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下村文科相 関連団体の事務所 届け出住所に存在せず/家賃支出の記載なし 規正法違反の疑い
「しんぶん赤旗」 2014年11月21日 日刊紙15面
<写真>博友会の事務所があるとされる中野区の雑居ビル(画像は一部修正)
下村博文文科相の政党支部に毎年、多額の寄付をする下村氏の関連政治団体「博友会」が、雑居ビルに住所を置きながら家賃を払っていないなど不可解な実態が20日、都選管が発表した2013年分の政治資金収支報告書と本紙の調べでわかりました。こうした「博友会」の活動実態は、政治資金規正法違反の疑いがあります。
下村氏の政策秘書が会計責任者を務める「博友会」は、JR中野駅そばの雑居ビル4階を「主たる事務所の所在地」として東京都選挙管理委員会に届け出ています。本紙が、このビルを訪ねると4階には、下村氏が代表を務める政党支部「自民党東京都第11選挙区支部」に12万円(l3年)の寄付をしている学習塾運営会社と、関連会社が入居し、「博友会」の事務所は確認できませんでした。
学習塾運営会社は、本紙の取材に「4階フロアはすべて、こちらで占有しています。博友会に事務所を貸したことはない」といいます。
博友会の政治資金収支報告書にも、家賃の支出がありません。
さらに、博友会の電話は、東京都板橋区にある「第11選挙区支部」や下村氏の資金管理団体「博文会」と同lじ番号です。
博友会のこうした不可解な実態は、政治資金規正法違反の疑いから免れません。
仮に、事務所を塾運営会社内に置いているとすれば、事務所の無償提供として政治資金規正法の寄付に相当します。同法では、政党支部以外への企業からの寄付は禁じられており、違反にあたります。
事務所もないのに、この雑居ビルを「事務所」として届け出ていた場合は虚偽記載となり、同法違反の疑いがあります。
下村氏の事務所からは回答がありませんでした。
「規範」破り大規模パーティー 下村文科相と石原前環境相
閣僚にたいし在任中の政治資金パーティーの自粛を求めた「規範」を無視し、下村博文文部科学相と石原伸晃環境相(当時)が大規模パーティーを開催していたことが20日、わかりました。
収支報告書によると、下村氏は文科相に在任中の2013年に関連する三つの政治団体それぞれで、1日で1000万円近い収入をあげた大規模な政治資金パーティーを開催しました(図)。
環境相だった石原氏も、支部長をつとめる「自民党東京都第八選挙区支部」が1回の政治資金パーティーで968万円の収入。博友会が2団体80万円のほかは、パーティー券購入者の氏名が1人もわからない不透明なも
のとなっています。
01年に閣議決定した「規範」は、「国民の疑惑を招きかねないような大規模なものの開催は自粛する」と定めています。
閣僚は就任時に、この「規範」を守ることを誓わなければなりません。
安倍内閣の主要閣僚である下村氏や、自民党の派閥領袖の石原氏が、「規範」を無視していることは、自民党の金権体質の深刻さを示すものといえます。
本紙の取材に石原氏の事務所は「政党機関紙からのご質問にはお答えしておりません」としています。
実態隠しの意図か/神戸学院大学・上脇博之法科大学院教授の話
「博友会」が届け出のビルに入居していないとすれば、なぜ所在地をそこに定めたのか。
考えられるのは、「博友会」がお金を集めるためだけのペーパー(書類だけの)団体の可能性です。下村氏の政党支部などと、住所を別にするなど、下村氏の関連団体だと、実態をわかりづらくする意図もう、かがわれます。
閣僚2人のパーティー開催は、明らかに「規範」に反するものです。一晩で数百万円の利益をあげる政治資金パーティーは市民常識とかけ離れたもの。閣僚は、国会議員とは違う地位にあり、重大な許認可権限を持ちます。自らで「規範」を課しながら、厳格に守っていないことは、国民をあざむくものといえます。
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