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福島県相馬市で第一声を行う安倍首相/(C)日刊ゲンダイ
有権者は平気なのか 今のままでは「戦後最低の投票率」必至
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155426
2014年12月3日 日刊ゲンダイ
2日、衆院選が公示され、与野党の党首が各地で第一声を行った。
安倍首相が選んだ場所は、福島県相馬市の相馬原釜漁港。「“福島の復興なくして日本の再生なし”の基本姿勢で取り組んできた。道半ばだが、一生懸命皆さんと進めている。しっかりと復興を加速することを誓う」と声を大きく張り上げ、常磐自動車道を来年3月1日に全線開通させることを約束した。これは、ロコツなニンジン作戦ではないか。
公明党の山口那津男代表が立ったのは、横浜市の相鉄線二俣川駅前。「消費税10%(への引き上げ)を1年半延期し、軽減税率を導入することも決めた。この春から賃上げをする企業が増えた」と手柄を自慢した。
一方、民主党の海江田代表が向かった先は福島県いわき市。「今度の選挙はアベノミクスの失敗隠しだ。この2年で皆さん方の暮らしが良くなったか。『人への投資』が民主党の政策の一丁目一番地。雇用の安定、子育ての支援、社会保障の安心が民主党の政策の柱だ」などと訴えた。
維新の党の橋下徹共同代表は大阪・難波の高島屋前で「国民に負担を求める前に政治家が身を切らないとダメだ。目指すべきはイシンノミクス」と、国会議員の定数と歳費の3割削減を主張。同じ維新の党の江田憲司共同代表は、横浜で「政権の延命だけを狙った国民そっちのけ解散だ」と今回の解散を批判した。
■世論調査で「大いに関心がある」は21%
ズバリ、この選挙は歴史に刻まれるのではないか。考えられないくらいに投票率が低くなりそうだからだ。
その根拠の一つが朝日新聞の世論調査(11月末)だ。選挙への関心を問うたところ、「大いに関心がある」はたった21%だったのである。この数字は衝撃だ。
朝日は2012年、自民党が圧勝した前回の衆院選前にも同じ問いの調査をしているが、その時は39%だった。それでも本番の選挙の投票率は59.3%になり、戦後最低となった。
この時も民主主義の危機が叫ばれたものだが、今回はそれよりさらに大きく減りかねない。ヘタすれば50%割れ。そんな事態も考えられるのだから、ヒドイものだ。
「有権者の多くはアベノミクスの恩恵は『ない』と言っています。原発再稼働に反対し、憲法改正にも反対が多い。それなのに、かくもシラけているのは、安倍官邸の策略ですよ。唐突に大義なき解散を仕掛け、有権者の寝込みを襲い、しかも、『アベノミクス解散だ』と言った。政策を変更する、あるいは野党に反対されたので、『信を問う』のならいざ知らず、『継続でいいですか』なんて、聞いたことがありません。そのうえ、いきなり解散で野党は反対票の受け皿を作れていない。だから、政権交代の選挙にはならない。これじゃあ、有権者がシラけるのは当たり前で、それが作戦なんですよ。有権者が寝ていてくれれば、少なくとも自公は負けない。負けなければ、今後、政権のフリーハンドを得られる。そんな思惑なのだと思いますよ」(元法大教授・五十嵐仁氏=政治学)
有権者がこのまま寝ていたら、その作戦にまんまとはまってしまうことになる。
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