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2014年11月22日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆衆議院の伊吹文明議長が11月21日午後1時10分すぎ、本会議場で天皇陛下から下された衆議院解散詔書を読み上げて解散宣言した。安倍晋三首相が18日、解散を正式表明して3日目となる。
安倍晋三首相は、「結果主義者」である。何事もプロセスよりも「結果を重視」する。このため、常に「結果を出す」という言葉を連発する。結果が正解でなければ、評価は「0点」ということだ。これは、「0と1」の2進法で計算されるIT社会の特徴的な思考方法である。
しかし、大学の入学試験によっては、結果が間違っていても、途中の計算が間違っていなければ、点数をつけてもらえる採点方法が採用されている。安倍晋三首相は、おそらく2進法的思考方法に価値を認める家庭教育のなかで育ったのであろう。父・安倍晋太郎元外相から「東大法学部に入れ」と言われ続けて、父が描いていた夢を結果的に果たせなかったことが、よほどトラウマになっているのかも知れない。
◆埼玉新聞のコラム「さいたま抄」(11月20日付け)が、こんなことを書いている。
「首相の政治手法も問われる。民主党政権時は『決められぬ政治』が批判を浴びたが、今は首相の『決めすぎる政治』に与党内からも戸惑いの声が漏れる」
結果を重視し、結果を出すまでのプロセスをあまりにも軽視しすぎる結果、安倍晋三首相は、最初から「答え」(結果)を見つけ出しておいて、この答えを国会議員のみならず国民全体にムリヤリ押しつけようとしてきた。この結果、「決めすぎる政治」という批判を受けているのだ。
東京大学大学院法学政治学研究科の藤原帰一教授(国際政治学者)は、朝日新聞11月18日付け夕刊「3面=文化面」の「文芸・批評」―「時事小言」欄で、「■短期の成果求める政権 安倍外交、二つの顔」と題して、以下のように述べている。
「失敗する公算の高い課題について短期のうちに成果を求めようとアクセルを踏み続ける意味が、私には理解できない。長距離走で成果を期待されながら、短距離走で躓いてしまう。この特徴は外交ばかりでなく、政権の失速を恐れて選挙に踏み切る内政にも共通しているようだ。それでは政権安定も期待できないし、日本政府がようやく各国から得た政治的信頼をつなぎ留めることもできないだろう」
安倍晋三首相は、結果を求めて「拙速」を貴ぶあまり、多くの国民有権者の「体内リズム」を狂わせている嫌いがある。端的に言えば、ついていけないのである。それにもかかわらず、「対立軸」がはっきりしている政策テーマについて、一方的に国民有権者に結論を押しつけ、「白紙委任」を求めようとしている。これが今回の衆院解散・総選挙である。
◆政界はいま、「新しい国づくりを目指す勢力」と「戦前の日本を、取り戻す勢力」に分かれて、激しく対立し、覇を競っており、「3大対立軸」をめぐってせめぎ合っている状況にある。
@世界統治観の対立=国連中心の平和と秩序維持派(地球連邦政府・地球連邦軍)VS米英の多国籍派(多国籍軍)
A文明史観の対立=原発ゼロVS原発推進
B生活観の対立=国民の生活が第一VS企業利益優先
この3大対立軸において、安倍晋三首相は、「戦前の日本を、取り戻す勢力」の代表として、次の政策について、国民有権者に「白紙委任」をさせようとしている。
@ 世界統治観の対立=米英の多国籍派(多国籍軍)、特定秘密保護法施行(12月10日)、集団的自衛権行使容認・憲法解釈変更・閣議決定強行、武器輸出容認。
A文明史観の対立=原発再稼働推進、使用済み核燃料廃棄施設建設。
B生活観の対立=企業利益優先、消費税増税(8%→10%へアップ)、アベノミクス政策、法人税減税、福祉切り捨て。
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