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2014年12月04日
期せずして、読売新聞と日経新聞が、“自民300議席超え!”のプロパガンダ報道をはじめた。流石に、一拍おいて出てくると思っていたが、さにあらずだった(笑)。この新聞二社の品の悪さは定評があるが、有権者を馬鹿だと思っているに違いない。たしかに、筆者も、そういう思いになることが屡だから、その心境は判らんでもない。しかし、彼らも全国紙であり、公器の端くれなら、もう少しもったいぶったプロパガンダをして欲しいものだが、勿体をつける余裕がなく、バンドワゴン効果を有効にしようとしているのかもしれない。*注:おや?朝日も自民300議席超えと報道したので、このコラムは、骨折り損かもしれないね(笑)。
≪ 自民、300議席うかがう 衆院選序盤情勢
与党3分の2視野、民主・維新は伸び悩み
日本経済新聞社は第47回衆院選について世論調査を実施し、公示直後の序盤情勢を探った。衆院定数475議席のうち、自民党は300議席をうかがう勢い だ。参院で否決された法案を衆院で再可決できる3分の2(317議席)を与党で維持する可能性がある。民主党は伸び悩み、維新の党は苦戦している。
全国約8万人に対する電話調査と独自取材を加味して情勢を分析した。小選挙区で27%、比例代表で20%が投票先を決めておらず、14日の投票日まで流動的な要素が残る。
公示前295議席の自民は勢力を減らすとの見方があった。しかし、自民は定数295議席の小選挙区で200議席超、11ブロックの比例代表(定数180議 席)で70議席超をそれぞれ固め、さらに上積みする可能性がある。政権を奪還した2012年の前回衆院選の勢いを維持しており、北陸、山陰、四国、九州などにある14県では全選挙区を独占する勢い。東京や神奈川、埼玉などの首都圏の選挙区でも戦いを有利に進めている。
公明党は公示前31議席の確保にめどをつけている。比例代表での上積みも視野に入る。自民、公明をあわせ、国会運営を安定させるため与党執行部が必要とみる絶対安定多数(266議席)を大幅に上回りそうだ。
公示前62議席の民主は小選挙区では岩手や千葉、三重などで10議席程度を固めている。東京や長野などでも10議席超が当選有力圏に入っている。民主がこれまで強い支持基盤があるとされた愛知や北海道では競っている。競り勝てば50議席に届く可能性がある。比例代表では前回獲得した30議席程度は固めているが、全体で100議席の目標達成は厳しい情勢だ。
維新は小選挙区で振るわず、当選有力圏を含めても大阪や神奈川で数議席にとどまっている。比例代表では30議席弱を固めたが、小選挙区とあわせた議席数全体で公示前42議席の確保は微妙だ。
次世代の党は小選挙区で2議席程度の獲得をうかがう。比例代表での議席確保の見通しは立たず、公示前20議席を割り込みそうだ。
共産党は公示前8議席から倍増する可能性がある。生活の党は小選挙区で1〜2議席程度の確保が視野に入るが、比例代表は厳しい。公示前5議席を下回りそうだ。公示前2議席の社民党は上積みは厳しい情勢だ。新党改革は議席獲得を見込めていない。
調査は日経リサーチが2〜3日、乱数番号(RDD)方式により電話で成人男女約12万6千人に実施した。有効回答率は64%。 ≫(日経新聞・電子版)
読売も朝日も似たような調査結果で、特に併記するほどでもないが、朝日では、前回の総選挙で「第三局」と持てはやされた“維新とみんな”が離合集散をして失速し、無党派の受け皿が、自民党になっている点を分析で語っている。筆者が支持している小沢一郎も選挙区で接戦になっているらしく、厳しい選挙戦になっているようだ。亀井静香も厳しいと聞いている。朝日は、それでも「アンダードッグ効果」(判官贔屓)誘導を狙っているのかどうか別にして、“小選挙区で4割、比例区で3割が、投票態度を明らかにしていない”としている。この僅かな日本人の義憤に頼るようでは、世も末な感じになる。
*「バンドワゴン効果」とは、
ある選択が多数に受け入れられている、流行しているという情報が流れることで、その選択への支持が一層強くなることを指す。「バンドワゴン」とは行列の先頭の楽隊車のこと[1]であり、「バンドワゴンに乗る」とは、時流に乗る・多勢に与する・勝ち馬に乗る[2]、といった意味である。
政治学・社会学と経済学で使われる。対義語は「アンダードッグ効果」である。投票行動におけるバンドワゴン効果とは、事前にマスメディアの選挙予測報道などで優勢とされた候補者に有権者が投票しがちになる現象を指す。
投票者が勝ち馬に乗ろうとする傾向は、選挙直後の世論調査において当選候補に投票したと答える人の割合が、実際の当選候補の得票率 を有意に上回る例が多いことに示される。
この行動の動機は単純な心理的な満足への希求であったり、あるいは実利的な判断であったりする。自分の投票が死票となることを防ぐための戦略投票として、当選の見込みが薄いように予測された候補を捨て、当選の可能性があるとされる候補に乗り換える行動が取られる。
この反対に、いわゆる「判官贔屓」のような投票行動になるのがアンダードッグ効果である。(Wikipedia抜粋)
昨日の拙コラムで警鐘を鳴らしたが、なに気な自民党への投票は、安倍首相への信任を意味していると云う点が、どうも有権者が判っているのかどうか、そもそも疑わしくなってくる。日本人が、歴史修正主義者でタカ派の2ちゃんで人気絶頂の安倍晋三を、こぞって支持していると世界に発信することになるので、これが驚くほど致命的なボディーブロウになることを怖れずにはいられない。
おそらく、どの野党も頼りにならないのだから、自民でイイや、どうせ政治は官僚たちがやっているのだから、そんな風に投げやりな態度で投票しても、国内政治に関する限り、それほど大きな違いは出てこないだろう。しかし、こと外交では、アジア、ユーラシアとのつき合いにおいて、色づけされた国家とみなされ、フリーハンドな外交が出来難くなる将来がある事まで、思いは至らないのだろう。まあそんなものかな?
しかし、筆者としては、海外に行ったときに、日本人イコール歴史修正主義者とか、反中、嫌韓な国民とかの烙印を押されて歩くのは、かなり精神的に重荷だね。“I am Mongolian”と云う言葉がすぐに口から出るように練習しておこう(笑)。その方が、日本について、日本人について、語ることを忌避できる。いくらなんでも、自民党が解散時の議席を上回るなんて出来事が起きたら、これは本当に、戦後の歴史における大転換点になる。選挙後、そこまで意識していたわけではないと、どれほど言い訳しても後の祭りだ。覆水は永遠に盆には返らない。
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