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日本は「5万人の中国共産党工作員」に狙われている
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141124-00746660-sspa-soci
週刊SPA! 11月24日(月)9時21分配信
元首相が立て続けに訪中し、APECで日中首脳会談が実現するなど、一見良好になっている日中関係。2年前には尖閣諸島国有化問題などで激しい反日デモが起きていたのが嘘のようだが、雪解けムードの裏には中国共産党のある思惑があった。
◆中国共産党のスパイは日本をどのように狙うのか?
10月22日、麻生太郎氏が中国の最高指導部メンバーと北京で言葉を交わし、10月29日には、同じく北京で福田康夫氏が習近平国家主席と会談した。日本側は首相経験者を立て続けに投入し、11月に北京で開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)では日中首脳会談が実現した。
振り返れば、’12年9月に野田政権が踏み切った尖閣諸島の国有化と前後して、中国では反日運動が勃発。その後、’13年3月に党・国家・軍の三権を掌握した習近平は、激しい対日姿勢を貫いてきた。
それがこの11月にはいよいよ雪解けの気配である。いったい中国でなにが起きているのか。中国共産党の意思決定過程の分析に定評のある、ジャーナリストの陳破空氏に聞いた。
「そもそも、’12年に中国の各地を席巻した暴力的な反日デモは、法政委員会書記(国内治安責任者)の周永康が習近平を揺さぶるために仕掛けたもの。また、軍の制服組トップだった徐才厚らは、対外的に強硬な態度で軍の既得権を守ろうとしました。政法委員会と軍部の二重の圧力を受けた習近平は、日本を叩くしかなかったんです」
つまり、習近平が日本に対して強硬姿勢をとってきたのは、党内の権力闘争が原因だというのだ。
「2年間の権力闘争を経て習近平は周永康と徐才厚を倒し、自己の権力を固めたうえ、軍内部での『反・腐敗』キャンペーンによって軍をコントロール下に置きました。中国経済は減速傾向にあり、不動産バブル崩壊のリスクも囁かれています。そのなかで日本企業の対中投資の引き揚げが加速すれば泣きっ面に蜂。習近平が反日政策をとる理由はもうありません」
だが、中国共産党は、たとえ表面上は握手を求めつつも、水面下で攻撃の手を緩めない。また、約束破りの常習犯でもあり、彼らとの友好には細心の注意が必要だ。
例えば、普通選挙を求める学生たちが中心市街を占拠し続けている香港。’97年に英国から中国に返還された際には、一国二制度のもとで香港人による高度な自治が保証されていたはずだが、いまやほぼ中国に呑み込まれている。
「香港には非公然の中国共産党員が10万人単位で存在し、一説によれば40万人ともいわれています。彼らはスパイとして各界に潜り込んでおり、香港特別行政長官の梁振英もとっくの昔に中国共産党に取り込まれた地下党員です」
また、台湾においても活発な工作が行われている。
「台湾に潜入している中国共産党のスパイも10万人以上。メディア、教育、軍、政府など各界に広がったスパイが度々検挙されており、軍事情報に限らず経済情報も工作活動のターゲットにされています」
下記の表のように、中国人による知的財産権ドロボーは世界各国で横行しており、中国共産党が国策として経済情報の収集を強化しているのが窺える。
⇒【表】中国による主な工作活動 http://nikkan-spa.jp/750460
「台湾における最新の大きなスパイ摘発事例は、’14年8月のこと。台湾側の対中交渉機関である台湾行政院大陸委員会の特任副主任委員の張顕耀が更迭されました。彼は台湾における対中政策のナンバー2にあたる高官です」
中国を警戒している台湾ですら、政府高官や軍上層部に多数の工作を受けているとなれば、「スパイ天国」の日本に、中国共産党のスパイがいないはずがない。
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日本は「5万人の中国共産党工作員」に狙われている【後編】
http://nikkan-spa.jp/746661
2014.11.24 週刊SPA!
元首相が立て続けに訪中し、APECで日中首脳会談が実現するなど、一見良好になっている日中関係。2年前には尖閣諸島国有化問題などで激しい反日デモが起きていたのが嘘のようだが、雪解けムードの裏には中国共産党のある思惑があった。
◆「民主活動家」を名乗ったスパイも暗躍
中国を警戒している台湾ですら、政府高官や軍上層部に多数の工作を受けているとなれば、「スパイ天国」の日本に、中国共産党のスパイがいないはずがない。
「中国共産党の対日スパイ活動は歴史が古く、記者、外交官、学者、留学生などの身分でスパイ活動を行う者は現時点で3万〜5万人です。例えば’12年に日本のメディアでも報じられた、中国大使館書記官の李春光。彼は防衛関係者や農林水産関係者をはじめ、政財界に広い人脈を張ってスパイ活動に従事していました」(ジャーナリストの陳破空氏、以下同)
日本在住の「中国民主活動家」を名乗る中国人にも要注意だ。
「民主化を掲げつつも、実は中国共産党のスパイとして日本の政界やメディアに接触して情報を盗み取り、世界各地の中国民主化運動を監視する役目を負っています」
また、日本人を協力者に仕立てる場合には、おなじみのハニートラップが用いられる。
「中国共産党は『美人局』で日本の外交関係者に接触することがしばしばあります。最も有名な事件は’04年に上海総領事館の事務官が、中国人女性スパイの美人局にハマり、その結果、彼はスパイに加担させられるのを苦にして自殺してしまいました」
これでは習近平の友好ムードを信用するなど馬鹿げている。そもそも、9月以来、日本の小笠原諸島に中国漁船が大量に出没しているのも、実は中国共産党の対日工作の一貫だと陳氏は指摘する。
「表面的には貴重なサンゴを盗もうとしているように見えますが、漁船の数は日増しに増え、100t級の鉄筋鉄骨の大型船まで登場していることから、中国政府が漁民に船を提供している可能性が濃厚です。しかも、これらの民間の中国人漁民のなかには、漁民に扮した中国共産党の特別工作員が混じっていると見るべきです」
中国は尖閣諸島どころか、日本の小笠原諸島に対しても領土問題を主張しようというのだろうか。
「これはケ小平が得意とした交渉テクニックです。自分で火をつけておいて、『消してほしければお前は俺の言うことを聞け』と譲歩を迫るやり方です。例えば、中国共産党は尖閣諸島をめぐる交渉でこう言うでしょう。『我々は、中国漁民を小笠原諸島付近へ行かせないようにしよう。その代わり日本は我々の漁民が尖閣諸島付近の海域で操業するのを許す(あるいは黙認する)べきである』」
我が国の外交担当者には、先を見据えた対応を期待したい。
【陳破空氏】
’63年、四川省生まれ。中山大学で教鞭を執っていた際、民主化運動の中心的存在として天安門事件に参加。2度の投獄を経てアメリカに亡命。現在はニューヨーク在住。著書に『赤い中国消滅』(扶桑社刊)や『日米中アジア開戦』(文春文庫)
取材・文/SPA!中国特捜班
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