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生活の党の政策パンフレットについて
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52667919.html
2014年11月30日 在野のアナリスト
生活の党の政策パンフレットを見てみます。これまで見てきた中では、最も読みやすい。それは恐らく、小政党として焦点を絞っているからで、4頁程度で文字が多いため、パンフを手にして読むような層には、もっとも訴求するボリュームです。ただ逆に、国づくりの全体像はこのパンフでも不透明であり、その点は小沢一郎という人物を信じられるかどうかにかかって来るのでしょう。
ただ小沢氏に対して、未だに読売は無視、産経は攻撃、という態度を貫くなど、ここに公平、中立な報道は存在していません。また読売は最近、民主は過半数の候補を立てられない、などの投票先は自民しかない、と思わせる報道をトップ記事で打つなどしており、解散スクープがトップから下りてきた、といった軽減税率を新聞に適用してもらうために安倍首相に解散を焚きつけたことで、自民に協力する姿勢が鮮明となっています。生活を無視するのも、原発反対を唱える小沢氏を、苦々しく思ってのことでしょうから、ここにも公平、中立が存在しない状況です。
先にも記したように、生活はシンプルで項目は少ない。箇条書きにすれば、非正規の正規雇用化、同一労働・同一賃金の実施。地方分権の経済、消費税増税凍結、金融政策の正常化、農業者戸別所得保障制度の法制化。原発停止。TPP反対、辺野古移設中止、集団的自衛権の行使容認に反対。復興加速。特別会計の抜本改革、最低保証年金と所得比例年金による年金制度の一元化、子育て応援券、高校無償化。大体、これで項目としては網羅してしまいます。
しかし辺野古移設中止を掲げる点は特記されますし、消費税再増税の中止や、TPP反対を前面にだすのも、生活の特徴です。つまり民主などが曖昧にする項目に、白黒つけている。是か非か、が分かり易い。これが読み易く感じる特徴です。個別項目において、賛否はあるでしょうが、立場は明確です。それに乗るか、乗らないか、で生活への評価も分かれてくることになります。
某番組に竹中氏が出演し、06〜08年はもう少しでプライマリーバランスが黒字化できた。我々が行ったことは正しい、と述べていました。しかし当時、日銀の量的緩和により海外で不動産バブルが起きており、それに乗って財政均衡が達成されただけです。つまり小泉政権時代からの、流動性供給策が成功した、とは決していえないのです。生活では、小沢氏の言葉として「小泉政権以降、安倍政権にいたるまで…」と、経済政策の失敗を小泉時代から説き起こすのが特徴で、小泉政権後一時盛り上がった格差問題への議論にまで言及します。問題意識の捉え方は、恐らく政治家、各政党の中でも図抜けており、この点について否定的な意見を述べる必要はありません。
ただし、生活は小政党にすぎず、政策実現性は他党との協力が絶対となります。これだけ突出すると、中々協力も困難でしょう。ただ、小沢氏は選挙にあたり、野党協力体制をとりつけた、ともされており、生活から民主への鞍替えも容認しており、政党という形に拘るつもりもないようです。この政策を、それこそ政界再編によって成し遂げるつもりなのか? その辺りが生活への期待、という点にも関わりますし、恐らく今後の政局でも重要となってくるのでしょう。
剛腕、壊し屋ともされる小沢氏ですが、未だに野党の間で隠然たる力をもつ。翻って、みんなの党が解党となった渡辺氏は、新党を断念するほど落ちぶれてしまった。民主党の仙谷氏も同様に、政界で暴れ回った人間はそれこそ凋落ぶりも激しいものですが、その点でも小沢氏は稀有とも云えるのでしょう。しかし体力的にも、政界にいられるのは後数年。身を捨てる覚悟はあるようですが、最後にどういった決意で、何を仕掛けるのか? そちらの方が気になる、私(小沢氏個人の)生活の動きになるのでしょうね。
生活の党 重点政策(PDF) 政策パンフレット
http://www.seikatsu1.jp/wp-content/uploads/0c4778a35f0cfe0a34fd3085e210a5c4.pdf
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