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アダ名は「もうひとりの松島みどり」/(C)日刊ゲンダイ
12・14 激戦区の当落と直前情勢 <東京1区>実績ゼロで右往左往…山田美樹議員に地元の悪評
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155064
2014年11月19日 日刊ゲンダイ
安倍首相の失政隠し解散に多くの自民党議員は慌てふためいている。中でも悲惨なのが、マトモな選挙地盤も政治実績もない1回生議員だが、東京1区の山田美樹衆院議員(40)もそのひとりだ。
東大法卒、コロンビア大でMBA、通商産業省を経て、エルメス・ジャポンへ。絵に描いたような経歴で、引退した与謝野馨元官房長官の後釜に座ったのだが、「次はない」とみられている。
前回はあれだけ民主党への逆風が吹いていたのに、山田の得票は8万2013票。対抗馬の海江田万里・民主党代表は8万879票。海江田の惜敗率は98・62%だ。
フツーならば肝を冷やすところだ。勝利に浮かれず、ふんどしを締め直し、地元活動に精を出す。これが当たり前なのに、山田は相変わらず、地元に浸透していない。「地元では『もうひとりの松島みどり』といわれている」(地元選対関係者)というからヒドイものだ。
「ウチワの松島さんも東大卒ですが、学歴を鼻にかけて、人の言うことに耳を貸さないものだから、地元の選挙民には嫌われている。山田さんも同じようなところがあるんですよ。ギスギスした顔までそっくり、なんていわれています」(同)
事務所には5人のスタッフがいるが、前回選挙の経験者はいない。そのため、いきなりの解散に「まず何をやればいいんでしょうか?」と聞いて回っているありさまだ。学会へのパイプもなく、誰に挨拶をしていいのかもわからず、オタオタしている。頼みの綱は旧与謝野支援者たちだが、引退後、グリップが利かなくなっているうえに、山田の評判が悪すぎるものだから、積極的に動こうとしない。
「東京1区ではこの間の新宿区長選で与謝野さんが支援した前都議の吉住健一氏が当選した。ふつうだったら、山田氏に追い風になるところですが、区長選での動きが鈍かったものだから、逆に評判を落としている。東京都議会のドン、内田茂都連幹事長も頭を抱え込んでいますよ」(地元選挙関係者)
かくて、今度は民主党代表の海江田が盤石。安倍チルドレンが1区で苦杯をなめれば、全国で1回生の討ち死にや、野党が1区を制する1区現象が起こるかもしれない。安倍自民党にとって、東京1区の敗北はアリの一穴になりそうだ。
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