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衆院選 集団的自衛権なぜ問わぬ
新潟日報モア【社会】
2014/12/01 11:54
あす2日に公示が迫った衆院選。安倍晋三首相率いる自民党は公約で、自らの経済政策「アベノミクス」を問う姿勢を強調する一方で、7月に閣議決定した「集団的自衛権の行使容認」には直接触れな
かった。共同通信が28、29日に行った全国電話世論調査では、安倍政権の安保政策への不支持は53・3%と過半数を占めた。県民からも声が上がる。「国の在り方を変える問題なのに、なぜ国民の
信を問わないのか」「争点をごまかそうとしている」−。
11月上旬、新潟市中央区で開かれた会合。港湾労働者の組合「全港湾」の組合員が憲法9条に関する講演を熱心に聴きいった。休日にもかかわらず若手や女性ら100人以上が集まった。同労組新潟
支部委員長の鈴木龍一さん(53)は「思ったよりも平和や憲法への関心が高い」と思った。
国の在り方を大きく左右する集団的自衛権などの問題について首相は発言を避けてきたと感じている。労働者として、暮らしを支えるために景気回復が大事なことは痛いほど分かる。しかし、それより
も大事な問題が隠されているように思った。「憲法に関わる政策は最も重要なことなのに、なぜ議論を避けるのか」
たびたび米軍のイージス艦やフリゲート艦が入港してきた新潟港。入港の理由は「休養」や「友好親善」とされた。ただ、鈴木さんは自分たちが働く港に、巨大な軍艦が停泊する光景を見て強い違和感
がある。市民団体と共に抗議行動に立ったこともあった。港で働く労働者として「首相は逃げずに正面から国民に問い掛けるべきだ」と思う。
◎争点化して議論求める
「ずるいやり方だ」。燕市の住職黒田玲(あきら)さん(60)も、解散・総選挙表明からこの間、集団的自衛権や原発の再稼働にあまり触れない与党に疑念を感じた。
宗教界が先の戦争に加担してきたことへの反省から戦争に反対する市民団体の共同代表を務め、活動の先頭に立つ。「日本が戦争する国になれば、戦争に行くのは今の子どもたち。その子どもたちに分
かるような言葉とやり方で説明しなければならない問題だ」と訴える。
自民党は昨年の参院選の公約でも「集団的自衛権」には直接触れず、選挙後に有識者会議で行使容認に向けた議論を加速させた。上越市の弁護士田中淳哉さん(39)は「民主主義の否定だ。同じこと
を繰り返そうとしている」と憤る。
ことし7月から特定秘密保護法の危険性などを分かりやすく伝える「憲法カフェ」を県内各地で開いてきた。政府が集団的自衛権行使を判断しても、行使する理由が特定秘密に指定されれば国民に示さ
れないなど、その危険性を訴えてきた。「集団的自衛権の行使についてはこれから法整備が進む。争点化して与野党で議論すべきだ」と求める。
◎有権者との対話重ねて
新発田市の自衛隊新発田駐屯地の近くに住む自営業富永徹さん(67)は「選挙戦に不都合になるかもしれないからといって、争点にしないならよくない」と顔をしかめる。戦中を知る佐渡市浜田の自
営業、加藤勝己さん(77)も集団的自衛権の問題について国民との対話が足りないと思う。「言葉でごまかして風をつかむのではなく、大局的に議論をしてほしい」
新潟国際情報大4年の鈴木紅葉さん(22)=長岡市=は「争点は有権者一人一人が決めるもの。安倍首相が決めるものではない」と強く思った。県内の学生が呼び掛けたピースウオークなどに参加し
、自分たちの将来を考えるようになった。鈴木さんは「何となく流されないように、これまでの安倍政権の政治手法を自分なりに総括して、投票したい」と話した。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20141201148621.html
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