名だが、大学業界や学習塾業界とのパイプも太い。そもそも下村氏は塾経営者から政界入りを果たしており、広く業界から多額の政治献金をもらっていることを認めている(「サンデー毎日」07年2月4日)。「しんぶん赤旗」によれば、塾業界からの献金額は05年から11年までで総額1289万にのぼったという。
また、つい先日も、下村が代表を務める自民党の支部が、文科省の補助金を受けた2つの学校法人から、13年に計10万8千円の献金を受けていたことが判明した。政治資金規正法により禁止されている行為だったが、下村氏は、各学校法人の代表による個人献金であったとし、「詳しくチェックしていなかった」と会見で弁明している。他、興味深いところでは、奇天烈なCMで話題の学習塾「みすず学苑」などを経営する神道系宗教法人「ワールドメイト」からも、09年だけで300万円の寄付を受け取っている(「週刊金曜日」13年2月8日)。
まさか新興宗教の意を受けて動いているという事はないだろうが、“女性の敵”ランキングでもお伝えした通り、下村文科相はかなりのオカルト好き。放置していたらそのうち、オカルト教育をはじめかねないかもしれない。
ネオナチ、ヘイト団体と関係するも…実は権力に取り入るための営業右翼との疑惑が
★第11位 高市早苗(自民党/奈良2区)
第二次安倍改造内閣の総務相・高市早苗氏。国家社会主義日本労働者党というネオナチ団体の代表とツーショット写真を撮っていたのは、本サイトでも既報のとおりだ。“日本でネオナチ”といってもピンとこないかもしれないが、同党のHPを3分も覗けば、読者諸賢も“マジもん”であることが分かるだろう──「民族浄化を推進せよ!」「優生学に基づく人種改良を目指す」などと主張する正真正銘の激ヤバ政治団体だ。
しかも高市氏は、“ナチスに選挙の方法を学ぼう!”と指南する『ヒトラー選挙戦略』という国際感覚の皆無の“発禁本”に推薦文を寄せていたことが分かっている。これは、当時自民党の東京都支部連合事務局広報部長だった人物による著書だが、内容は「説得できない有権者は抹殺するべきです」などという選挙制度を否定しかねないものだった。
また、山谷えり子参議院議員との親密な関係が追及され話題になった “マスキクン”こと在特会元関西支部長・増木重夫氏が設立した「教育再生・地方議員百人と市民の会」(百人の会)のHP上にも、「顧問」として高市氏の名前が掲載されていた(現在は削除)。
これらの証拠を組み合わせると、現在の高市氏は危険思想を持つ“極右ネオナチヘイト議員”としかいいようがない。にもかかわらず、彼女が11位にとどまっているのは、山谷や稲田氏とちがって、“にわか”感があるからだ。自由党、新進党にいたときはそう右翼的という感じでもなかったし、右派論壇誌などでの発言を追っていくと、むしろ、自民党で力を伸ばし、安倍首相をはじめとする有力者に取り入るために、右傾化を強めていった印象さえ受ける。
高市氏は「諸君」06年2月号の稲田氏、山谷との座談会(司会・細川珠生氏)で、夫・山本拓氏(北陸信越ブロック比例)との関係をこんなふうにを語っている
〈稲田 (夫の山本拓とは)いまはもう仲いいんだよね?
高市 うん、ラブラブ(笑)。でもね、あの人、えらい親中派。
稲田 そういえば、靖国問題でも「A級戦犯が合祀してあるところに行くべきじゃない」と仰っていたような(笑)
高市 だからこの前も、朝早く蹴り起こして、「一緒に靖国にお参りに行こう」って誘いました。国立追悼施設建設反対運動に巻き込もうと画策しましたが、「夫婦でも政策は別」と、彼は涙目になっていましたね。
細川 あら、ラブラブだったんじゃないですか?
高市 つい、ホンネが……(笑)。だって、結婚一周年旅行の計画を立てようとしたら、主人は「中国へ行こう」って。七月にも無理矢理中国に連れて行かれて、私が盧溝橋記念館で「ここで先に発砲したのは日本じゃなくて中国なのよ」って、さんざんケチつけたから懲りたと思ったのに……。〉
こういうゆるい会話を読むと、高市候補にとって右翼的姿勢はただの営業ツールではないか、という疑いがどんどん濃厚になってくるのだ。
だが、営業右翼だからといって、罪がないわけではない。むしろ、彼女の出世のために日本はどんどん危険な方向に引っ張っていかれているわけで、ある意味、本気の右翼よりタチが悪いかもしれない。
マル禁“強姦防衛論”のネトウヨの神が示した決意は「公明党を引き剥がすっこと」!?
★殿堂入り 西村眞悟(次世代の党/大阪16区)
ここでおまけとして、あまりにレベルが高すぎてランキング外、つまり“極右ヘイト殿堂入り”を果たした立候補者を紹介したい。他でもない“ネトウヨの神”こと西村眞悟センセイだ。
西村センセイと言えば、小渕内閣のとき、防衛政務次官を半月で辞任するきっかけとなった「週刊プレイボーイ」(99年11月2日号)の「強姦インタビュー」があまりにも有名だ。 「集団的自衛権は『強姦されている女を男が助ける』という原理ですわ」とか、政治家としてのライフワークは「国軍の創設」とした上で「『大東亜共栄圏、八紘一宇を地球にひろげる』や」とか、尖閣諸島の問題について「ま、外交で解決できんかったら、オレのところ、防衛庁でやるけど(笑)」とか、「柔らかい乗り物(女)には乗れませんけど、カタイ乗り物には乗り放題ですわ(一同爆笑)」など(すべて原文ママ)、とにかくヤバすぎる言動が満載である。
辞任後も、日本維新の会時代の13年、橋下徹の「従軍慰安婦」発言に関連して「日本には韓国人の売春婦がうようよいる」と発言。依然として女性や外国人へのリアルヘイターであることを誇示した。なお、前述した在特会協賛団体「外国人参政権に反対する会」の“出演・メッセージリスト”にも当然のように名前が入っている。
また、怪物ルーキーこと山田賢司氏(兵庫7区)の項目で説明した元在特会関係者らが関与する「凛風やまと・獅子の会」主催の「〜検証〜いわゆる従軍慰安婦展」にも、西村センセイは、同じく次世代の党の中山成彬氏(九州ブロック比例)とともに、プログラムの「後援」として、堂々と名を連ねていた。
今回、次世代の党から出馬した動機について、西村氏は以下のように語っている。
「次世代の党の平沼赳夫代表と我々は、この本来の日本を取り戻す為の最大の障害は与党内に公明党がへばりついていることであるとみた。それ故、我々のこの総選挙における大義実現の為の具体的使命は、自民党から公明党を引き剥がすっことである!」(西村眞悟公式サイトより/12月7日閲覧)
いやはや、意気込みが伝わってくるではないか。特に「自民党から公明党を引き剥がすっことである!」(原文ママ)とは……威勢よすぎるっことである! 勢いあまって転ばなっければよいが!
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と、“極右ヘイト候補者ランキング”15位〜11位+殿堂入り1名を駆け足で紹介してきたが、字数の関係上、今回はここまで。10位から5位までを発表する次回はもっと驚愕のヘイター候補者たちが続々と登場する。おびえずひるまず、読んでいただきたい。
(梶田陽介)
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