http://www.asyura2.com/14/senkyo175/msg/774.html
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政府公報オンラインより「女性の活躍促進 プジティブ・アクション」
「女に参政権与えたのが失敗」差別発言連発!衆院選候補者“女性の敵”ランキング
http://lite-ra.com/2014/12/post-683.html
2014.12.06. リテラ
投票日まで一週間に迫った衆議院選挙だが、各党がこぞって掲げているのが“女性のための政策”。しかし、その実態はなんともお粗末なものだ。たとえば、「女性の輝く社会を」というスローガンを掲げた安倍晋三首相だが、先の内閣でその目玉として大臣、党役員に起用した山谷えり子、高市早苗、有村治子、稲田朋美らが女性の活躍の足を引っ張る“反女性”思想の持ち主だったことを本サイトが指摘。大きな反響を呼んだ
だが、女性大臣に限らず、女性の活躍など露ほども考えていない議員はわんさといる。そこで今回は、衆院選に出馬する議員から“反女性”候補者をピックアップし、ベスト7を発表したい。
“税金投入してまで母親は無理に働かなくていい”…文部科学大臣のトンデモ教育理論
★1位 下村博文(自民党/東京11区)
先の内閣では文部科学大臣を務め、その知名度から当選は確実とみられる下村氏だが、大臣就任時には「EM菌」「ナノ純銀除染」などというトンデモ科学の信奉者としてネット上で「文部擬似科学大臣」と揶揄されたことも記憶に新しい。だが、下村氏のトンデモぶりの最たるものは、「親学」への思い入れだろう。
親学というのは、前回も説明したとおり、「児童の2次障害は幼児期の愛着の形成に起因する」という教育理論のこと。“子どもを産んだら母親が傍にいて育てないと発達障害になる。だから仕事をせずに家にいろ”という科学的にはなんの根拠もない理論を振りかざしており、「障がい者への差別思想」として批判を受けている。で、下村氏はこの親学の熱心な“信者”で、親学推進議員連盟の事務局長まで務めているほど。
そして2012年5月のブログ(現在は削除済み)では、〈そもそも発達障害にならないためには、赤ちゃんの時からテレビを見せ続けないことや、これまでの伝統的育児をすることだが、今の若い親はそういう方法を知らないし教えられていない〉と展開。批判コメントが殺到して大炎上した。
このように女性を家庭に縛り付ける思想の持ち主ゆえ、06年には「(特にゼロ歳児保育に)税金投入するなら、(母親は)無理に働かなくても、家庭でしっかり子育てをやってもらえるようにシフトしていくことが望ましい」(自民党東京議連の勉強会にて)と発言したことも。自民党が待機児童ゼロを達成できない裏には、こうしたマニフェストには書かない“本音”をもっている人物が数多くいることを忘れてはいけない。ちなみに、安倍晋三はこの親学推進議員連盟の会長である。
「女に参政権を与えたのが最大の失敗」…失言では済まない女性差別主義者
★2位 麻生太郎(自民党/福岡8区)
「夜、日比谷公園で女が一人で歩いている。考えられない。しかもそこそこの顔をしているやつでも襲われない。この国はやたら治安が良いんだ」(06年、講演会にて)
……こんな発言の後ものうのうと政治家でいられるのが不思議だが、今回の選挙も当選確実の麻生氏。しかし、失言大王の麻生には、まだまだ問題発言が盛りだくさん。09年には国会で「私は43で結婚してちゃんと子どもが2人いましたから、一応最低限の義務は果たしたことになるのかもしれない」と、“子どもは2人産むのが義務”と発言。その後撤回したが、「女性は子どもを産む機械」(柳澤伯夫)同様、女は子を産んで当然だと考えていることがありありとわかる。それでも、もっとも麻生氏の率直な気持ちが表れているのは、83年の高知県議選の応援演説でぶっ放した、このひと言だろう。
「東京で美濃部革新都政が誕生したのは婦人が美濃部スマイルに投票したのであって、婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」
だったら「女は俺に投票するな」くらいは宣言してほしいものだ。
蓮舫に「帰化したキャンペーンガール」と攻撃!ネトウヨ脳を支える“3歳児神話”
★3位 平沼赳夫(次世代の党/岡山3区)
マニフェストまでもがネトウヨ脳でできあがっている次世代の党で党首を務めるのが、ご存じ平沼氏。もちろん、子育て問題についても、今年10月の衆議院本会議で「子どもを産んですぐ保育所に預けて働きに出るというのは、社会に子どもを育ててもらうわけで、そうなると家庭の機能は低下し、乳幼児にとって由々しき問題だ。3歳までは母親との十分なスキンシップが極めて大切である」と発言するなど、厚生労働省も「合理的な根拠は認められない」としている“3歳児神話”を論拠にもち出している。さすがは党の政策に「子育て主婦軽視につながる男女共同参画施策をやめます」と明言するだけはある。
