http://www.asyura2.com/14/senkyo174/msg/693.html
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「財務省の奴ら!」安倍総理がいらだちを表す財務官僚のやり口〈週刊新潮〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141118-00010004-shincho-pol
「週刊新潮」2014年11月20日号
前回記事
突然の選挙モード 号砲を鳴らしたのはナベツネか?〈週刊新潮〉
http://www.asyura2.com/14/senkyo174/msg/682.html
11月9日読売新聞朝刊で降って湧いた解散・総選挙のニュース。この“スクープ”とも言い難い報道の裏には渡辺恒雄主筆の意向があったということは弊誌記事「突然の選挙モード 号砲を鳴らしたのはナベツネか?」でお伝えした。報道を受け永田町もマスコミも一気に“選挙モード”に突入。既に臨戦態勢である。
上がってくる経済指標はことごとく、増税の先送りを暗示させる。しかし増税を先送りすれば、三党合意を破棄したと見なされ、新たに消費税増税法案を作り直して来年度国会で通さなくてはならない。そのため、先送りの判断とアベノミクスの成果を掲げ、国民に信を問う、といったところが解散・総選挙が行われると報じる読売の理屈だ。
だが、何と言っても気になるのは、肝心の安倍総理の胸中である。解散権を握り、政治日程を操る安倍総理は、本気で解散という伝家の宝刀を抜くつもりなのだろうか。
11月9日の午前、安倍総理は羽田空港で、
「解散については全く考えていません」
と読売新聞の記事を否定してみせると、そのまま中国に発っている。だが、そんな言葉とは裏腹に、
「このまま、なし崩しに増税してしまおうという動きを一番嫌がっているのが安倍総理なんですよ」
と明かすのは、官邸関係者だ。
「いま、安倍総理を取り巻く官邸の主要メンバーは、菅官房長官を除いて、大半が“増税推進派”になっています。旧大蔵省出身の加藤勝信官房副長官はもちろん、経産省出身の側近秘書官まで増税を容認するようになっているのです。それと言うのも、10%の消費税増税を実現したい財務省が、官邸スタッフや増税反対の議員に対して総力で“切り崩し”に奔走しているからです。これに業を煮やしたのか、11月上旬、総理が突然、“やりたいようにやってるな! 財務省の奴らは”と漏らしたことがありました。乱暴な口ぶりなので皆ギョッとしましたが、それほど総理の身近なところまで財務省の息がかかっているわけです」
一方、これに対抗するため、菅官房長官の肝いりで立ち上げたと言われるのが、増税延期を主張する議員らの「アベノミクスを成功させる会」だ。10月22日には本田悦朗内閣官房参与を招いて“増税を1年半遅らせるべし”と気勢を上げたが、会はすぐに切り崩しのターゲットになった。当初、45人いたメンバーは1人また1人と財務省に説得され、3分の1まで数を減らしたと言われている。
メンバーである代議士が言うのだ。
「僕のところには“レクの申し出”という名目で、財務省の課長補佐クラスが数人でやって来ました。“先生、お忙しいところ恐縮です”とあくまで低姿勢です。そして、10センチもあろうかという資料を揃えて、こんこんと増税の意義を説明してくる。“このままでは国債が暴落する危険性があるんです。どうかご理解ください!”と頭を下げてね。一回だけでなく、何度も説得を受けた人もいます。それで根負けしてしまうのです」
ソフトながらも外堀を埋めて来る財務省のやり方に、安倍総理は苛立ちをあらわにすることもある。
「総理は、香川俊介事務次官ら財務省の役人たちがぞろぞろと官邸に説明しにやって来るのを見て、“大名行列みたいだな”と露骨に嫌な顔をすることがあります。また、“怒鳴っても怒っても、奴らはやって来るんだ”と漏らしていたこともある。増税の決定権を搦め捕ろうとする財務官僚に対して、明らかに警戒しているようでした」(先の官邸関係者)
敵は野党だけでなく、身内の霞が関にもいる。解散・総選挙というニュースが飛び出した背景には、こうした官邸内の事情もあったのだ。
「特集 12月21日投開票!? 『安倍総理』出血大博打で誰が笑うか?」より
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