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第41回赤旗まつりで八代亜紀さんに花束を手渡す志位和夫共産党委員長(右)=11月2日、東京都江東区の夢の島公園
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141124/plt1411241045002-n1.htm
2014.11.24
日本共産党が11月2日、東京都江東区の夢の島公園で4年ぶりに開いた「第41回赤旗まつり」は、『なみだ恋』や『舟唄』『雨の慕情』などの大ヒット曲でおなじみの八代亜紀さんが野外ステージのトリを飾り、空前の盛り上がりをみせた。志位和夫委員長も“共演”を果たし、大喜びの様子だった。しかし“前座”で志位氏が行った記念演説の中身たるや、「反日」一色に染まる韓国に媚(こ)びる姿勢が全開で、「韓国共産党」のお祭りと見まがうような光景だった。
覚悟をしていたとはいえ、会場に居合わせた筆者にとって、それはそれは長い1時間だった。
「この党を大きくすることに日本の未来はかかっている」と題した志位氏の記念演説は、安倍晋三政権が「亡国の政治」で暴走していると断言し、「国民の批判に一切耳を貸さない強権体質」「カネの力で政治をゆがめる金権体質」と切り捨てるなど、対安倍政権攻撃のオンパレードだった。
共産党の発表によると、この日、全国から夢の島公園に集まった党員、支持者らは約8万人。志位氏の記念演説の直後に同じ野外ステージに立つ八代亜紀さんを目当てに来た人々も少なくなかっただろう。メーンイベントたる八代さんのコンサートを楽しむための「場所取り」で、好むと好まざると志位氏の演説を聴かされた人も相当数に上ったに違いない。
それがどうであれ、志位氏は立すいの余地もなく会場を埋め尽くした聴衆から何度も大きな拍手を浴び、ご満悦の表情だった。
筆者には限りなく耳障りが悪かった志位氏の「ご高説」を、ここで逐一書き連ねるのもおぞましいので割愛する。だが志位氏がわけても悦に入って力説していた、自身の韓国訪問問題については触れておきたい。
志位氏は10月24〜27日まで、日韓議員連盟(会長・額賀福志郎元財務相)の訪韓団のメンバーの一員としてソウルを訪れた。ちなみに志位氏は同議連の副会長である。
同議連メンバーは、大統領府で、朴槿恵(パク・クネ)大統領と約50分間会談した。会談後、記者会見した額賀氏によれば、朴大統領は「韓日国交正常化50周年の記念すべき来年を、よい年にすることが重要。韓日関係は難しい状況にあるが、問題を解決せねばならない」「慰安婦問題を含め正しい歴史認識の上に立った両国関係の改善を図るべきだ」と述べたという。
しかし、10月8日に産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が朴大統領への名誉毀損(きそん)で在宅起訴された問題については、日本側から触れずじまいだったというからあきれる。
志位氏は27日に韓国側に請われて高麗大学で「北東アジア平和協力構想を語る」と題する講演を行ったが、そこでも前ソウル支局長問題には言及しなかった。訪韓前に保守系有力紙「朝鮮日報」や左派系日刊紙「ハンギョレ」といった韓国の主要メディアにインタビューを受けながら、ソウル支局長問題については、やはり素通りした。
この問題に関し、志位氏は10月9日の記者会見で「言論の自由、報道の自由は守られなければならない。言論による体制批判には言論で応えるのが、民主主義のあるべき姿だ。懸念と憂慮を持っている」と述べていた。党幹部は「志位委員長が記者会見で見解を表明したのだから、改めて言及する必要がない」と語るが、志位氏は韓国世論にその見解を直接訴え、発信する絶好のチャンスをみすみす逃したのである。
案の定、赤旗まつりの記念演説でも志位氏は訪韓の「成果」と「反響」をことさら強調しながら前ソウル支局長問題については黙殺を貫いた。
それどころか、朝鮮日報(10月16日付)が自身のインタビューと合わせて「反安倍の先鋒(せんぽう)に立つ日本共産党 『歴史ねつ造勢力に未来はない』」という特集記事を大きく掲載した紙面をわざわざ披露し、「私の記事の方が同じページの岸田文雄外相の記事より大きい」と皮肉ってみせた。
今も国家保安法で共産党を認めていない韓国に“歓待”されたことがよほどうれしかったのだろう。記念演説で志位氏は、自身が韓国で「厚遇」されたことを勝ち誇ったかのように、とうとうと語り続けた。