だが、平沼氏が本領を発揮するのは、麻生氏と同じように失言ジャンルである。民主党の蓮舫を「元々日本人じゃない。キャンペーンガールだった女性が帰化して日本の国会議員になって、事業仕分けでそんなことを言っている。そんな政治でいいのか」と言った際は、「人種差別&女性の職業蔑視だ」と大批判を浴びた。排外主義者に共通する女性への差別意識を考えると、納得の失言といえるだろう。
「男女平等は反道徳の妄想」…おっさん保守の本音を代弁して媚をうる女性議員
★4位 杉田水脈(次世代の党/兵庫6区)
ここまで大物議員がつづいたが、発言の過激度ではナンバー1ともいえるのが、次世代の党で女性局長を務める杉田氏。今年10月、国会で「男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想です」とおっさん保守が言いたくても言えない本音を代弁し、女尊男卑を訴えるネトウヨたちから歓喜の拍手を受けたのが、「週刊プレイボーイ」(集英社)でのインタビューでは、日本に男女差別は「ない」と断言。「あるとすれば、それは日本の伝統のなかで培われた男性としての役割、女性としての役割の違いでしょう」「(基本的人権が守られている上に)そこにさらに女性の権利、子供の権利を言い募ると、それは特権と化してしまう」と、絶句するほどの前近代的主張を繰り広げている。要は、女は黙って家事・育児に精を出せと言いたいのだろうが、労働市場の不安定化で夫の稼ぎだけでは一家が賄えない状況や子どもの貧困化といった社会状況を、この人は政治家なのに何も知らないらしい。
もう紹介するのもばかばかしいのだが、ついでにこんなことも杉田氏は言っている。
「男らしさの否定が、家庭内暴力や草食系男子を産みだしています。男らしさのひとつに、自分より弱い者には暴力を振るわないというものがあります。しかし、今は平気で女性に手を上げる。それは、男らしさをきちんと教えてこなかったから。それで離婚が増えて、少子化が加速しています」
少子化対策は男らしさ教育から、ってか。「反道徳の妄想」という言葉、そっくりそのままお返しします!
テレビ局に圧力も! 夜間、休日保育を阻止するのが保守の使命と言い張る勘違い男
★5位 萩生田光一(自民党/東京24区)
総裁特別補佐を務め、先日、民放テレビ局に選挙中の報道に“圧力”をかけた張本人でもある萩生田氏。「週刊ポスト」(小学館)の選挙予測では厳しい結果が出ているが、こちらも下村氏同様、伝統的な子育てを推奨する“女性縛り付け”タイプの考え方をもっている。しかも、それを隠そうとする気配すらないのでタチが悪い。
たとえば、今年8月に読売新聞のインタビューで、「首相が「夜間、休日の保育園の充実」といった翌日に、われわれは「保守政党たる自民党が夜間や休日の保育園を充実することが、本当に子育て世代の応援か」と首相に苦言を呈しましたよ。首相は建設的な意見にはきちんと耳を傾ける方ですからね」とドヤ感たっぷりに発言。子育てと仕事を両立する女性たちが、いかに残業と休日出勤という大きな壁で苦しんでいるかは、想像すればかんたんにわかること。その救済策さえこうしてひねり潰そうとしているのだ。それでよく「女性の活用」などと言ったものである。
さらに、極右団体・日本会議に寄せたメッセージでは〈「行き過ぎたジェンダーフリー教育、過激な性教育」対策では日本会議の識者の先生方の後押しもいただき、党内でも問題を喚起し、ジェンダーの暴走をくい止め、正しい男女共同参画社会へと路線を変更する事ができました〉と、これまた誇らしげに報告。そして、萩生田氏のような活動の結果、正しい性教育を受けられず、知識がないために望まない妊娠と性病を患う少女が増えているのが現状である。その功罪は大きい。
“正妻の子と愛人の子を同じ扱いにしていいのか”…婚外子差別の元凶
★6位 西川京子(自民党/九州ブロック比例代表候補)
過去には文部科学副大臣を務めた西川氏。いわゆるジェンダーフリーバッシングの一味だが、なかでも目を疑う発言を行っているのは、婚外子相続差別撤廃の民法改正について。「週刊金曜日」13年12月13日号によれば、西川氏は〈法務部会に乗り込み「日本の結婚制度の意味がなくなる」と猛反対〉。西川氏が出席した自民党の勉強会では「正妻の子と愛人の子を同じ扱いにしていいのか」という声が挙がったという(「共同通信」13年10月24日)。
