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子分の移籍を容認した小沢氏
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141121/plt1411211543004-n1.htm
2014.11.21
生活の党の小沢一郎代表は20日夜、民主党の岡田克也代表代行と都内で会談し、小沢氏側近の鈴木克昌幹事長と小宮山泰子国対委員長が離党し、民主党に移籍することで合意した。生活の看板で衆院選を戦うことが難しいとみて、「議員の生活が第一」とばかりに古巣にすがったというわけだ。「剛腕」の異名はもはや見る影もない。
「新党結成を模索したが、時間切れで無理になった。それぞれが衆院選で勝ち残れるよう考えてほしい…」
小沢氏は19日、党所属議員らと個別に会い、他党からの衆院選出馬を容認する考えを伝えた。
小沢氏はかねてから「野党がまとまらないと自公与党に勝てない」と唱え、気脈を通じた間柄である輿石東参院副議長らを介して民主党に秋波を送ってきた。
しかし、民主党時代、側近議員を率いて党内をかき乱し続けた小沢氏に対する党内の“アレルギー”は根強い。自身の存在が足かせになっていると感じ取った小沢氏は、民主党への合流を希望する側近議員を移籍させる方向で、民主党側との調整に動いた。
現時点では、現職の離党者は鈴木、小宮山両氏にとどまるとみられ、生活は存続する方向。両氏が離党すれば、同党は衆院5人、参院2人となる。
小沢氏の凋落と重なるように、新潟5区での民主党公認が決まっていた田中真紀子前文科相は、衆院選に立候補しない意向を海江田万里代表に伝えた。小沢氏は真紀子氏の父、角栄元首相を「政界の父」として慕っていた。
今回の小沢氏の動きについて、評論家の屋山太郎氏は「党勢が低迷し、側近が逃げ出したとなれば格好がつかない。小沢氏もようやく『もうダメだ』と先が読めたのだろう」と推測し、こう断じた。
「小沢氏は『増税反対』『反原発』といった与党と真逆の政策を意識的に掲げてきた。相手の出方を見て、反対の方向を示すことが政治だと思っていたのだろうが、こんな安易な発想に国民がついていくものか。小沢氏にもはや影響力はなく、政治生命は終わったに等しい。晩節を汚したもいいところだ」
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