「100年以上の歴史をもつ高麗大学で日本の政党代表が講演するのは、私が初めてということだった」
「大学として大変重視し、歓迎していただいた。会場となった国際会議場には、立ち見も出る200人以上の研究者、学生、市民、日韓の記者が集まり熱気に包まれていた。私が1時間余り講演した後、質疑応答は予定の30分の2倍以上となり、温かい拍手や笑いが何度も起こる、心の通うものとなった」
「韓国での私の話には、たくさんの感想が寄せられたが、共通していたのは、ある若い女性が語った感想だった。『新しい希望を持つことができた。私が知っていた日本は安倍首相のことばかり。でも今日の話を聞いてそれとは別の日本がある、良心的、進歩的な考え方を持っている政党があることを知り、希望を持つことができた』と」
「韓国のみなさんにとって、日本というと安倍首相ということになる。安倍政権からは韓国国民の心の傷をえぐるような悪いニュースばかり流れてくる。日本とは永久に仲良くなれないのではないかという絶望感すらあったと聞いた。そういう中で日本共産党の存在を知った韓国の若いみなさんが『別の日本』『新しい希望』を見いだしてくれたのは大変うれしいことだ」
なんてことはない。韓国側は歴史認識問題をめぐり「反安倍=反日」でシンパシーを抱く日本共産党を持ち上げているだけだ。同党がそれに乗せられ、手放しで喜んでいる構図である。
志位氏は昨年5月、自著『日本共産党とはどんな党か』の韓国語版を上梓(じょうし)したほか、この10月には2冊目の韓国語の著書『新たな躍進の時代を目指して』を刊行した。
共産党の活動を禁止している反共国家・韓国で「赤旗」ソウル支局開設を悲願とする日本共産党としては、韓国側におもねるしかない。前ソウル支局長問題にほおかぶりを決め込む背景に、過剰な対韓配慮があることが透けてみえる。
「苦痛の1時間」を堪え忍んだところで、ようやく八代亜紀さんが登場した。
「すごい人。こんにちは。私、晴れ女なの…」。そう笑顔で切り出した八代さんは往年のヒット曲の数々を熱唱し、8万人の聴衆が「演歌の女王」の歌声に酔った。
最後に志位氏がステージに上がり、八代さんに花束を手渡した。『さざんかの宿』で知られる演歌歌手の大川栄策さんに風貌が似ているとされる志位氏と、演歌の女王とのツーショットだった。
八代さんが直前の記念演説を聴いていたかどうかは不明だが、「志位さんは頭がよくて話がおもしろい」と印象を語れば、志位氏も「若いときからファンでした」と“告白”する場面もあった。
そして八代さんが「一緒に頑張ろう。元気でね」と語り、会場を後にすると、聴衆から大きな拍手が巻き起こった。
筆者にとっては、アッとという間に過ぎた1時間のステージだった。直前のあの記念演説との「落差」はあまりに大きかった。
「志位氏は初めて八代さんと対面し、珍しく緊張していた。でも、あこがれの八代さんに会えて感激していた」と党関係者。志位氏自身は周囲に「八代亜紀さんの人気はすごかったですね〜」と興奮冷めやらぬ表情で語っていたという。
来春の統一地方選に向けての党員の決起大会にも位置づけられていた、赤旗まつりは「八代亜紀効果」で大盛況だった。次期衆院選の第1次公認候補者も発表、紹介された。くしくも、すわ衆院解散・総選挙の流れとなり、党関係者は「赤旗まつりはドンピシャリだった」と得意満面だ。
八代さんに対するギャラは「500万円」(党関係者)だったとされる。赤旗まつりの「チケット」となる一般券は前売りで2500円。当日券は2700円だが、4年前より200円も値上げした。学生などを対象にした割引券は2000円だが、500円も値上げした。「八代さんの高額なギャラを捻出するために値上げしたのではないか」(共産党ウオッチャー)という観測もまんざら的外れではない。
とにかく、この日だけで8万人が押し寄せたのだから、1人2500円として単純計算で2億円の事業収入を生み出した。費用対効果を考えればギャラの500万円は安いものである。
♪雨雨降れ降れ、もっと降れ…。初めてナマで聴いた八代さんの歌声が耳からなかなか離れないが、ふと「現実」に引き戻された。
一体、この政党はどこの国の政党なのか−。日本共産党は一日も早く朴政権に合法として認めてもらい、さっさと党名を「韓国共産党」に代えた方がいい。(政治部編集委員 高木桂一)
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