こんな差別的な言葉が政治の場で飛び交っていること自体がどうかしていると思うが、西川氏の底が知れるのは、民法改正採決の場での態度だ。内閣の一員なのに本会議での採決で起立しなかったことを野党に追及されると、「決して反対するものではない。賛成した。いろいろなことを考えていて立つのを失念したということ」と言ってのけたのだ。この二枚舌、いかにも政治家らしい。
介護は女の仕事!?「女性の活用」謳う維新の党の本心を暴露する女性局長
★7位 三木圭恵(維新の党/兵庫5区)
日本維新の会時代は女性局長を務めた三木氏。今年5月に『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ系)に出演した際には、「安倍首相が”女性の活用”って言ってますが、あの言葉が、女性をすごいモノみたいに扱ってるようにしてて私は嫌なんです」とツッコんだものの、「維新の会も政策のひとつに女性の活用を謳っているのに?」とブーメランが返ってくる失態を演じた。だが、それもそのはずで、三木氏自身のHPを見てみると“愛国心や道徳心の育成”“日教組によりズタズタにされた学校教育の再生に向け教育改革を推進”“夫婦別姓は家族の崩壊に油を注ぐ”という文言が並ぶ、たんなる保守。
実際、女性局長としての挨拶文では〈「女性が生き生きと社会で働き、素晴らしい能力を発揮し、子育てにも介護にも、積極的に笑顔で取り組める」ことを目標〉と、子育てのみならず介護まで女の仕事だと決めつけている。前述の杉田氏同様、女性局長というポジションを与えられるには、男の本心をくすぐるしかないのだろうか……。
辻元清美に「乳デカイなぁ」…品性のカケラもないネトウヨの神
●番外 西村眞悟(次世代の党/大阪16区)
「核とは『抑止力』なんですよ。強姦してもなんにも罰せられんのやったら、オレらみんな強姦魔になってるやん」
「だからボク、社民党の(集団的自衛権に反対を唱える)女性議員に言うてやった。『オマエが強姦されとってもオレは絶対に救ったらんぞ』と」
「例えば、集団的自衛権は『強姦されてる女を男が助ける』という原理ですわ。同じように言えば、征服とは『その国の男を排除し、征服した国の女を強姦し、自分の子供を生ませる』ということです。逆に、国防とは『我々の愛すべき大和撫子が他国の男に強姦されることを防ぐこと』…」(「週刊プレイボーイ」99年11月2日号))
……引用しているだけで悪寒が走るおぞましい発言の数々。ほかにも審議の席で「日本の防衛はコンドームしてやっとるようなもんで、ナマでやっとるのと違う」と述べたとか、辻元清美に「乳デカイなぁ」とか女性記者に「パンツ見えてるで」と言ったとか(「サンデー毎日」99年11月7日)、まさしくゲスの極み。発言レベルではダントツの1位だが、今や“ネトウヨの神”と呼ばれる西村氏は存在そのものがネタと化していて、まともに順位付けするのもばかばかしい。ここは番外として“セクハラ王者”の称号を捧げたい。
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とまあ、出るわ出るわ、差別発言の数々……。しかし、もちろんこれらがすべてではない。前回もお伝えした稲田朋美(自民党/福井1区)は、「保育所増設の政策などをみていると、『ホントに母乳を飲んでいる赤ちゃんを預けてまで働きたいと思っているかな』と疑問に思います」(「諸君!」06年2月号)と無神経なワーキングマザー批判が目立つし、これまた前回にも紹介した高市早苗(自民党/奈良2区)も「男性に一歩譲ることに快感を覚えることだってわれわれ女性にはあるんですよ」(「諸君!」02年3月号)などと勝手に女を代表して差別を再生産しかねない発言を行っている。
そして、真打ちは、次世代の党最高顧問である石原慎太郎(東京ブロック比例代表候補)である。「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババアなんだそうだ。女性が生殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪ですって」発言を筆頭に、「(ゲイは)怖くて、気持ち悪くて」「(男女平等条例は)いいかげんにしてくれよ」「(田中真紀子は)更年期じゃないの」「劣性遺伝だよ。あれは」などなどと、女性のみならず性的マイノリティに対しても許されない差別発言を連発。石原、稲田、高市の三人にはぜひ殿堂入りの称号を与えたいところだ。
それにしても、こうやって過去の発言をチェックしていると、でてくるのはどうしてこんな人たちが政治家をやっていられるのだろうか……というため息のみ。脱力しつつ、来たるべき衆院選では、正しいジャッジが下ることを祈りたい。
(水井多賀子)
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