http://www.asyura2.com/14/senkyo175/msg/594.html
Tweet |
総選挙の結果は、米中首脳とも気がかりだ(ロイター)
http://www.zakzak.co.jp/society/lists/society-n.htm
2014.12.03
「オバマ大統領は、あと2年の任期中、国家統治のための政治力を維持する最後のよりどころとして、米国はじめ世界の株価が高値を続けられるよう全力を挙げている。そのためには、日本の安倍晋三政権が円安政策を続けること、年金基金で大量の株を買い続けることが極めて重要になっている。今回の選挙で安倍政権が敗北すれば、株価の高値を維持することができなくなると、オバマ政権首脳は考えている」
金融政策の権威で、オバマ政権にも影響力を持つハドソン研究所の専門家はこう言っている。
オバマ政権の首脳が、日本の選挙結果を懸念していることにやや奇異な感じがするが、「株の高値が経済政策の成功を示している」と主張するオバマ氏にとって、今年10月、ウォール街の株価が暴落したことは大きな衝撃だった。
この後、米連邦準備制度理事会(FRB)が、公定歩合引き上げを「当分は行わない」という言い方で来年中頃まで伸ばしたのも、株の暴落を避けるためだった。
株の高値維持に全力を挙げるオバマ政権は、日本に対して円安政策や年金基金の投資規制の解除など日本国民の資産維持に極めて危険な政策を続けるよう求めている。
また、ヨーロッパの国々、特にドイツやヨーロッパ中央銀行に対しては緊縮財政を改め、銀行の貸し出しを増やすなど積極政策をとるよう圧力をかけ、成功をおさめつつある。
さらに、これまで「原則的に金利の引き下げをしない」と主張してきた中国を説き伏せて金利を引き下げさせたうえ、企業に対する貸し出し規制の緩和を行わせることにも成功した。
ハドソン研究所の学者は「習近平主席がメンツを捨て、米国の圧力に屈して金融緩和に踏み切ったのは、米国が安倍首相に尖閣諸島問題で譲歩させたことへの見返りだ。日中首脳会談で、安倍首相は中国に対して譲歩したが、その背景には米国側の圧力があったとみられている」と話す。
とにかくオバマ氏は、あらゆる手段を使って世界的な株価の高値を維持したいと考えている。
オバマ政権の首脳が大きな争点もなさそうな日本の選挙に強い関心を示しているのは、日本国民が円安や年金基金の投資といった政策が長い目でみれば危険であることに気がついて反発し、「安倍政権が選挙で負けるのではないか」と心配しているからだ。
「日本を滅茶苦茶にした野党民主党が再び勝つとは、誰も考えていないが、日本であれ、米国であれ、政治の世界にはとんでもないことがおきるもの。だから、心配している」
友人のジャーナリストもこう言っている。オバマ政権の首脳は、日本の選挙が意外な結果になって安倍政権が退陣すれば「株高値を維持するという政策が破綻する」と心から懸念しているのだ。
■日高義樹(ひだか・よしき) 1935年、名古屋市生まれ。東京大学英文科卒。59年NHKに入局し、ワシントン支局長、理事待遇アメリカ総局長を歴任。退職後、ハーバード大学客員教授・同大諮問委員を経て、現在はハドソン研究所首席研究員、全米商工会議所会長顧問。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK175掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。