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今回の解散どう名付ける? 「野党殲滅」「今のうち」「勝てるとき」「列車名再確認」…
http://www.sankei.com/politics/news/141121/plt1411210069-n1.html
衆院解散にはこれまで、さまざまなネーミングが付けられてきた。「バカヤロー」(昭和28年)や「死んだふり」(61年)、「郵政」(平成17年)などが記憶に残る。投票まで23日。各界の識者に今回の解散を命名してもらった。
「月刊WiLL」編集長の花田紀凱さん(72)は「野党殲滅(せんめつ)解散」と命名した。その理由について、「民主党政権がやっていたことと自公政権が今やっていることを比べると、きちんと状況を把握すれば自公しかないとすぐ分かる」と説明。野党の現在の状況について「立候補調整とかいっているけれど、政策も違っていて野合でしかない」と話した。
「今のうち解散」と名付けた米カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバート氏(62)は「消費税率引き上げ、原発再稼働など世論を分ける問題を抱えているが、2年後はどうなっているか分からない。支持率の高い今のうちに解散して過半数を獲得し、難しい問題に取り組もうとしている」と分析した。
政治評論家の有馬晴海氏(56)のネーミングは「勝てるとき解散」。「衆院議員の任期切れの2年後にどのような“風”が吹くか分からない。野党の足並みがそろわず、民主党が何の成果も出せていない今なら勝てると踏んだのだろう」と説明する。有馬氏は安倍晋三首相が長期政権を視野に入れているとの見方を示した上で、「悲願の集団的自衛権にじっくりと取り組めるし、東京五輪も見据えていると思う」と話す。
人気ゲームソフト「ドラゴンクエスト」の音楽を手がけた作曲家のすぎやまこういち氏(83)は、精力的に安全保障の問題に取り組む安倍首相をドラクエの主人公になぞらえて「勇者が国を思い踏み切った解散」。「景気の先行きを見通すという大義、中国や韓国に対して日本をどう守っていくかという大義がある。それを完遂するための解散」と指摘する。
「迎合・棚上げ解散」と批判するのは直木賞作家の黒川博行氏(65)だ。「何が目的か読みにくく大義がない。拉致問題で成果がなくたたかれる前に、選挙をしたかったのだろう」と手厳しい。
鉄道工学が専門で北海学園大教授の上浦正樹氏(64)は「列車名再確認解散」と名付けた。「安倍さんは指導力を発揮しているが、まだつぼみの段階。その方向性を改めて確認するいい機会」というのが理由だ。
[産経ニュース 2014/11/21]
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