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選挙での争点は本来どうあるべきか?
今回の総選挙の争点としていろいろなものがあげられている様子だ。しかし、どうも、総じてあまりに楽観的と思う。今回の選挙の本来の争点は次のようなものになるはず。
1.対米追従を今後どうするか。既にアメリカによる日本優遇は終わっている。今後、対米関係を見直して、地球及びアジアの一国としてどうやって行くのか、そのことが議論されなければいけない。TPPの問題もある。
2.財政赤字をどうするのか。既に毎年40兆円とか50兆円の新規借金が積み上がっている。借金の合計額は国のものだけで1000兆円を超えている。消費増税が話題になっているが、税は消費税だけではなく、所得税や相続税、固定資産税その他その他いろいろある。どういった税制が今必要なのか、それを議論しないといけない。
3.エネルギー政策と農業政策。化石燃料はほぼ100%が輸入、食糧は60%程度が輸入に頼っている。今後円安に向かうことは確実で、数年以内にも自立化に向けて舵を切らないと、日本経済は円安による輸入物価高で一気に壊滅する。地熱開発を大規模にやるしかないはず。
4.3と関係があるが、脱原発をどう進めるか。日本全体が地震の活動期に入っていることは確実で、どのような地震予測をするのかという意味でもある。地震衝撃波の存在を認めるべきだ。また福島第一原発事故をめぐる被曝被害の問題も今後深刻化する。
5.4と関係があるが、首都直下地震など大規模災害が今後頻発するはずで、どのような形で災害補償をやっていくか。首都機能移転、公営住宅などの問題。
6.少子高齢化にどう対処するか。特に地方の人口減少が問題。これには地方交付税の問題があり、将来的に地方交付税制度自体の廃止が行われるはず。
全体的に、まだ戦後ずっと続いてきたアメリカによる日本優遇時代の記憶が残っている方が多い様子で、議員定数の問題だとか、秘密保護法の問題だとか、消費税値上げだとか、またはアベノミクスだとかが争点としてあげられているが、どれもこれも現状の危機を見ていない。高齢化一つとってみても、家族に一人でも認知症の方が居た場合のその負担の大きさを多分多くの方が理解されていない。円安にしても、半年程度で1ドル150円は行く可能性があるし、下手をしたら1ドル200円程度になっても不思議はない。
日本は二つの意味で何時でも破綻に瀕する可能性がある。どちらも国際的な金融規制であるバーゼル規制の問題。まず、国債のリスク資産化が実行されると、一気に日本の経済は行き詰る。現在、国債や県債などの公債はリスクゼロの安全資産として会計上分類することになっている。つまり、リスク資産がどの程度あるかを示す自己資本比率の計算の時に、公債は全てリスクゼロとして扱うことに現状はなっているが、これが、例えばGDP比で国債発行累積額が100%を超えている場合は累積額の10%をリスク資産とみなし、リスクウェート5%をかけるというようなルール改正がされる可能性は常にある。もう一つはオペレーショナルリスクだ。業務継続リスクということで、犯罪やテロ、または大規模な自然災害などで業務継続が出来なくなるリスクのこと。日本の場合、原発事故や大地震など災害リスクは実際に大きい。こういった形での災害リスクを自己資本比率の計算時に算入せよという国際会計の改訂がされる可能性もある。国別にリスクウエートが決められて、災害で被害を受ける固定資産に対し、日本は火山国地震国なので15%、アメリカはそういったリスクがあまりないので5%でいいというような感じだ。まだ、こういった動きはあまり表面化してはいないが、バーゼル規制自体の見直しは常時されていて、この11月にもいくつか発表がされている。そのことは、金融庁の「バーゼル銀行監督委員会」( http://www.fsa.go.jp/inter/bis/bis_menu.html )を見ればわかる。
2014年11月18日20時25分 武田信弘
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