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安倍首相に勝る力量を感じさせた党首はいなかった photo Getty Images
「自民300超議席確実!」安倍首相に勝る力量が野党党首から感じられない
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41344
2014年12月06日(土) 歳川 隆雄「ニュースの深層」 現代ビジネス
やはり、期待は裏切られた。12月14日投票開票の第47回総選挙は、安倍晋三首相(総裁)率いる自民党の圧勝に終わる。3日付の新聞各紙(朝刊)を手にした読者は驚愕したに違いない。
■自民党は300議席を相当数上回る
『読売新聞』の1面トップ(以下、同じ)に「自公 300超す勢い」、『朝日新聞』:「自民、300議席超す勢い」、『毎日新聞』:「自民300議席超す勢い」、『日本経済新聞』:「自民、300議席うかがう」、『産経新聞』:「自民300議席超 勢い」――とあったのだ。
意地悪な言い方をすれば、『読売』だけが自民、公明両党合わせて300議席を超す勢いと報じたのは、自民党が圧勝確実報道で選挙戦終盤に緩まないように“配慮”したからだろう。実態は、自民党単独で現有の295議席から300議席を相当数上回る可能性が圧倒的に高いのである。
事実、非公開の共同通信社調査(12月2〜3日実施)によれば、自民党320(小選挙区238、比例区82)、公明党33(小選挙区9、比例区24)、民主党67(小選挙区32、比例区35)、維新の党28(小選挙区4、比例区24)、次世代の党2(小選挙区2、比例区0)、共産党14(小選挙区0、比例区14)、生活の党2(小選挙区2、比例区0)、社民党2(小選挙区1、比例区1)、無所属・緒派:7(小選挙区7)――という結果である。
何と、自民党の獲得議席予測の基数は320議席である! 先週末時点での筆者は、自民党は現有議席295から20〜30の議席減が相場観であり、絶対安定多数の266確保だけは間違いないと書いた。
さらにその直後のメディアからの選挙予測の質問に対して、自民党は280(プラス15、マイナス10)と答えていた。では、週を跨いだ12月2日の公示日までに、いったい何が起こったのか。
先ず、指摘すべきはテレビ各局の各党首出演である。公示日の夜、恒例のNHK「ニュース7」MCの武田真一アナウンサーが各党党首インタビューを行った。続く3日夜、テレビ朝日「報道ステーション」も同様に、古舘伊知郎キャスターがインタビューした。ところが、テレビは今や政治(選挙)では数字(視聴率)が取れないのだ。
特に後者の「報道ステーション」である。高視聴率のお化け番組である「相棒」に続いた「報道ステーション」が始まった時点で16%強あったレーティングは各党党首の顔が画面に現れるや急落し、一時は一ケタ台に落ち込んだ。平均で10.3%、通常の数字よりも悪かった。要は、視聴者(有権者)が今総選挙に期待していないし、そもそも大きな関心などないということだ。史上最低の投票率になるはずだ。
■安倍首相に圧倒されていた野党各党首のプレゼン力
この低投票率が、自民、公明両党にとってさらなる議席増に繋がる。両党で衆院3分の2の317を大幅に上回るのは100%間違いない。11月21日の衆院解散時の記者会見で勝敗のボーダーラインにつぃて質問された安倍晋三首相は「自公で過半数238を目指す」と答え、顰蹙を買った。が、今になっては安倍首相の高笑いと、「あれは悪い冗談だった」というコメントが聞こえてきそうだ。
12月1日に東京・内幸町の日本プレスセンターで開かれた日本記者クラブ主催の各党党首討論会に出席した時に感じた不安は、現在の野党各党の低迷状況を先取りしていたのだろうか。「役者の違い」を見せつけられたのだ。第1部の安倍首相と各党首のやり取り、第2部の日本記者クラブ企画委員の質問への答えを聞いての評価は、公正に言えば、安倍首相の主要政策に関する理解とプレゼン力が他党首を圧倒していたというものだった。
とにもかくにも、野党がいくらアベノミクスを失政と批判し、集団的自衛権行使容認の解釈変更閣議決定を暴挙と言い募っても、安倍首相に軽くあしらわれていたのだ。こうした場面がテレビで流され、街頭演説での迫力の違いを印象づけられては、まさに勝負あったである。
選挙戦終盤が始まる12月7日、新聞各社は2回目の情勢調査結果に基づいて判定会議を行うことになっている。民主党など野党が自民党の油断の間隙を突いた必死の追い上げが奏功して「自民300超」に変動が起こるだろうか。筆者は悲観的である。
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