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安倍政権の正体 - 妖怪は女性にしか倒せない - 浜矩子氏
2014/11/15 に公開
アベノミクスはアホノミクス―人間を軽んじ、原発や武器を輸出し、平和を破壊する行為を経済活動と呼んではいけない
【講師】同志社大学大学院ビジネス研究科教授・エコノミストの浜矩子(はまのりこ)氏
【主催】第48 回はたらく女性の全道集会
◇
浜矩子氏講演会(11/15札幌市)を視聴して「女性の力」と「経済」を学ぶ
http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/41470023.html
2014年11月24日23:51 弁護士・金原徹雄のブログ
今晩(2014年11月24日)配信した「メルマガ金原No.1919」を転載します。
浜矩子氏講演会(11/15札幌市)を視聴して「女性の力」と「経済」を学ぶ
今年の9月20日に亡くなられた土井たか子さんが「山が動いた」という名文句を使われたのは1989年の参議院議員通常選挙でのことでした。
この年の4月に弁護士になったばかりであった私も、この選挙における日本社会党(なつかしい名前だけど、若い人は知らないだろうなあ)の躍進に大きな期待を抱いた1人でした。ただ、私を含めた男性よりも、多くの女性有権者こそが、日本の将来に希望を見た瞬間であったのかもしれません。
あの選挙で、日本社会党(たしか「にっぽんしゃかいとう」と発音するのでしたよね?)に投票したのはもちろん女性だけであったはずはありませんが、候補者の擁立から有権者への働きかけに至るまで、「女性」の力を最大限に活用した選挙戦略が功を奏したことは間違いなかったと思います。
「女性が動けば選挙結果も動く」ということが、日本の選挙のセオリーとなっているのかどうか、政治学に疎いために詳らかにできませんが、単なる一有権者としての印象では、この1989年参議院選挙は、まさに「女性」が動かした選挙であったように記憶しています。
さて、その後の社会党がたどった運命はさておき、「女性が動いて選挙結果を動かした」ことが、その後あったのでしょうか?もちろん、個々の選挙区での当落のことではなく、政権の命運を決するような大きな選挙結果についてです。にわかには「この選挙」という風には思い浮かばないのですが。
しかし、今度の第47回衆議院議員総選挙(12月2日公示、12月14日投開票)こそ、日本の命運を決する選挙であり、「全ての女性よ、立ち上がれ」と言わねばならない時だと思います。
男性である私がこのように言うのは、他力本願のそしりを免れないという自覚は持ちつつ、子どもや孫を持つ、あるいはこれから持つ可能性がある、さらには母性を有する全ての女性に対し、「子どもたちに戦争のない未来を託すことができるかどうかは、あなたの1票(正確には選挙区と比例区を合わせた2票)にかかっているのです」と訴えたいですね。
・・・などと思っていたところ、去る11月15日(土)、札幌市において、「はたらく女性の全道集会実行委員会(事務局:道労連女性部内)」主催による「第48回はたらく女性の全道集会」が開かれ、同志社大学大学院ビジネス研究科教授の浜矩子(はま・のりこ)さんによる講演が行われたのですが、その演題が「安倍政権の正体〜妖怪は女性にしか倒せない!〜」というものであることを知り、是非その講演動画を皆さんと一緒に視聴したいと思い、ご紹介することとしました。
もちろん時期から考えて、この演題を決めた時点では、よもや年内に解散総選挙があるなどということは、講師も主催者も全く考えていなかったことでしょう。
結果として、非常に「タイミングが良過ぎる」講演会となりました。
「アベノミクス」の始めから、「アホノミクス」(その後「ドアホミクス」)という呼称を与えてその正体をあぶり出していた浜矩子教授が、「取り戻したがり病」に取り憑かれて「稼ぐ力」を取り戻そうとする妖怪(安倍政権)の本質的企みが、国民国家における「国民」と「国家」の立場を逆転させることであると喝破し、さらに、「経済」とは本来人を幸せにする営みであり、孔子の「心の欲する所に従って矩を踰えず」こそ「経済」の原理でなければならないのに、日本経済の病理としての「貧困問題」が厳然として存在するにもかかわらず、妖怪たちはあえてこれを見ようとしないことが明らかにされます。
そして、浜教授は、この妖怪を退治するために私たちに必要なものとして、
その1 差し伸べる手
をの2 抱き止める手
その3 握り合う手
という「3本の手」を提唱されます。
その「3本の手」の具体的な内容とは?それは、講演動画の1時間30分以降を是非視聴してください。
私は、この講演動画を視聴して、「経済」からものごとを考える視点を持つことの重要性をあらためて教えられたように思います。そして、「経済」は本来人を幸せにするものだというお話を聴きながら、思い出していたことがありました。
私が放送大学の学生であることは何度か書いていますが、基礎科目である「市民と社会を知るために〜名著に触れよう〜('08)」を受講していた時のことです。当時放送大学教授で、その後、同志社大学に転じられた経済学者・林敏彦氏が担当された講義において、ケンブリッジ学派の祖と称えられるアルフレッド・マーシャルの主著『経済学原理』が紹介されたのですが、その講義の冒頭で林教授は、以下のようなマーシャルの言葉(教授就任記念公開講義の最後の部分)を引用されたのです。
「たくましい人たちの偉大な母であるケンブリッジが世の中に送り出す、冷静な頭脳と暖かい心情を持ち、彼らを取り巻く社会的苦悩と取り組むためにその最善の能力の少なくとも一部を進んで捧げようと志し、上品で高尚な生活のための物質的手段を万人に解放することがどこまで可能であるかを明らかにするために、力の及ぶかぎり努力しないうちは決して満足に甘んじることのないようにと決心した、そういう人たちの数をいっそう多くしようと、乏しい才能と限られた力とをもって私にできうるだけの事をするというのが、私の胸中固く期している念願であり、また最高の努力でありましょう」(1885年)
「men with cool heads but warm hearts(冷静な頭脳と暖かい心情を持った人間)」を育てることが、経済学部教授となった自分に課された使命であると述べたこの言葉は、以後、「世界じゅうの経済学を学ぶ者の心得として語られるようになった」(林敏彦氏)ということです。
この言葉を知った私は深く感銘を受けるとともに、どうやら経済学者と言われる人々は、マーシャル教授の教えを信奉する人とそうではない人に別れているらしいということに薄々気がつきました。
もちろん、浜矩子教授が前者であることは言うまでもありません。
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