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岡田氏は「衆院選で、『安倍政権に白紙委任しない』という国民の意志を示す」と語った
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141127/plt1411270830003-n1.htm
2014.11.27
野党第1党の民主党は、次期衆院選(12月2日公示−14日投開票)でいかに戦うのか。岡田克也代表代行は連載「ズバリ直球」の特別インタビューに応じ、選挙戦への意気込みを語った。
──衆院選の争点は
「アベノミクスの是非は重要な争点だが、それだけを議論すれば大きな過ちを犯す。安倍自民党が勝利すれば、今後、際限なき原発再稼働や集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制の整備、憲法9条の改正など、重大な問題が推し進められる。それらについて『白紙委任しない』という国民の意志を示す選挙だ」
──消費税再増税の見送りは
「経済状況を考えれば、残念だが仕方ない。ただ、安倍晋三首相には2020年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス)を黒字化させる具体策が見えない。消費増税法の『景気判断条項』を削除するというが、リーマン・ショックのような事態が起きたらどうするのか。疑問が多々ある」
──アベノミクスをどう見るか
「深刻な事態に陥っている。金融緩和と財政出動、成長戦略による『3本の矢』だが、1本目の金融緩和によって円安にはなったものの、企業の海外進出で輸出は伸びず、輸入物価の上昇が国民生活を直撃している。2本目の公共事業は、資材高騰と人手不足を招いて民間投資を圧迫している。最も重要な3本目の成長戦略に至っては、完全に不発で成果がない」
──民主党の経済政策は何か
「わが党は『経済政策3本柱』を打ち出した。第1は、国民生活に十分留意した柔軟な金融政策。第2は、公共事業バラマキではなく人への投資だ。特に教育や子育てを支援する。第3の成長戦略では、医療や介護、環境・新エネルギー、農業を促進する。大胆な構造改革と中間層の再生がカギだ」
──野党間の選挙区調整が進んでいる
「維新の党とは、競合区が40からほぼ半減した。生活の党とも、おおむねすみ分けができた。各党とも政策はそれぞれ違うが、『巨大与党の暴走を止める』という問題意識は共通している」
──宿敵とされた、生活の小沢一郎代表との会談(20日)は驚いた
「選挙の責任者としてお会いした。民主党分裂以来、初めてだった。問題意識は一致している。いろいろあったが、飲み込んだ。鈴木克昌氏と小宮山泰子氏の復党が決まった。小沢氏の復党という話は一切ない」
──政権奪還を目指すのか
「まずは基礎固めだ。解散前議席は55。今回の衆院選で議席を上積みし、その次の衆院選で政権奪還を狙う。有権者から『自民党の受け皿は、民主党しかない』と思ってもらえるよう頑張る。少なくとも、政権へのチャレンジャーとしての権利を得たい」
──選挙への意気込みを
「安倍政権が続けば、4年後に国のかたちが変わってしまっている危険性がある。そのことを非常に深刻に受け止めている。今回の選挙は極めて重要であり、わが党は『今こそ、流れを変える時。』というキャッチフレーズを掲げた。有権者の方々にも、この怒りと危機感を感じてほしい」
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