★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK175 > 453.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
<自民要望書問題>「現政権とメディアは完全な上下関係」田島泰彦教授インタビュー(弁護士ドットコム)
http://www.asyura2.com/14/senkyo175/msg/453.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 11 月 30 日 17:00:05: igsppGRN/E9PQ
 

<自民要望書問題>「現政権とメディアは完全な上下関係」田島泰彦教授インタビュー
http://www.bengo4.com/topics/2357/
2014年11月29日 14時14分 弁護士ドットコムニュース


自民党が衆議院解散の前日、在京テレビ各局に対して、選挙報道の「公平中立」を求める文書を渡していたことが明らかになり、波紋を呼んでいる。ネットメディアや新聞各社が報じたほか、自民党の要望書の写真がネットで拡散している。

その内容を見ると、「出演者の発言回数及び時間」「ゲスト出演者の選定」から「街角インタビュー、資料映像」に至るまで、「公平中立、公正を期す」ことを繰り返し求めている。

選挙前に、政権与党がこのような内容を報道機関に要望することは「報道の自由」に対する侵害にならないのだろうか。メディア法にくわしい田島泰彦上智大学教授に話を聞いた。(取材・構成/関田真也)

●実質的に「批判を許さない」と言っているに等しい

――今回、自民党がテレビ各局に渡した文書を見て、どう思いましたか?

こうした報道機関に対する政党からの申し入れは、公式なものから非公式なものまで従来からあったことで、珍しいことではないんです。

しかし、今回は特徴的な点が二つありますね。

まず、一つ目は、出演者の発言回数・時間や、ゲスト出演者の選定、取り上げるテーマや街角インタビューの内容など、報道の内容についてかなり具体的に指示している点です。いままで政権与党がここまでやったというのは例がありません。

二つ目は、文書を一方的に送るという形ではなく、自民党記者クラブに所属する各テレビ局の責任者を個別に呼び出して、文書を直接手渡したという点です。今回は口頭でも、いろいろ注文をつけたようですね。これは、要望という範囲を超えていて、「恫喝」という印象を与えかねないものです。

――「報道の自由」「表現の自由」を侵害する、という反発の声もあります。

今回はあくまで一つの政党である自民党がテレビ局に文書を渡しただけで、国が直接規制したわけではないから、憲法上の問題はないという意見もあるでしょう。しかし、法律の理屈としてはそうだとしても、形式的すぎて説得力があるとはいえません。

自民党は現在の政権与党であり、現政権を生み出し、支える組織です。そう考えると、法的にはともかく、社会的な感覚としては国家権力と同視する考え方が必要だと思います。

野党の弱小政党が、政権与党に有利な報道に偏らないでほしいという要望を出すことは、十分納得できる話です。しかし、自民党のような巨大与党を、同じように考えることは妥当ではありません。

また、政権与党は、本来メディアに批判的に検証されてしかるべき立場です。それにもかかわらず、このタイミングでことさらに「公平」「中立」であることを強調することは、実質的には政権与党の政策に対して、批判的な評価を許さないと言っていることに等しいと思います。

●いまの「メディアの問題」を象徴している

――放送法は、「政治的に公平」であることを放送事業者に課しています(放送法4条1項2号)。自民党の文書はこれに沿った内容だから問題ないという意見もありますが、どう思いますか?

いま行われている政策に対して異論を出すことで、言論のバランスは保たれます。政権与党に対して、さまざまな角度から批判的に政策を吟味するのは、報道機関の本来の役割そのものであって、「公平」という目的を実現するためにも一番大切なことです。

それに、自民党が考えていると思われる報道の「公平」の概念は、少し歪んでいると思います。「公平」かどうかは、選挙期間中という幅のある時間の中で総合的に考えるべきです。公示から投票日までの間に、バランスの取れた報道をすることを「公平」と解することが、放送法の正しい理解でしょう。

いろいろな角度、いろいろな切り口で、与党の政策を批判的にチェックする番組もあってしかるべきです。別の日の番組の中で、今度は違う視点から報道すれば、全体として問題はないわけですから。

一つの番組の中で、出演者の発言回数・時間や取り上げるテーマなどを厳密に公平にしなければならないとするのは、あまりに硬直的です。これでは意義のある番組作りなどできません。

各政党の主張の回数をカウントし、発言の時間をストップウォッチを持って計ることを、放送法が求めているわけではないのです。

――今回の件は、最初にネットメディアである「NO BORDER」がスクープし、それを新聞社や通信社が後追いして、テレビ局を取材したという流れのようです。

もし最初のスクープがなければ、こうした文書の存在は世間にあまり知られず、大きな問題にもならなかったのかもしれません。テレビ局がこんな文書を政権与党から渡されても、反発することもなく、報道も全くしないというのは、いまのメディアの大きな問題を象徴していると思います。

今回の「恫喝」とも言える要請に対して、メディアが怒っているとか、無視してしまえばいいと考えているかというと、そうではなく、むしろ逆なんですね。選挙期間中は「公平」ということを意識しすぎて、自主規制をしているのが現実です。本当は国民に伝えなくてはいけない情報ですら、出さなくなってしまっているんです。

――今後、大手メディアに対して、どのような姿勢を求めたいですか?

