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2014年12月05日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆「自民、300議席うかがう 民主上積み、維新交代」(朝日新聞12月4日付け朝刊)「自民300議席超の勢い 民主70前後、維新減か」(共同通信=埼玉新聞12月4日付け朝刊)「自公300超す勢い 民主伸び悩み、第3極は低迷」(読売新聞12月4日付け朝刊)−総選挙公示前、自民党は295、公明党31計326(3分の2=317を9上回る、自民党単独では22不足する)だったので、この通りの世論調査結果が出れば、何のための総選挙かわからなくなるけれど、国民有権者の民意を「すべてを白紙委任する」と判読できる効果はある。
すなわち、あれほど議論を呼んだ「特定秘密保護法」(12月10日施行)「原発再稼働」(野田佳彦首相が決定した福島県大飯原発再稼働、安倍晋三首相が決定しそうな鹿児島県川内原発再稼働、以下の原発再稼働決定)「集団的自衛権行使容認・憲法解釈変更・閣議決定強行」「武器輸出容認」「消費税増税(5%→8%へアップ)実施、予定変更し2017年4月1日から再増税(8%→10%へアップ)決定」「アベノミクス政策続行」「韓国の朴槿恵大統領からの従軍慰安婦に対する日本国政府による謝罪と金銭賠償要求を拒否」などすべてを安倍晋三首相に「白紙委任」するということだ。
◆第3次安倍晋三政権の次なる大目標は、2016年7月の参院議員選挙で、自民党の現有勢力が過半数(122)に不足している「9」を上積みし、さらになおかつ自民党単独で「3分の2=162」に不足する「40」を積み上げることである。
公明党は、自民党が日本国憲法改正草案(2012年4月27日決定)のなかで第9条を改正して「国防軍」を創設する決定をしているので、平和の党を標榜する立場から賛成する可能性は小さい。公明党をアテにできないとなると、自民党は単独で3分の2の獲得を目指さなくてはならない。
大東亜戦争(日中戦争、太平洋戦争などの複合戦争)が終わって、2015年ではや70年になる。いわゆる「占領憲法」を改正し、自主憲法を制定するのは、1955年11月15日、保守合同により自由党と民主党などが合併して以来、自民党の党是であり、悲願であった。自民党結党に携わった岸信介元首相の孫である安倍晋三首相が、自民党の日本国憲法改正草案通りの憲法改正を簡単に諦めるわけがない。
◆しかし、小沢一郎代表は、民主党、維新の党、生活の党などが、「オリーブの木」に結集せず、「野党統一戦線」を築くことも、ましてや新党結党に糾合することもできなく、失敗したことに口惜しさを漏らし続けてきた。そればかりか、「今回は、政権交代はしなくても結構でございます」と戦う前から敗北宣言している野党幹事長すらいる体たらくさに呆れ果てている。各社世論調査通りの結果になれば、それこそ、「自民党が第2回の55年体制を築き、国が亡びるまで政権与党であり続ける」と憂慮している。
それは、小沢一郎代表は、「小選挙区制導入」によって、いわゆる自民党単独政権が38年続き、野党第1党の社会党が政権を取る意欲を失い、「自民党が万年与党、社会党が万年野党」状態のなかで、ぬるま湯に浸かったような「馴れ合い政治」を打破しようとした。併せて、2大政党政治により政権交代可能な政治を実現し、ひいては「議会制民主主義」を日本に定着させようとしたのである。
ところが、「自民党が第2回の55年体制を築き、国が亡びるまで政権与党であり続ける」事態が常態化してしまうと、これは元の木阿弥ということになる。
社会党は1955年10月13日、左派社会党と右派社会党が大同団結して結党され、左派の鈴木茂三郎が委員長に、右派の浅沼稲次郎が書記長に就任し、政権を窺う政党として期待された。だが、路線対立から分裂し、民社党が結党され、さらに分裂し、社民連などが生まれた。社民党は、いまや風前の灯で絶滅危惧種に数えられている。
いまの野党を見ると、民主党、維新の党、次世代の党、生活の党、社民党などと小党分立していて、政党助成金をめぐって1つに集中するのではなく、政党助成金を奪い合うために遠心分離の力学が働き、その結果として細胞分裂を続けているのだ。これでは、社会党の二の舞だ。
これまでの経緯や恩讐を乗り越えて、再結集しない限り、「自民党が第2回の55年体制を築き、国が亡びるまで政権与党であり続ける」ことになるのだが、今回の総選挙には、もう間に合わない。
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