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2014-11-16 09:59:19
安倍という男が解散・総選挙を打つほかなくなり、12月選挙を確定させられる週になりました。今回の総選挙は、安倍という男のペースで進んでいるように見えます。
しかし、そうでしょうか。今回の選挙は、安倍氏が「総選挙に逃げ込まざるを得なかった」というのが真相といえます。安倍なる男が「選挙は楽勝」と気楽に構え、ホイホイ・ムードに浸っていると、えらい目に遭うのではないでしょうか。また、えらい目に遭わせる選挙にしたいものです。
安倍氏は、消費税増税問題で決断すると繰り返し言明しておきながら、結局決断できなくなったため、それをごまかすために総選挙という時間稼ぎに逃げ込まざるを得ませんでした。安倍という男がキャッチフレーズにしている「決める政治」なるものが、いかにいい加減なものであるかを露呈した結果の選挙でもあります。
そして、安倍氏の政治の本質は、「カネもうけ第一主義」です。金権・拝金主義です。「デフレからの脱却」を錦の御旗に、「成長戦略、3本の矢、金融緩和、財政出動、経済特区」などの言葉を撒き散らしてきましたが、これらはすべて「カネもうけ」が本質です。
それも、「恵まれない者から巻き上げ、持てる者を優遇する」というように、まことに偏ったやり方が主流になっています。そもそも消費税を上げて得た財源は、本来の社会福祉に回すという約束はごくわずか名目だけで、その財源の多くは「法人税減税」をはじめとする持てる者たちで山分けする方式になっています。
そうした荒っぽい政治を、多数をフルに使ったゴリ押しで進めてきました。集団的自衛権や特定秘密保護法も、議論はそこそこに「採決、採決」で押し通してきました。とても、民主主義の体をなしていません。
安倍流の政治は、別の見方をすれば、「株式会社方式」といえます。日本という国家を、まるで株式会社のようにコントロールしています。株式会社では、社長というトップの意向に従わせるシステムです。決断の速い上意下達方式です。そこでは、議論を尽くす民主主義は邪魔なのです。
安倍流政治は、「白ネコであれ、黒ネコであれ、カネ儲けするネコはいいネコだ」なのです。言うことを聞かないヤツは、どんなに正論を主張していても、排除する。陰謀で引っかけてでも、叩き潰す。
沖縄の辺野古米軍基地建設も、強引にカネと力で進めようとしています。原発も、地元住民をカネで釣り、ごまかした「安全神話」をばらまいて押し通そうとしています。
そうしたやり口は、海外の首脳から見透かされ、さげすまれています。どの国も経済が大事ですから、世界第三の経済大国の首脳となればそこそこの付き合いはするでしょう。
しかし、そのハラのうちでは、「変わったナショナリスト」と、軽蔑の眼で見られています。歴史認識で共通認識を持つことができないヤツという評価です。別に外国からどう評価されようと構わないのですが、それが日本国民の不利益につながるなら、つまり国益を損なうなら、改めさせなければなりませんよね。
こんな文章があります。「改めて念押ししておきたいのだが、国民国家の本質は『成長すること』ではない。あらゆる手立てを尽くして、文字通り『石にしがみついてでも』生き延びることである。経済成長どころか、国土が焦土と化しても、国家機構が瓦解しても、国富をあらかた失っても、人口が激減しても、それでも国民国家は生き延びようとする。それが国民国家の本質である。国民国家は『何があっても生き延びる』ために制度設計されている」
「『何があっても生き延びる』ことができるように、人々はさまざまの制度的な工夫を凝らしてきたのである。民主制はそのような『工夫』のひとつである」と、民主主義制度を評価しています。これは内田樹氏らの「街場の憂国会議」という本の中の内田氏の持論です。
来年は、「第2次世界大戦終了から70年」です。これは、「ファシズム終了70年」でもあります。しかし、日本では、民主主義が息たえだえになり、代わって安倍流ファシズムが強まっています。
これにストップをかけられるのか、今回の選挙は「日本の民主主義の先行き」を占う選挙でもあります。
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