こんな文書を政権与党が報道各社に渡すなんて、欧米の政権とメディアの関係だったらあり得ないですよ。政権与党に呼びつけられた時点で、拒絶するのが普通でしょう。

そもそも、放送法の目的とする「公平」「中立」という概念は、権力者が指示して押しつけるものではなく、報道機関自らが主体的にやるという精神であるべきなのです。

時の政権与党がメディアの責任者を呼び出して「恫喝」めいた文章を渡し、テレビ局も、その事実を報道することもなく、黙って従っている。現政権とメディアの関係は、完全な「上下関係」ともいえる段階に来ていますね。非常に深刻な状況だと思います。

テレビ局や新聞社は、今回のような状況は政府とメディアの関係としていかがなものかと積極的に問題提起をして、大々的にキャンペーンをやるくらいの気概を持ってほしいですね。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2014年11月30日 17:06:45 : F8Jo5k9uGI
自民、選挙報道に注文 テレビ各局に異例の文書
2014年11月28日(最終更新 2014年11月28日 02時24分)

 自民党が在京テレビ各局に「選挙時期に一層の公平中立な報道」を求める文書を出していたことが27日、分かった。文書は衆院解散前日の20日付で、自民党総裁特別補佐の萩生田光一筆頭副幹事長が自民党記者クラブに所属する各局の責任者(キャップ)を個別に呼び出し、手渡していた。自民党幹事長室は西日本新聞の取材に「こうした文書を出すのは恐らく初めてだ。圧力をかけるつもりはない」と説明したが、「報道への圧力」と批判が出ている。

 文書は萩生田氏と福井照自民党報道局長の連名で、各局の編成局長と報道局長に宛てた。「衆院選挙は短期間であり、報道の内容が選挙の帰趨(きすう)に大きく影響しかねない」とし、番組出演者の発言回数や時間、ゲスト出演者の選定に公正を期し、街頭インタビューや資料映像も一方的な意見に偏らないように求めている。

 さらに「あるテレビ局が政権交代実現を画策して偏向報道を行い、大きな社会問題となった事例も現実にあった」と言及。1993年に当時のテレビ朝日報道局長が「反自民連立政権を成立させる手助けになるような報道をしよう」などと述べ、放送免許取り消し処分が検討された経緯を指したとみられる。

 文書について複数の関係者は、安倍晋三首相が解散を表明した18日、TBSの「NEWS23」に出演し、強い不快感を持ったことがきっかけと証言している。 番組は景気回復の実感を街頭の市民にインタビューし、放送された5人のうち4人が「全然恩恵を受けていない」などと疑問視する趣旨の発言をした。首相はすかさず「街の声ですから、皆さん(TBSが)選んでおられると思います。おかしいじゃないですか」と局側を批判した。

 TBS広報部は「放送内容に問題があるとは思っていない。これまでと同様、公正中立な報道に努める」と話した。日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京も文書を受け取ったことを認め「これまで通り公正中立な報道を行う」などとコメントした。NHKは「文書を受け取ったかどうかを含め、個別の件には答えられない」としている。 (東京政治取材班)

=2014/11/28付 西日本新聞朝刊=

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/article/129850


02. 2014年11月30日 17:53:35 : F8Jo5k9uGI
<メディア批評>選挙報道への自民党の「圧力」に反応鈍いマスコミ
2014年11月30日(日)【ノーボーダー編集部】

 衆議院が解散される前日に、自民党が在京テレビ各社に「公平中立」な選挙報道を求める要請書を渡していたことを、通信社や全国紙が11月27日に報じた。街頭インタビューの方法にまで注文を付けるなど、政権与党からテレビ各社への「圧力」とも受け取れる内容だが、この文書の存在を最初に報じたのはネットメディアで、当のテレビ局を含めマスコミは、文書が出されてから1週間、この問題を全く扱ってこなかった。既に自民党への遠慮が見られるのか、そうでなければ感度が鈍いと言うべきか。

在京テレビ局に高圧的な要請書

 この要請書は、解散前日の20日付で自民党の萩生田光一・筆頭副幹事長と福井照・報道局長の両衆院議員から、在京テレビキー局の編成局長と報道局長あてに出されている。選挙報道の「公平中立ならびに公正の確保」を「お願い」する表現になっているが、問題なのは具体的な要請の内容。@出演者の発言回数や時間の公平さAゲスト出演者等の選び方の公平中立Bテーマについて特定の立場から特定政党出演者への意見集中などがないことC街頭インタビュー、資料映像等で一方的な意見や特定の政治的な立場が強調されることがないように—などと、高圧的な注文が目に付く。

