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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141122/plt1411221000001-n1.htm
2014.11.22
安倍晋三首相は21日午後、衆院解散を断行。消費税再増税の見送りや、アベノミクスの評価などを争点に、永田町は「12月2日公示−14日投開票」の総選挙に向けて一気に走り出した。政治評論家の小林吉弥氏による最新の政党別獲得議席予測では、自民、公明与党は勝敗ラインである絶対安定多数(266議席)は確保するが、解散前に比べると勢力は縮小し、最大で56議席を失う。野党は選挙区調整が進んでおり、海江田万里代表率いる民主党が議席を増やしそうな情勢だ。
「決断の日」に臨む安倍首相は午前9時前、紺色のスーツに黄色のネクタイ姿で、官邸隣にある公邸を歩いて出た。霜月(しもつき)の青空を時折見上げながら官邸に入り、待ち構えていた報道陣に心境を問われると、一瞬だけ笑みを浮かべ、「はい、おはようございます」と右手を上げて応じた。
菅義偉官房長官は閣議後の記者会見で「常に緊張感を持って対応したい」と強調した。
一方、民主党の枝野幸男幹事長は日本外国特派員協会での講演で「大義が見いだせないままの解散だ」と述べ、安倍首相の判断をまた批判した。
政権交代のチャンスであるはずの解散・総選挙に対し、野党が異議を唱えるという奇妙な構図の選挙になりそうだが、結果はどうなるのか。
小林氏による議席予測は別表の通りだ。野党の候補者調整については、バッティングが予想されていた選挙区のうち5割程度で一本化が成功すると仮定した。28日に解党するみんなの党や、生活の党から移動があると予測されるため、民主党の議席数は幅を持たせた。
与党では、山口那津男代表の公明党は現有議席をほぼ維持するものの、安倍首相が率いる自民党は27〜54議席減となった。小林氏はいう。
「集団的自衛権の閣議決定以来、自公の選挙協力の緩みが指摘されたが、自民党推薦候補が敗れた沖縄県知事選、那覇市長選(いずれも16日投開票)の結果は、協力態勢が再構築できていない実情を浮き彫りにした。この大敗ムードは尾を引く。選挙基盤が弱い自民党1期生を中心に落選が相次ぐだろう。連立与党で絶対安定多数を確保しても、自民党単独で安定多数(249議席)を切った場合は、安倍首相の責任論が噴出する」
「自民党が特に大きな打撃を受けそうなのが、民主王国の北海道だ。町村信孝氏(5区)、堀井学氏(9区)、中川郁子氏(11区)、武部新氏(12区)以外は厳しい戦いを強いられるだろう」
対する野党は、ようやく尻に火がついたのか、各党間の選挙協力が進み始めた。
海江田代表率いる民主党が、295ある選挙区のうち約半数で立候補予定者が決まっていない現状を逆手に取って、空白区を折衝の材料に使うことで他党との調整に乗り出している。
民主党との協力には否定的だった橋下徹共同代表(大阪市長)率いる維新の党も、「民主党の“一部の人”となら組める」(松井一郎幹事長)と態度を軟化させてきた。実際、両党が激突する見通しだった宮城1区では、維新の林宙紀(ひろき)氏が宮城2区にくら替えし、1区に民主党の郡和子氏が出馬する−というすみ分けがまとまった。小林氏が続ける。
「候補者調整の結果、議席を大きく伸ばしそうなのは民主党だ。候補者を一本化する場合、前回衆院選での得票数上位者が選ばれることが多いため、民主党候補が『野党統一候補』となる選挙区が増える。前出の北海道のほか、都市部の東京都や埼玉、愛知県でも民主党が回復すると予想される」
「ただし、今後も順調に調整が進むかは見通せない。民主党は積極的に進めたいと考えているが、維新が難色を示す選挙区があり、足踏み状態にある。両党が足を引っ張り合い共倒れするケースも多々出てくる。両党の調整はまだ一波乱ありそうだ。このいかんで野党の伸長が決まる」
その維新は、橋下氏が衆院選に出馬するかどうかで、議席数が大きく変わりそうだ。「橋下氏が出れば、他の維新候補の票の上積みにもつながり、解散前の議席を上回る可能性もある」という。
一方、浅尾慶一郎代表率いるみんなの党が解党する余波で、同党の比例票が自民、民主両党に流れることが予想される。前回の予測(11日発行号)で「50〜60」だった自民党は「59〜66」に、「30〜35」だった民主党は「50〜55」に増えた。
「特に勢いが強い政党があったり、注目候補がいれば別だが、そうでなければ比例票は大政党に流れるという傾向がある。みんなの衆院議員の多くは民主党に合流すると予想されるが、合流した議員の数に応じて比例票が民主党に移るということにはならない。みんな出身者の選挙区での当落は、党の後押し以上に、候補者個人の人気や評価によって決まるだろう」
解党を主導した浅尾代表は「改革勢力の結集を果たすことが、責任を果たすことだ」と選挙戦後の野党再編に意欲を示している。だが、解散・総選挙を前に「コップの中の争い」に終始した姿には、有権者から冷ややかな視線が送られそうだ。
この予測通りならば、永田町はどうなりそうか。
小林氏は「自公政権は来年の通常国会に揺らぐことなく臨むことができる。ただ、安倍自民党の票のとり方によっては、集団的自衛権の関連法案の審議に入ったとき、公明党が強気に出て迷走する可能性が出てくる」と語る。
12月14日に笑うのは、どの政党か。
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