さらに、「過去においては、あるテレビ局が政権交代実現を画策して偏向報道を行い、大きな社会問題になった事例も現実にあった」として、1993年のテレビ朝日の「椿問題」と見られる事例をわざわざ挙げ、テレビ局を露骨に牽制している。

全国紙などがあわててネットメディアの後追い

 この要請書の問題を最初に報じたのは、ジャーナリストの上杉隆氏が運営するニュースサイト「ノーボーダー(境界なき記者団)」で、26日にインターネット番組の中で明らかにした。これを受けて、27日の高橋雄一・テレビ東京社長の定例会見の質疑を通し、マスコミ各社も文書の存在を確認。共同通信や毎日新聞などが27日に電子版で速報した。

 NHK以外の民放各社は文書が届いたことを認めているが、自民党に気兼ねしてか、要請の事実を自ら公にはしていない。また、全国紙などは、それぞれ在京テレビ局と系列関係にあるためか、こうしたテレビの事なかれ主義をきちんと批判していない。

要請の背景に見える安倍首相のTBSへの「不快感」

 街頭インタビューをめぐっては今月18日、TBSの報道番組に出演した安倍晋三首相が、アベノミクスに対する批判的な意見が相次ぐ映像が流れると、「これ全然、声が反映されてません。おかしいじゃありませんか」と気色ばんだ。こうした安倍首相の「不快感」も、今回の要請につながっているのかもしれない。

 同じような要請は、毎回の選挙で各政党が行っているが、毎日新聞によると、ある民放幹部は「ここまで細かい指示を受けた記憶はない」と話し、また別の民放幹部は「朝日新聞バッシングなどメディア批判が高まる中、萎縮効果はある」と語っている。

政権与党による事実上の恫喝

 服部孝章・立教大教授(メディア法)は「放送法の文言をひいて『公平中立』を求めているが、実態はテレビ局への恫喝(どうかつ)だ。しかも、以前のテレビ局の報道を『偏向報道』と批判している。アベノミクスに批判的な識者を出演させないよう予防線を張っているともとれ、焦りも感じる。政権担当者は批判されるのが当たり前なのに、自分たちの都合のよい報道を求めるのは危険な行為だ」と、同紙にコメントしている。

総務省も全放送事業者への「要請」を検討中

 こうした中で、注目されるのが総務省の対応。昨夏の参議院選では7月4日の公示に合わせ、ケーブルテレビなどを含む全放送事業者に「当選確実の放送等については、放送法の趣旨にのっとり、国民の信頼にこたえるよう、十分な配意をお願いする」とのごく簡単な「要請」を行った。『当確』の誤報が相次いだ1995年から続きてきた「要請」だが、民主党政権下の2回の国政選挙では、「放送事業者の自律が基本」として見送ってきた経緯かある。しかし、高市早苗総務大臣は11月28日の閣議後会見で、私(上出)質問に対し12月2日の衆院選公示日には昨年の参議院選と同様の「要請」をする意向を明言している。政権党や監督官庁のこうした要請は、それだけ自体、言論介入となる問題であり、当事者のマスコミは過剰と言われるくらいに目を光らせ、国民にわかるように声を上げてほしい。

(寄稿:上出義樹/北海道新聞社で東京支社政治経済部、シンガポール特派員、編集委員などを担当。現在フリーランス記者。上智大大学院博士後期課程(新聞学専攻)在学中。)

写真:DAILY NOBORDER編集部

http://no-border.co.jp/archives/29224/


03. 右向け右! 2014年11月30日 18:08:03 : npPZxdA9HIDA6 : VVOFRDmMF6
「田島泰彦教授」って誰? 田島ようこの関係者?
この記事の著者は北海道新聞出身のようだが、この新聞社は沖縄タイムズや琉球新報なみに思いっきり左やないか。言論の自由は左だけかい?

04. 2014年11月30日 18:59:06 : DgIxgD0K8U
>>03は北朝鮮や中国にすみたいのだな
お前は左やなと
決めつける自由も
なくなるかもしれないのが
わからんらしい
さすがバカ派ウヨクだ
考える頭のないくせに
自分がお利口さんと思っている
下痢ゾウを崇拝する程度だから
バカは折り紙付きだ
それに気がつかないのが
イタイね

05. 2014年11月30日 19:29:04 : aQq0UGoaxY
安倍壷三は、官房機密費でダマスコミの幹部を飲み食いさせてゴルフまでさせているのだから、「批判を許さない」と言うのは当然だろう。

言論の自由をぶち壊しているのはダマスコミ自身なのだから。


06. 2014年12月01日 16:14:07 : P9bWXFKhCE
土人国家ニッポンの面目躍如、かかる文書・恫喝のまかり通る国、ニッポン、嗚呼哀しいかな。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。) ★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK175掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK175掲示板  
次へ